俺の744枚
2021年発表。コロナ禍に作成された。2作連続の全英1位。長いキャリアの中でも最も丁寧に作られた作品のひとつじゃないか。メロディと、アップデイトされたウェラーサウンドの水準がむちゃくちゃ高い。血潮滾るロックであり、職人的な「ポップ」である。両面…
2020年、コロナ騒動の最中にリリースされたソロ15枚目の作品。「As Is Now」「Saturns Pattern」など、バランスが取れた傑作で組んだJan Stan Kybertがプロデュースを担当。達観した爺を演じた前作「True Meanings」と比べ、ウェラーらしいメロディや幅広い…
97年発表。ソロ4作目。全英2位。 youtu.be 繊細なプロダクションが光った前作とは対照的に、アグレッシヴでライヴ感の強い作品。メンバー四人がスタジオで目を合わせながら録音した感じが伝わってくる。 youtu.be アレンジも、前作の高級感ある凝ったものか…
95年発表のソロ3作目。英国では1位。 ウェラーの故郷に由来するアルバムタイトルは、ビートルズの最終作を彷彿とさせ、アルバムジャケットのコラージュはサージェントペパーのアートワークのデザイナーが作成するなどビートルズへのオマージュが当時のウェラ…
93年発表のソロセカンド・アルバムで代表作の一枚。全英2位とチャートでも成功し、現在に至るポジションを確立した。 www.youtube.com このアルバムが出た93年、ブラーが「モダン・ライフ・イズ・ラビッシュ」を発表。翌年にはカート・コバーンが亡くなり、…
77年発表。カリフォルニア生まれのセシリオ・ロドリゲス(人間的には・・・)とガチハワイアンなヘンリー・カポノによるユニットによる3作目。 ロサンゼルス録音。いかにも西海岸なサウンド(ウエストコーストロックの末期だ)とハワイアンらしい緩くてセン…
1968年にリリース。 大学時代、ポール・ウェラーの影響でスモール・フェイセズばかり聴いていた時期があった。モッズを経由したファッションセンスとヤンキー的なマインドは、当時の自分の感受性の高まりと重なり合っていた。特にこの作品はガツンときた。 …
">98年にリリース。 ">UKロックシーンはブリットポップの残り火の中、ロックとクラブサウンドが盛っていた。 ">ベルセバはそのようなシーンとは一線を画し、繊細でインディーズ志向の音楽を展開、独自のアプローチは注目を集め、日本を含むギターポップフリ…
1977年発表。エルヴィス・コステロのデビューアルバム。音質の良さとパンク的なエッジが印象的な傑作。ニック・ロウのプロデュースの元、ロンドンで短期間にライブレコーディング的にパッケージングされた。パンク的な切れのあるロックンロールやレゲエとい…
92年発表。R.E.M.のキャリアのみならず、90年代ロックの枠組みにおいても特筆すべき作品の一つ。 前作「Out of Time」がカラフルでアッパーな雰囲気だったのに対し、より暗くモノクロな印象を与える内容となっている。真夜中、月、静粛、静かな湖といったイ…
バンドにとって2枚目、最後のアルバムとなった作品。05年にリリースされ、バンドは解散した。 youtu.be 前作よりもさらに美しいメロディが丁寧に構築されている。 60年代のロックの要素を強く持ち、フォークロックへの憧れを港町リバプールから鳴らすことで…
">71年。スワンプ・ロックを代表する一枚。 ">この作品が出たあと、すぐに開催された「バングラディッシュのコンサート」の演奏を思わせる混沌とした音像が圧倒的。 youtu.be 同 コンサートでも活躍したボブ・ディランの「A Hard Rain's a-Gonna Fall」「It …
91年発表。 充実した70年代を過ごしたロッドも、80年代、人気はさておき作品の質をあからさまに下げていた。前作「out of order」も聴き直す価値が見いだせないアルバムで、半ば「オワコン」と化していた中、トレバー・ホーン等の力を借りてロッドが再度意地…
フジロックで見たジェイコブはとても小さかった。 2010年発表のソロ2作目。凄く丁寧に作られた佳作だ。 youtu.be ウォールフラワーズの傑作「Bringing Down The Horse」で組んだTボーン・バーネットが再度プロデュース。ベースはアメリカンフォーク、少ない…
97 年発表。 前作(1ST)はデイヴ・グロールの「マッカートニー」的な実質ソロ作品だったが、本作はパット・スメア他バンドメンバーを招集。ピクシーズの「ドリトル」「ボサノヴァ」で有名なギル・ノートンがプロデュースを請け負い、ダイナミックで緩急のつ…
