review
フジロックで見たジェイコブはとても小さかった。 2010年発表のソロ2作目。凄く丁寧に作られた佳作だ。 youtu.be ウォールフラワーズの傑作「Bringing Down The Horse」で組んだTボーン・バーネットが再度プロデュース。ベースはアメリカンフォーク、少ない…
97 年発表。 前作(1ST)はデイヴ・グロールの「マッカートニー」的な実質ソロ作品だったが、本作はパット・スメア他バンドメンバーを招集。ピクシーズの「ドリトル」「ボサノヴァ」で有名なギル・ノートンがプロデュースを請け負い、ダイナミックで緩急のつ…
Sloan – Navy Blues カナダを代表するロックバンドの4作目で代表作。 冒頭「She Says What She Means」から密度の高いロックが爆発。サウンドはクイーンやチープトリックを彷彿とさせる70年代風だが、メロディラインのセンスはビートルズ(特にポール・マッ…
96年発表。 カナダの4人組の3作目。 前作はゲフィンからのリリースで、相当な制作費をかけて制作されたが、「グランジ」を求めるレーベルとの摩擦によりゲフィンを離脱、このアルバムは低予算で作られた。自由な環境下、過剰なディストーションが薄れ、現在…
11年発表。 ベックがプロデュース。スティーブン・マルクマスとベックという90年代オルタナ・アイコンの共演が話題になった、と書きたいところだが、当時日本ではそれほど盛り上がらなかった。スティーブンの活動が完全にインディー方向に触れていたからだと…
05年発表、ラストアルバム。 美しいメロディを更に丁寧に。 フォークロックへの憧れを港町リバプールから鳴らす、60年代からのロック方程式。正解しか無い。 プロデュースはエリオット・スミス、BDB等を手掛けたトム・ロスロック。 2枚で解散。勿体ない。 op…
ピンク・フロイド初期の中心メンバーだったシド・バレットの、70年発表のセカンド・アルバム。 ピンク・フロイドのデヴィッド・ギルモアとリチャード・ライトが手伝っている。ギルモアはシド・バレットの友人で、シドの不調とともにピンク・フロイドに加入…
夢みる人 アーティスト:ニッキー・ホプキンス ソニー・ミュージックレコーズ Amazon ピーター・バラカンのラジオでニッキー・ホプキンズの特集。 日本では「ホプキンス」だが、バラカンが「ホプキンズ」というのだからそっちが正解なのだろう。更にニッキー…
95年発表。クラウデッド・ハウスのニール・フィンと、元メンバーで兄弟のティムによるユニットの1stアルバム。プロデュースは縁が深いチャド・ブレイク。 クラウデッド・ハウス以上に内省的なメロディとチャド色の強い音響的な広がりのあるサウンドが相乗効…
漂白されたポップ・ロックアルバム「green album」から1年。2002年に発表された通算4枚目。前作のヒットもあり、ビルボード最高位3位とチャートでは成功した。 www.youtube.com 前作の反動か、多くの曲でロック、というよりメタル的なギターが炸裂。…
2001年の作品だからもう20年以上経ってる。時間経過に恐怖を覚えるな。 前作「ピンカートン」は、発売当初、リヴァースの赤裸々な思いをデイヴ・フリッドマンを中心に作られた荒々しい音に叩き込んだ内容(リーヴァス曰く「ダークサイド」)が、日本や一部の…
8月も下旬に差し掛かり、朝晩はだいぶ過ごしやすくなった。 朝からクラプトンのNo Reason To Cryを聴いている。 461から70年代末ぐらいまで、クラプトンは非常にリラックスしたレコードを何枚も出している。60年代に天才ギタリストとして派手なソロをぶちか…
BECK-MUTATIONS www.youtube.com 98年。 オデュレイの大ヒット後、ひっそり出たサイケアルバム。 レディオヘッドで有名なナイジェル・ゴッドリッチがプロデュースし、繊細かつダイナミックな音になっている。 今聴いてもクール。時間が経って更に良さが際立…
www.youtube.com 朝からBlack Country, New Roadのライヴを観ている。 作詞とヴォーカルを担当しバンドの中心的存在だったアイザック在籍時のライヴ。送別の意味も込めて公開したのかな。 ニューウェイヴ、ポストロック的な無機質なバンドサウンドだが、熱と…
">1974年の作品。製作に当たり、レコード会社から「安く、早く」を要求され、ツアーバンドとレコーディング。凄く親しみやすく、統一感の取れたサウンドの中、時折デヴィッド・リンドレーのギターが唸る。夜の静粛をぶち壊すような存在感で、かっこいい。長…
レコード・コレクターズの60年代ベスト企画に便乗。俺的なやつ。順位は適当だが40枚選べと言われたら毎回似たようなものになると思う。あくまで自分の感覚で選んでいるが、刷り込まれた歴史的な評価とかが反映された感じの40枚になっているかと。 1 The …
