solid bond

never a dull moment

Beat TERAO radio 7 「地味なブラー」

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お久しぶりです。寺尾一郎です。

今回は淡口謙次郎さんのリクエストで、「地味なBLUR」特集です。

90年代の英国を代表するバンド、ブラー。ただ、もしかしたら今はゴリラズの方が有名かもしれません。

デーモン・アルバーンを中心とするブラーは1990年に結成、解散したこともありましたが、オリジナル・アルバムは今の所8枚出ています。

 

デビューアルバムは1991年のレジャー。今でこそサイケデリックなギターとメロディーが評価されているアルバムですが、当時はシューゲイザーの遅れ組としてそれほど評判が良いわけではありませんでした。ただ、全英7位、実は結構ヒットしています。トレインスポッティングで効果的に使われていたのが凄く印象に残っています。ドラッギーなアルバムです。

 

2作目はお馴染み「モダンライフイズラビッシュ」で、シニカルな歌詞、これぞUKなメロディーを伴った作品で、高い評価を受けました。ブリットポップの狂騒はここから始まったといっても過言ではないと思います。当時僕は高校生でしたが、for tomorrowのビデオでノックアウト、大英帝国に大きな憧れを持つきっかけとなった作品です。このアルバムは、ひねくれたメロディーと凝ったギタープレイでビートルズからのUKロックのある一面を総括したような内容で、今聞いてもホントに最高です。

 

3作目はパークライフ、4作目はグレイトエスケイプ。この時期、洋楽ないしポップミュージックの人気が歴史の中で一番あった時期じゃないかと思います。誰もかれもCDを買っていたし、深い浅いはあったが音楽について語っていた、語ることができた。日本ではミスチルとかイエモンとかバカ売れしていた頃です。パークライフもグレイトエスケイプも好きですが、今聴くならグレイトエスケイプのギリギリな感じ、追い込まれた感じが好きです。OASISとのライバル関係も、みんな面白がっていた時期です。

 

5作目は、タイトル「ブラー」。ブリットポップの象徴だったブラーが、急にアメリカのローファイに接近したことで話題を集め、song2の大ヒットなどでしっかり結果も出したアルバム。ローファイミーツUKロックのセンス、という感じで、もしかしたらブラーの世界的な代表作はこれなのかも、です。ブラーの底力を見たような感じでした。ただ、リアルタイムではちょっとこれじゃない感じ、がっかり感はありました。ブリットポップに自ら止めを刺したアルバムと言えます。

6作目は13(サーティーン)です。キャリアの中では地味なアルバムですが、1曲目のゴスペル調の名曲「テンダー」、グレアムの素朴なボーカルが良い感じでビデオも話題になった「コーヒー&TV」を始め、派手さは無いものの良い曲が沢山入ったアルバムです。今回の選曲でも締めてるのはこのアルバムの曲です。タイトルの13は、1と3を示していて、グレアムの孤立が進んでいると噂されました。

7作目は「シンクタンク」。これもキャリア中では最も渋いシングル・カット曲「out of time」が結構な名曲です。アルバム製作中にグレアムが脱退、ほとんどの曲は3人で作られています。当時自分は、ジョージ・マイケルの曲をブラーが演奏しているようなアルバムと評していましたが、軽いファンク調の曲が多く、新しい方向性をしっかりものにした優れた作品だと思います。グッド・ソング、スウィート・ソングといった地味渋の名曲が入っています。そう、何気にアルバムアートは今をときめくバンクシーです。

8作目はリユニオン後の2015年に出た「ザ・マジック・ウィップ」で、正直聴き込んではいないんですが、「ゴースト・シップ」のリズムが最高に好きで、こればかり何度も聴いています。ドラムの間のとり方が素晴らしいと思います。他の曲はほとんど聴いていません。今度じっくり聴いてみます。

 

そんなわけで、普通の選曲では面白くないので、地味で良い曲を中心に約30分の選曲をしてみました。聴いてみてください。

 

