solid bond

never a dull moment

Paul Weller – True Meanings

18年発表。前作から約1年、短いインターバルでリリースされた。
アンプラグドっぽいアレンジで、内省的な曲が多く、ウェラーとしては異色作だ。曲によってはストリングスが絡んだり、ジャジーなナンバーもある。60代となったポール・ウェラー、年齢相応の落ち着きと、渋さを纏った作品だ。UK2位。

「Bowie」はタイトルそのまま、デヴィッド・ボウイに捧げた曲。シンプルな歌詞でボウイに感謝する。なかなかグッとくる優しい歌だ。

個人的にはキャリアの中で最も心を揺さぶられなかった作品のひとつだ。
リラックスした感じ、レイドバックしたような感じが正直合わない。爺っぽい音楽でも、気持ちが乗っていれば良いのだが、「HEAVY SOUL」が感じられないのだ。00年代のキレのないカバーアルバム「Studio 150」と同じような緩さ、脇の甘さ。
ウェラーに求めるのはこれじゃない。前作が洒落たロックアルバムだったので、どうしてこの路線に進んでしまったか残念でならない。

THE JAMの「カーネーション」「イングリッシュローズ」が好きな人には堪らないアルバムじゃないか。