solid bond

never a dull moment

Paul Weller – Paul Weller

Paul WellerPaul Weller

92年発表のソロ1ST。

 

「遅すぎた青春」スタイル・カウンシルの崩壊後、レーベルから首を切られたウェラーは、「ポール・ウェラー・ムーブメント」を立ち上げドサ回りから再起を図る。

模索の上辿り着いたのは、スモール・フェイセズトラフィックといった自身のルーツだ。

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シングル「Into Tomorrow」はタイトルそのままにウェラーに未来を引き寄せた(この曲のヒットでレーベルと契約)。

当時流行っていたアシッド・ジャズスタイル・カウンシルフリーソウル的な優雅な黒っぽさ、そこに60年代ロックのいなたい感じが加わるもおしゃれな雰囲気を壊すレベルではなく、非常にわかりやすくポップな作品だ。

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「Into Tomorrow」「Uh-Huh Oh Yeh」は長らくウェラーの代表曲の一つでこの後の活動のイメージとなるが、この2つのみがロックとして抜けていて、スタイル・カウンシルぽいおしゃれな感じの曲が大勢を占める。

サウンド面も、以降重要な存在となるブレンダン・リンチが関わっているが、「スタンリーロード」「ヘビーソウル」あたりの重い音作りとは一線を画し、当時のJ-WAVE等でも重宝されそうな綺麗な音だ。

 

ソロとスタイル・カウンシルを結ぶアルバムで、キャリアの中で重要かつ面白い立ち位置の作品。

 

個人的にはやはり「Into Tomorrow」。切れ味鋭いギターサウンドと前向きに畳み掛けるウェラーの歌声に背中を押された。かっこよすぎ。