プレイリストは、podcastの説明文のリンク先からspotifyに飛ぶか、spotifyでBeat TERAO radio7を検索してみてください。

1アーティストはラクでいいですね。ただ、良く知っているアーティストの特集は自分にとってあまり刺激は無いですね。今回はここまでです。

では、またいつか。

 

 

 

Beat TERAO radio vol.6

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おひさしぶりです。寺尾一郎です。

模索に模索を重ねるこの番組ですが、spotifyではほとんどのヒトがシャッフルで聴くことを考えると、曲順通り聴いてもらうことは難しいと。

で、普通に頭で曲紹介だけやって、あとはシャッフルで再生リストを好きに聴いてもらうのが一番良いんじゃないかと。今回からそんな感じでやっていこうと思います。

再生リストは約30分で、必ず一つのテーマでやろうと。

今回のテーマは山下次郎さんのリクエストに応えて、「梅雨のうざい感じ」です。

湿っぽい感じの曲、ねっとりした感じの曲、たまにそれから抜け出せそうな爽やかな曲を入れてみました。

まず、フジロックに来る予定だったチーム・インパラ。特にすきなアーティストではないんですが、最新作で一番目立つ「ボーダーライン」は結構好きです。音の重ね方が梅雨の雨の音が重なる感じと近いかなと思いました。

で、カリブー。これも対して好きなアーティストではないんですが、この曲のふわっとした感じはなかなか良いかなと。歌も跳ねていて気持ちが良いです。

で、最近結構聞いているクレイロをフューチャーしたサッシー009。オスロの3人組というぐらいしか知りませんが、クレイロのちょっと生々しいヴォーカルがサウンドにうまくはまっていると思います。かなり好きな曲で、梅雨といってもちょっと夜の雨のイメージです。

次はレディオヘッドでnice dream。あまり夏とか暑い季節のイメージは無いレディオヘッドですが、この曲はちょっと寝苦しい夏の夜を勝手に感じています。久しぶりにベンズの曲を聴きましたが、やはり良いですね。ベンズは、自分にとっての聞き手としての原点に近いアルバムです。

次が10CC。ドレッドロックホリデイ。レゲエです。この時代の、本流じゃないバンドがやるレゲエは、イーグルスホテル・カリフォルニアもそうですが、絶妙なグルーヴがあって面白いです。この曲のサビの部分のふわっと上がる感じが好きです。

フィービー・ブリジャーズで、モーション・シックネス。恐らく乗り物酔いという意味かと思います。このヒトはライアン・アダムスに見いだされたんですね。しっかり曲がかけるアーティストだと思います。youtubeのbeatTeraoで流したキョウトという曲も良かったんですが、これもCメロみたいなのがあって日本人好みする曲だと思います。素晴らしいです。

次が、京都繋がりで、フランスのエール。同じスペルの日本のエア、石田小吉は今何をしているのでしょうか。この曲はちょっと雨が降って神秘的な京都のイメージです。

最後がビビオ。2016年のアルバム「ミネラル・ラヴ」から。音の使い方がユニークで聴いていて吸い込まれるような感じです。

 

今回のpodcastと連動したプレイリストは、Beat TERAO radio 6で検索してください。

それでは今回はここまでです。またいつか。

梅雨。ライ・クーダーを聴きキューバ気分

梅雨。湿気が凄くてほんとに不快。だが、楽しい夏ももうすぐだ。
 聴くのに季節を選ぶ音楽があって、ライ・クーダーの幾つかのアルバムは、梅雨や夏の湿気にピッタリ合う。
特にこのアルバムはキューバのミュージシャンと組んでいて、聴けば気分は中南米。モヒートでも飲めば完璧だ。
ライ・クーダーの円熟味溢れるギターは当然に最高で、キューバリブレを追加で飲みたくなる。

Beat TERAO radio vol.5

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お久しぶりです。寺尾一郎です。Beat TERAO、第5回。今回はspotifyに舞台を移してお届けします。

