review
少ない音数と空間で聴かせる最強トリオの大傑作 レゲエ、ニューウェイヴ、パンクの融合、最強作品 湿気やスタジオの空気を感じられるような独特の音。楽器の音の粒子まで聴こえるような録音が素晴らしい。この時代のロックの音、すごく好きだ。 ベタじゃない…
当時のアーティストは想像力のピークで2枚組を発表している。ボブ・ディラン、ローリング・ストーンズ、賛否は分かれるが(俺は否)ビートルズ・・・。 これまでの作品のようにA面売れ線、B面そのタイミングでの本来のやりたいこと、みたいなカチッとした色…
2025年。 OASISが再結成し来日、ブライアン・ウィルソンやスライなど大物が相次いで亡くなった。 家では子供がミセスとかアイドルをけたたましく流しまくり、反動として自分の部屋では静かな音楽をセレクトしていた気がする。一方で、アルバムを聴く機会はだ…
久々にシザーハンズを観た。イノセント(純真無垢なもの)が社会から排除される必然を描いた、冷徹な現実の寓話だ。本作が公開された90年代初頭の映画は、多くがハッピーエンドで終わらない。ティム・バートン監督は「純粋なものは世間では生きていけない」…
「もののけ姫」を久しぶりに映画館で観た。今回はリバイバル上映で、10時半から13時まで、およそ2時間半の長尺。だがアタマからの圧倒的なスピード感に引き込まれ、あっという間に終わった印象だ。冒頭からして、宮崎駿らしい「全力疾走」の描写で、観る側の…
2025年10月25日、東京ドーム。25年ぶりに帰ってきたオアシスの初日公演を観た。 タクシーで会場に乗り付けた。東京ドームの坂を上がり、入口にたどり着くと、目に飛び込んできたのは「OUR GIANTS WILL LIVE FOREVER」の看板。長嶋茂雄とオアシスの共演。東…
1979年にリリースされた「Discovery」は、ELOにとって大きな転換点となったアルバムである。タイトルの「Disco-very(とってもディスコ)」という言葉遊びが示す通り、彼らはオーケストラとロックの融合という当初のコンセプトから大きく舵を切り、ディスコ…
94年リリースのセカンドアルバム。 タイトルからしてブライアン・ウィルソンを意識したもので、内容もまさにビーチボーイズやバーズ、ストーンズといった60年代のロック黄金期へのオマージュに満ちているレーベルは当時オアシスやプライマル・スクリームも所…
Crackerは、1990年代初頭にCamper Van Beethovenの解散を経たDavid Loweryが、ギタリストのJohnny Hickmanと始めたバンドだ。スタイルはロック寄りのオルタナ・カントリーで、元祖的な存在。深く沈みこむような歌声と、グランジを経由した尖ったサウンド、ダ…
00年10月発表。4作目のスタジオアルバム。 『OK Computer』で世界的な成功を収めた後、メンバーはスランプに陥る。ギターでの作曲に限界を感じたトムは、グランドピアノを前に試行錯誤を始める。アルバム制作の転機となったのは「Everything in Its Right Pl…
94年、ロス・ロボスの中心メンバーが、プロデューサーのチャド・ブレイクとミッチェル・フルームと組んで生まれた実験的サイドプロジェクト、Latin Playboys。当時のオルタナロックの空気と、ロス・ロボスが育んできたルーツ・ロックの文脈がクロスした奇妙…
桜が一気に咲いた。足踏みしていたつぼみが、数日ぶりの陽射しに一斉に開いた。街の空気が柔らかくなって、季節が少し進んだ気がした。 今年もサニーデイ・サービスの『東京』がハマる季節が来た。どこか無防備で、光が差し込んでいるのに、物寂しさもある。…
『OK Computer』を初めて聴いたのは大学3年の梅雨時。前作『The Bends』への強い信頼があった分、冒頭から戸惑いは大きかった。音が明確に分離され、ギターの重みは抑えられ、全体的に引き算のサウンドデザイン。音が空間に配置されているような感覚があり、…
バッドフィンガーの1971年作『Straight Up』は、パワーポップの礎を築いた傑作として今なお称賛されている。アップル・レコードから発表され、ビートルズとの縁が深い彼らだが、このアルバムでは単なるフォロワーではなく、独自の音楽性を際立たせている。黄…
やたらと生温かい1日だった。暑いと温かいの中間。うとうとしながら、日常と非日常の狭間にいるような。ちょっと歪んだ季節だ。 パンダベア(Panda Bear)の新しいアルバム『Sinister Grift』が出ていた。かなり久しぶりの作品だ。前作『Buoys』から6年ぶり…
