2000年発表の名作「ショコラ」を午前10時の映画祭で観た。
レオス・カラックスの「汚れた血」「ポンヌフの恋人」の印象が強いフランスの大女優ジュリエット・ビノシュが「ギルバート・グレイプ」「マイライフ・アズ・ア・ドッグ」のラッセ・ハルストレムと組んだ作品。ラッセ・ハルストレム監督の映画らしく、穏やかな雰囲気の中でストーリーが展開し、最後はホッとするような形で柔らかく着地する。安心の映画だ。
放浪のジプシー集団のボス的存在でジョニー・デップが出てくる。これが圧倒的な存在感でクソかっこいい。ギルバート・グレイプと裏返しの役だが、自分の価値をわかってる大人の演技をみせている。
ギルバート・グレイプと同様に、「閉ざされた世界からの開放」がテーマ。ビノシュやデップら主役はひっくり返しの役だが、どちらも苦悩はかわらない。
だれることなく展開していくので集中して楽しく見れた。映画館で観れて良かった。