鬱陶しい梅雨の季節に入りましたが、皆さんいかがですか。コロナが落ち着いたと思ったら雨。なかなか外でガツガツ活動できないのは切ないですね。

今回、前半はスライの名曲サンキューから軽いグルーヴの曲を繋げてみました。後半はグランジオルタナの名曲をかけます。今回も30分程度、再生リストをシャッフルなしでお楽しみください。それではまた。

 

前半お届けしたのはスライでサンキュー、MGMTのキッズ、ゴリラズで19−2000、ダブスターで「I(friday night)」でした。

スライはファンクでもねっとり感はあまり無く、この季節に合うような気怠さが特徴かと思います。肉体的なファンクと言うよりは脳内ファンク。スライみたいな音楽は、未だにスライでしか聴けないと思います。MGMTはやはり1STの曲が最高で、ゴリラズはどの音楽の間に入ってもしっかり繋ぎになるのが凄いと思います。前半最後のダブスターの曲は、結構よく耳にしていた曲ですが、ダブスターの曲と知ったのはほんと最近です。金曜の夜のワクワク感を凄く上手く表現した曲だと思います。

後半は、ガイディッドバイボイセズからブライトアイズという流れの選曲です。ではまた後ほど。

 

後半は、ガイディドバイヴォイセズ、サードアイブラインド、ウィルコ、そしてブライトアイズの名曲ファーストデイオブマイライフでした。

ブライトアイズはデビュー当初から現在のボブディランと呼ばれていましたが、この曲の言葉でリズムを作る感じやコードの流れは全盛期のボブディラン並に素晴らしいと思います。2000年代を代表する名曲のひとつじゃないかと思います。

Spotifyでお届けしたBeatTERAO。いかがでしたか。次回以降はいただいたリクエストに応えていこうと思います。それでは今回はこれで終わりです。またいつか。

 

 

Beat TERAO radio vol.4

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お久しぶりです。寺尾一郎です。

spotifyやapplemusicで音楽を楽しむことが増えて、これらのサービスに入ってない音楽を聞く機会は非常に減りました。今日一曲目にかけるマイロも、最近になってようやく定額聴き放題サービスに入って、気軽に楽しめるようになりました。

今日は前半マイロからの流れで4曲、後半は6月なので雨の歌を集めてみました。

それでは後程。

 

前半はまずマイロ。アグレッシヴなdrop the pressureから、the1975でguys、the internetでroll、mosssでwhat she saidでした。

マイロ。好きなアーティストですが、大ヒットした2004年のdestroy rock&rollからその後あまり名前を聴かないですね。myloで検索してもコールドプレイのアルバムの情報ばかりでマイロの最近の状況はよくわかりません。残念です。

the1975はアルバムが出ました。賛否両論みたいですが、シングルカットされた曲はどれも凄くできが良いと思います。この曲の80年代っぽいシンセの使い方、かっこいいです。

the internetは今を代表するタレント集団で、ここの人脈を追うだけで今のシーンがある程度理解できるんじゃないかと思います。

mosssは、読み方がモスで良いのかよくわからないんですが、ロサンゼルスの若手で、ちょっと表情がやばいというか、多分そんなに売れる感じじゃないと思うんですが、この曲は凄く良いと思います。

 

後半は6月ということで雨の歌を集めてみました。ではまた後程。

 

後半は、クアージのit's raining、ヴァインズでrainfall、ヘイデンでrainy satureday、ストーンズでrain fall downをかけました。

クアージはギターとドラムのユニットで、元夫婦です。ギタリストでボーカルのサム・クームズは、エリオット・スミスがメインのバンドheatmiserに在籍していました。繊細なメロと、グルーヴとはちょっと違うけど味のあるドラムが楽しいバンドで、この曲はよく聴きました。まずこの曲があって、ちょっと壊れた感じでヴァインズ、ヘイデンとつなげて、最後ねっとり感が梅雨っぽいストーンズで締めてみました。