レコードコレクターズの「70年代のロック・アルバム200」に便乗。今回も自分なりに40枚を選んでみました。今後加筆していきます。 1.Pink Floyd – The Dark Side Of The Moon www.youtube.com 2.George Harrison – All Things Must Pass www.youtube.com 3.E…
79年。 グレン・フライとの共作も含むヒットアルバム。 ウエストコーストらしい優しいサウンドと、JDサウザーのソングライティングが光る傑作だ。 表題曲は、ロイ・オービソンの影響を強く受けたポップソングで、ビルボード7位の大ヒットとなった。日本でも9…
2008年に発表されたOASISの現時点(2022年)におけるラストアルバム。 1ST、2NDと傑作をブチ込んだギャラガー軍団が、その後ボロボロになっていまいちなアルバムを連発する姿は正直リアルタイムリスナーとしてキツかったが、突如として傑作をドロップしてき…
open.spotify.com コロナの影響下にあった2021年。 シーン全体としては、シルクソニックやジョン・メイヤーなど、過去の素晴らしい音楽の再構築が楽しかった。11月のビートルズ「ゲット・バック」もその動きを加速させそうな気がする。 ジャック・アントノフ…
11月もあっという間に中旬。 気温がぐっと下がり、秋から冬に季節が変わりつつある。 今回は、ソロアルバムが出たばかりのデーモン・アルバーンの晩秋っぽい曲を特集してみた。 open.spotify. Put It Back Together / ファットボーイ・スリム, Damon Albarn …
open.spotify.com 95年発表。オーストラリア出身、78年生まれのベン・リーは当時16歳。飛ぶ鳥を落とす勢いだったグランドロイヤルからソロデビューした。 まるでポール・マッカートニーの1STアルバムのような、宅録っぽいアレンジや録音は、聞く人を選ぶか…
1975年に発売されたアルバム。前作「461オーシャン・ブールバード」が高く評価されチャートでも成功を収めた一方で、この作品は評価が低く、売れなかった作品とされている。 youtu.be 「安息の地を求め」ジャマイカに向かったクラプトンだが、アルコールなど…
Knocked Out Loaded (Remastered) ボブ・ディラン ロック ¥1833 music.apple.com ボブ・ディラン、45歳の時のアルバム。 みうらじゅん氏の「ディランは自分の年齢と同じときのやつ聴いとけ」的なヤツに従い聴いてみた。ディランはいろいろ聴いたが、この作品…
Utopian Ashes ボビー・ギレスピー & Jehnny Beth ロック ¥1833 生きるレジェンド、ボビー・ギレスピーとジェニー・ベスがデュオ名義でアルバムを発表。ジェニー・ベスはsavagesからキャリアをスタート。savagesは女性中心のポスト・パンクバンドで2011年に…
It Was Hot, We Stayed In The Water The Microphones オルタナティブ ¥1528 music.apple.com アメリカのインディーフォーク・ロックバンドが2000年に発表した2NDアルバム。ベックやアトラスサウンド、ビルトトゥスピル等が在籍したオルタナ系レーベル「Kレ…
Sob Rock ジョン・メイヤー ポップ ¥1833 music.apple.com 現在の3大ギタリストの一人(他はジョン・フルシアンテ、デレク・トラックス)で、グラミー賞受賞経験もあり、最近ではグレイトフル・デッドの残党とツアーも行う超人ロッカー、20周年記念の4年ぶり…
Sling Clairo オルタナティブ ¥1935 music.apple.com アメリカのシンガーソングライター、ベッドルーム・ポップを代表するクレイロの2nd。プロデュースは、Fun.等で活躍しその後プロデューサーとしてテイラー・スウィフト、ロード、シーア、ラナ・デル・レイ…
This Time Tomorrow Sleeper オルタナティブ ¥1528 music.apple.com 1999年から2000年にかけての、バンドが崩壊していた時期のレコーディング音源を、コロナの時期に完成させた作品。 ジョージ・マイケルのスタジオで作成された音源が含まれ、⑦「we are cind…
Fantastic ワム! ポップ ¥1833 music.apple.com 1983年発売。いわずと知れたジョージ・マイケル率いるワム!のデビューアルバム。 デビューシングル「ワムラップ」はヒットしなかったが、トップ・オブ・ザ・ポップスへの代理出演(この時、バックダンサーに…