ビートルズのアルバム『マジカル・ミステリー・ツアー』について考えた。ホワイト・アルバムのひとつ前、テレビ番組用のサントラとシングルの寄せ集めという位置づけ。編集盤扱いのせいで、かなり損している作品だ。 中身を見れば、ビートルズの代表曲がズラ…
ビートルズを聴き始めて、もう40年近く経つ。最近のビートルズ10では「Dear Prudence」や「Bungalow Bill」が上位に食い込んできたり、ホワイトアルバムの曲がチャートを席巻している。俺は未だにホワイト・アルバムだけはどうしても馴染めない。聴き始めた…
BBCを聞いていたら、クーラ・シェイカーが流れてきた。久しぶりに聴いて、やはり実力のあるバンドだと再認識した。フジロックで何度も見たが、他のUKバンドと比べて演奏能力が高い。ボーカリストのクリスピアン・ミルズはカリスマ性があり、ルックスも良く、…
エリック・クラプトン。 最近の評判はあまり良くない。コロナ関連の発言など、いろいろあった。ただ、ギタリストとしてのクラプトンを評価する層はまだ根強く残っている。今の40代くらいまでは「三大ギタリスト」として、ジミー・ペイジ、ジェフ・ベックと並…
Velvet Undergroundは60年代を代表するバンド。最近のレココレランキングで60年代で1位だった。 大学生の頃、めっちゃハマって聴いていた。気持ちも時間も余裕があった時期で、少し退廃的で不良っぽい雰囲気に憧れていた。誰だってそういう時期はある。Velve…
フランツ・フェルディナンドの6枚目のアルバム。結成から20年以上が経ち、バンドの形は変わりながらも、その音楽的なエネルギーは衰えていない。現在はアレックス・カプラノスのソロ・プロジェクト的な色合いが強くなっているが、バンド名義での作品として、…
映画『コンプリート・アンノウン』の公開もあって、ボブ・ディランへの関心が高まっている。 映画は65年くらいまでのディランに焦点を当てていた。フォークの神様としてのディランが語られるのは当然だが、正直、自分はフォーク時代のディランにはそこまでハ…
『アメリカン・グラフィティ』を午前十時の映画祭で観てきた。大学生の頃に観た記憶があるが、久しぶりで話はほとんど忘れてた。やっぱり名作。面白かった。 話はシンプルで、街を離れることになった仲間たちが、ダンスパーティーに行ったり、車を飛ばしたり…
<ネタバレ的なものがありますので注意> ボブ・ディランの映画『コンプリート・アンノウン 名もなき者』を観た。評判通り、圧倒的なスピード感がある映画だった。後半、ボブがバイクに乗って走るシーンが多いのだが、まるで観客も一緒に疾走しているような…
ベックは、90年代から今に至るまで、独自のスタンスを保ち続けている稀有なアーティストだ。ローファイな雰囲気とサイケデリックなエッセンスを持ちながら、時代ごとに違った顔を見せてくれる。彼の音楽は、ジャンルを超えて、時にフォーク、時にエレクトロ…
90年代、ロッキング・オンがプッシュしてたアーティストの中に、カナダ出身のシンガーソングライター、ヘイデンがいた。たまに無性に聴きたくなる。 素朴な音楽性がクセになるアーティストだ。低音で、北国の人が極寒の中、口を大きく開けずに話すあの感じ。…
『The Bends』── レディオヘッドとの出会いと衝撃 レディオヘッドの『The Bends』はリアルタイムで聴いてどっぷり浸った。発売された95年3月はちょうど自分が大学受験を終えたタイミング。同じ頃、割と近くの上九一色村で例の事件があったりして、世の中も…
The Stands The Standsは、ビートルズを生んだ港町リバプール出身のロックバンドで、ギター・ボーカルのハウィー・ペインを中心に2002年に結成された。バンド名は、ボブ・ディランの「The Man in the Long Black Coat」に由来している。 サウンドは、60年代…
今回の年末年始は職業上年末年始想定される最大の6連休の休み。ロッキング・オンとクリマンが組んだ洋楽フェスに参加してきた。 ロッキング・オンのイベントには04年の佐野元春やくるり、サンボマスターが出たカウントダウンジャパン以来の参加となる。めち…
ほぼ毎年、年間ベストアルバムを選出しているが、最近は結構めんどくさくなっている。膨大な情報を処理できないまま、結局「これだ」というアルバムを選べられない。2024年もズバ抜けた作品は無かったかな。気楽に10枚選んでみた。 The New Sound - Geordie …