BeatTERAO。今回はこれで終わりです。またいつか。

シャーラタンズは生き残った

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デビュー当時のシャーラタンズはキーボードに特徴があって、踊れるバンドだった。ブレイク間近の96年にバンドの強みだったキーボーディストが亡くなり、それでもブリットの狂騒とともにバンドはでかくなり、5thアルバム「テリングストーリーズ」6th「アスアンドアスオンリー」は大ヒット。好きなバンドのひとつだった。しかし2000年代に入ると、自分の興味は薄れた。なぜかはよくわからない。

最近になって、ポール・ウェラーのプレイリストにこのアルバムの曲「spinning out」が入っていて、久しぶりに耳にした。ギャンギャンオルガンが唸りビートが跳ねていた90年代のイメージはあまりないが、渋くて味のある完成度の高い歌。

アルバムを聴いてみたら、かなり良くてびっくり。派手さはないが、落ち着きすぎてるわけでもなく、良い感じのバランス感で良い曲をしっかり聴かせてくれる。

歌声には年齢相応の切迫感みたいなのが漂っていて。90年代の生き残りの、あるべき姿がこのバンドなのかも。

BeatTERAO radio vol.3

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最近どうですか。寺尾一郎です。

このところ、インディーロックシーンが再び盛り上がっている感じがします。

インディー系のプレイリストやラジオを聴くと、必ず新たな発見があります。

Beats1のマット氏のプレイリストが個人的には最強だと思っています。全然知らないバンドの尖った良い曲を聴くことができます。

 

ビートテラオ、前半はちょっと懐かしいザ・バード・アンド・ザ・ビーからスタートです。

 

前半は、the bird and the bee、アーロ・パークス、ビースティ・ボーイズ、ホワイテスト・ボーイ・アライヴの曲をかけました。

the bird and the beeは、出てきた頃から洗練された音作りが話題でしたが、傍らのグレッグ・カースティンは、この後、ベックやリアム・ギャラガーフー・ファイターズと組んで大ヒットを飛ばす売れっ子プロデューサーに成長します。

アーロ・パークスは英国出身の10代のシンガーソングライター。ビッグスターになる予感がします。女性版デビッド・ボウイみたいなヒトで、最近活躍するアーティストはそんなヒトばかりです。

ビースティー・ボーイズのこの曲は凄く好きで、いろいろなプレイリストに入っています。ちょっと外した感じのビートと素朴なメロディーがとても良い曲です。

ホワイテストボーイアライヴは、キングス・オブ・コンビニエンスのアーランドオイエのユニットで、多分2枚アルバムを出しています。最近出たシングルをかけました。

後半は最近お気に入りのベアバッドゥービーからスタートです。

 

後半は、ベアバッドゥービー、クルアンビン、エディ・ベダー、ライ・クーダーの曲をかけました。若手からスタートしだんだんおっさんに変化していく選曲でした。

エディ・ベダー。最近パール・ジャムのアルバムも出ました。かっこいいんですが、相変わらずちょっと重いなあという感じで、個人的には昔から熱心なリスナーではないんですが、エディ・ベダーのソロは肩の力が抜けていて凄く良いです。サーフィンの後に聴きたいような感じです。この曲が入ったアルバムは、全編ウクレレを鳴らしていてリラックスした雰囲気がとても良いです。

 

ビートテラオ、第3回。いかがでしたか。それではまたいつか。

BeatTERAO radio vol.2

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お久しぶりです。寺尾一郎です。

beat terao radio、第2回。完全に自己満足のためにやっています。

今バックで流れている曲は、スタイル・カウンシルの1STアルバム「カフェ・ブリュ」から、ミック・タルボットが大活躍の 「ミックス・ブレッシング」です。これは番組のテーマとして毎回1曲目に流していくつもりです。

 

毎回30分程度で、前半後半に分けて選曲していきます。

今回、前半はアンダーソン・パークから始まって軽いグルーヴのちょっと土臭い感じの曲を流していきます。

ではまた後程。

 

