solid bond

never a dull moment

Paul Weller – Saturns Pattern

15年発表のソロ通算12枚目。

ベストアルバムを挟んだこの作品。変化があった。00年代に入ってから出番が多かったサイモン・ダインではなく、「As Is Now」で組んだJan "Stan" KybertとAmorphous Androgynousがウェラーと共にプロデュース。作曲のパートナーも、サイモン・ダインからJan "Stan" Kybertに替わった。

ポール・ウェラーはコラボレイター次第で方向性が替わるチェンジングマン。JAMの他2名、スタカンのタルボット、ソロ初期のブレンダン、中期のサイモンダイン。パートナーの影響を反映しながらサバイブしてきた。今作、カイバートとのコラボにより、05年ぐらいからのハズレ曲の多さが改善され、ソングライティングの質がぐっと高まった。個人的にはサイモン・ダインとの共作曲がいまいち合わなかった(アイデア勝負の曲が多い)ので、この変化は諸手を挙げてウェルカム。
ポール・ウェラーはコラボレイター次第で方向性が替わるチェンジングマン。JAMの他2名、スタカンのタルボット、ソロ初期のブレンダン、中期のサイモンダイン。パートナーの影響を反映しながらサバイブしてきた。
今作、カイバートとのコラボにより、05年ぐらいからのハズレ曲の多さが改善され、ソングライティングの質がぐっと高まった。個人的にはサイモン・ダインとの共作曲がいまいち合わなかった(アイデア勝負の曲が多い)ので、この変化は諸手を挙げてウェルカム。

景気の良いウェラー流王道ロックナンバー「White Sky」で幕を開け、軽快なリズムと広がりのあるメロディーが素晴らしい「Saturns Pattern」、お得意の所信表明的な名曲「Going My Way」、浮遊感のあるメロディも良いが音像も素晴らしい「I’m Where I Should Be」・・・良い曲ばかり。

10年代のウェラーの作品では一番完自分の耳に合う。
良いメロディと、長いキャリアで辿り着いたウェラーの歌、そして時代を踏まえたサウンドのバランスが非常にハマってる傑作だ。

タイトルがいまいちピンとこなかったり(困難を乗り越えるって意味?)、ジャケットがロック的では無いので、入り込みにくい作品だと思う。内容とのギャップは相当デカい。損している。