solid bond

never a dull moment

Paul Weller – Heavy Soul

97年発表。ソロ4作目。全英2位。

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繊細なプロダクションが光った前作とは対照的に、アグレッシヴでライヴ感の強い作品。メンバー四人がスタジオで目を合わせながら録音した感じが伝わってくる。

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アレンジも、前作の高級感ある凝ったものから、至ってシンプルに、オルタナギターロックやパンクを彷彿とさせるものとなった。全英シングルチャートで5位まで上昇しソロキャリアハイとなった「Peacock Suit」はその筆頭だ。


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モッズのメンタルを感じる『Friday Street』やシンガロングなコーラスを持つ『Mermaids』、ソウルを昇華した「Up In Suzes' Room」など、良いメロディのポップな曲もあるが、全体としてはキャリア史上最もゴツゴツしたロックな作品だ。


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ジャム時代から引用を巧みに取り入れてきたが、それらを消化した上で、内から沸き立つ自分の衝動を、そのまま叩きつけたような感じ。

バンドのデモをそのまま発表したかのような荒っぽい感じが魅力だが、ストレートな作り方は良くも悪くも大先輩ポール・マッカートニーのソロ作のようだ。


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作り込まれた前作とは異なり、内なるパンクというか、自分のソウルを叩きつけた感じが魅力的なアルバムだ。


個人的にはウェラーの中で一番よく聴いた作品だが、人によって好き嫌いが分かれそうだ。