前半は、アンダーソン・パークのmake it better、ジャミロクワイのバーチャル・インサニティ、オーシャンカラーシーンのベターデイ、フリートウッド・マックのネバー・ゴーイング・バック・アゲインをかけました。

大御所たちの中で違和感のないアンダーソン・パーク、素晴らしいと思います。

ジャミロクワイは、最近90年代のビデオを見たんですが、相当ぶっとんでいたんだな、という印象です。昔はおしゃれアイテムでしたが。一周回って音楽だけを楽しめるようになって、自分の中で再評価しているアーティストです。

オーシャンカラーシーンは、ほぼ毎年観ているような頃もあったんですが、最近はかなりご無沙汰です。久しぶりに野太いボーカルに合わせて拳を突き上げたい感じがします。

フリートウッド・マックの「噂」はほんとに素晴らしいアルバムで、それぞれの曲のクオリティの高さが際合っていると思います。全盛期のビートルズ並に曲が良い。

後半はキングスオブコンビニエンスからスタートです。

 

後半は、キングス・オブ・コンビニエンス、ベルアンドセバスチャン、べアバッドゥービー、ピーター・ビョーン・アンド・ジョンの曲をかけました。これも絶妙なグルーヴの4曲になったんじゃないかなと思います。特に、マニラ出身の女性シンガーソングライター「べアバッドゥービー」。素晴らしいと思います。インタビューでは、90年代オルタナへの愛を語ってました。エリオット・スミスとかペイブメントが好きだそうです。このヒトの曲は、ちょっと邦楽に近い感じがして、すんなり入ってきます。アジア出身だからでしょうか。最近の女性アーティストは素晴らしいです。

 

では第2回を終わります。またいつか。

Beat TERAO radio vol.1

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お久しぶりです。寺尾一郎です。

mixcloudで、ラジオ番組形式でやっていこうと思います。

基本前半と後半に分けて40分程度の長さを考えています。

今回は、前半チャーリーXCXとデュアリパを柱にフューチャーっぽいものを、後半はウィルコを中心にアコースティックな感じでやっていきます。

それではまた。

 

前半は、プライマルスクリームのデーモンアゲイン、チャーリーXCXのフォーエヴァー、ゴリラズのオンメランコリーヒル、デュア・リパのドントスタートナウをかけました。

チャーリーXCX、デュアリパの新作はとても良い出来でした。ロックじゃなくてこういうのが今刺激的だと思います。

プライマルスクリームとデーモンアルバーンはキャリアが長いですが、未だに面白い音を出していると思います。今回かけたのはちょっと前の曲ですが、ゴリラズは最近新曲を立て続けにリリースしていて、どれもかなり良いです。

 

後半は、ウィルコの枯れた名曲を軸に、アコースティック中心で流します。それではまた。

 

後半はアンガス&ジュリアストーン、クレイロ、ウィルコ、ジャスティン・ビーバーの曲をかけました。アンガス姉はちょっとエキセントリックな感じなんですが、曲だけ聴いていると凄く爽やかで良いです。クレイロとウィルコはなんか音の感じが近いような気がして、並べてみました。ウィルコの去年出たアルバムは最近よく聴いています。ジャスティン・ビーバーの曲はちょっと雨っぽい感じで落ち着くというか、締まるかなと。最後に置いてみました。

試しにやってみましたがどうでしょうか。

今回はこれで終わります。またいつか。

Beat TERAO vol.4

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お久しぶりです。寺尾一郎です。

「おうち」という温い言葉に強い抵抗感を感じるこの頃です。

殺伐した時代の空気と同期した、新しいムーヴメントが出てきそうな気がします。

ロックが復権するんじゃないかなと予想しています。

第4回はグランジの魂を引き継ぐwilcoの昨年のアルバムからスタートです。

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wilcoに続いて元祖グランジオルタナ・カントリーのクラッカーの曲を聴いてもらいました。