Sloan – Navy Blues カナダを代表するロックバンドの4作目で代表作。 冒頭「She Says What She Means」から密度の高いロックが爆発。サウンドはクイーンやチープトリックを彷彿とさせる70年代風だが、メロディラインのセンスはビートルズ(特にポール・マッ…
96年発表。 カナダの4人組の3作目。 前作はゲフィンからのリリースで、相当な制作費をかけて制作されたが、「グランジ」を求めるレーベルとの摩擦によりゲフィンを離脱、このアルバムは低予算で作られた。自由な環境下、過剰なディストーションが薄れ、現在…
11年発表。 ベックがプロデュース。スティーブン・マルクマスとベックという90年代オルタナ・アイコンの共演が話題になった、と書きたいところだが、当時日本ではそれほど盛り上がらなかった。スティーブンの活動が完全にインディー方向に触れていたからだと…
05年発表、ラストアルバム。 美しいメロディを更に丁寧に。 フォークロックへの憧れを港町リバプールから鳴らす、60年代からのロック方程式。正解しか無い。 プロデュースはエリオット・スミス、BDB等を手掛けたトム・ロスロック。 2枚で解散。勿体ない。 op…
08年。 混沌としたサウンドの中でキラキラ輝くギターが印象的。個人的にはグレイトフル・デッド、ジェリー・ガルシアのギターが00年代に蘇った感じ。 元ペイブメントのイケメン、スティーブンマルクマスのボーカル、メロディも自由にサイケデリックに浮遊す…
ピンク・フロイド初期の中心メンバーだったシド・バレットの、70年発表のセカンド・アルバム。 ピンク・フロイドのデヴィッド・ギルモアとリチャード・ライトが手伝っている。ギルモアはシド・バレットの友人で、シドの不調とともにピンク・フロイドに加入…
95年発表。クラウデッド・ハウスのニール・フィンと、元メンバーで兄弟のティムによるユニットの1stアルバム。プロデュースは縁が深いチャド・ブレイク。 クラウデッド・ハウス以上に内省的なメロディとチャド色の強い音響的な広がりのあるサウンドが相乗効…
">1974年の作品。製作に当たり、レコード会社から「安く、早く」を要求され、ツアーバンドとレコーディング。凄く親しみやすく、統一感の取れたサウンドの中、時折デヴィッド・リンドレーのギターが唸る。夜の静粛をぶち壊すような存在感で、かっこいい。長…
67年発表。 若き天才シンガースティーヴ・ウィンウッドがジム・キャパルディ、クリス・ウッド、デイヴ・メイスンと結成したロックバンド。 ジャズ、R&B、ブルース、フォーク等を雑多に混ぜ合わせ全体をサイケに味付けして纏めた感じのデビュー・アルバムだが…
丸く柔らかい音だった前作から、高音が効いたヘヴィなサウンドに変化。ロック感と覚醒感が増した。 ジョージが飛躍したM1、常に発見があるポールの佳曲M2,5,10、作風が変わってきたジョンのM3,7,9,11,14など最高な曲だらけ。 演奏もアイデア豊富。傑作だ。
02年。 オルタナカントリーの騎手がレーベルとの擦ったもんだの挙句辿り着いた極地。 www.youtube.com ジェフ・トゥイーディーのグランジを通過した声と、ジム・オルークの手も借りて作ったポストロック的サウンドがドンピシャにハマり00年代を代表する作品…
2008年に発表されたOASISの現時点(2022年)におけるラストアルバム。 1ST、2NDと傑作をブチ込んだギャラガー軍団が、その後ボロボロになっていまいちなアルバムを連発する姿は正直リアルタイムリスナーとしてキツかったが、突如として傑作をドロップしてき…
68年。 一般的にロックの大名盤とされているが、真価がわからないまま俺はオッサンになってしまった。⑤⑪など、曲と雰囲気が素晴らしいのは何となくわかるが、何が圧倒的に評価されているのか謎。何となく、が正解だったり。 www.youtube.com
00年。 当時シーンを沸かせたデビューアルバム。霧が立ち込める森の中をゆっくり彷徨っているような浮遊感のあるメロディ、サウンドが唯一無比。特に⑨は白眉の出来。聴けばどっぷり酩酊状態。ukロックの吉田類だ。 www.youtube.com
96年リリース。 もじゃもじゃヘアのコンフォートを中心とするユニットの1st。 Tレックスのアクを抜きサイケな浮遊感とメロディを拡大した感じで、日本で思いっきりウケた。 ポップ玉手箱。唯一無比。今聞いても楽しめる www.youtube.com