クラッカーはデイヴィッド・ラウリーがキャンパー・ヴァン・ベートーベン解散後の91年に結成したバンドで、尖った感じのやさぐれたカントリーロックで一部界隈で人気でした。今かけたi hate my generationは、このバンドではちょっと異端な感じの曲で、もうちょっと落ち着いたメロディアスな曲を、グランジな感じのボーカルが引っ張っていくという、個人的には凄く好きなタイプのバンドです。

なんとなく、このあたりの音はクラッカーが引っ張って、wilcoにバトンタッチしたという印象を持っています。

 

次は、クラッカーも参加したカーペンターズの94年のトリビュート・アルバムから、ソニック・ユースの素晴らしいカバー「スーパースター」です。

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この曲が入ったオルタナバンドのカーペンターズのトリビュート・アルバムは、当時凄く話題になりました。クラッカー、少年ナイフマシュー・スウィート、レッドクロスあたりが凄く良かったです。今かけたソニック・ユースのスーパースターは、トリビュートの枠を越え映画のサントラにも使われています。今聴いても非常に楽しめるアルバムかと思います。spotifyにも入っているので、若い音楽ファンの方はぜひ聴いてほしいと思います。

続いてはウィークエンドがダフト・パンクと組んだ2017年のヒット曲i feel it coming。ビデオには水原希子が出て踊っています。

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weekendに続いてトラヴィスの96年のデビューシングルをかけました。まだブレイクする前で、ロック雑誌での取り扱いも凄く小さかったんですが、当時からHMVではそれなりに押していたと思います。この頃のトラヴィスは若くてロックな感じで、大ヒットした2NDの繊細なイメージはあまりありませんでした。トラヴィスは1STが一番好きです。

続けて、開催が危ぶまれているフジロックにエールを、という意味をこめて、ここ10年でもっとも感動的だった2010年のグリーンステージ、ジョン・バトラートリオのオーシャン。

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4回目、いかがでしょうか。改善を加える中で一番うざかった寺尾一郎のアバターもついに消滅しました。今後はmixcloudでのラジオもやろうかと思います。

 

今回ラストはプレイヤーの77年から78年にかけてのヒット曲、「ベイビーカムバック」。ではまたいつか。

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戻ってきたwilcoの傑作

wilco。昨年出た11枚目のアルバムだ。

近年は大きいステージでやると映えそうな立体的な音を鳴らしている感じで正直イマイチだった。
この作品は原点に戻ったようなオルタナフォークで、バンドアンサンブルとジェフのメロディー、声の良さがしっかり前面に出ている。
ジムオルークと組んでいたときを彷彿とさせる、モノクロ感漂う音だ。
ジェフの声もグランジ的な枯れた歌声が戻っていて凄く良い。

これこそ俺らの世代の音だ。つまりおっさんのためのロック

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マーカスキングのソロアルバムは最高だ

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マーカスキングバンドのボス、マーカス・キングのソロアルバム。

ブラックキーズのダンがプロデュースしていて、曲作りにも関わっている。

これまでマーカスキングはどちらかというとジャムバンドの凄腕ギタリストとして語られることが多かったが、このソロアルバムでは、シンガーソングライターとして、またソウルフルなシンガーとしての魅力を発揮している。プロデューサーの実力発揮か。

特に曲が素晴らしい。ちょっと歌謡曲っぽい感じで日本人の琴線に間違いなく触れる。ソウルやブルースが基本にあるのだが、サビでふわっと盛り上がる面白い曲がいくつかある。アルバム全体をじっくり聴いて楽しめる。

まだ23歳。見た目はデブで老けていて40歳ぐらいに見えるが。これから先もこの水準をベースに頑張ってもらいたい!ライブを観たい。

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お久しぶりです。寺尾一郎です。

まずは、もうすぐ新しいアルバムが出る予定、イギリスの一番新しい大物バンドthe 1975(ザ・ナインティーンセヴンティファイヴ)の「If You're Too Shy」

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80年代っぽいアレンジで、ポップで凄く良い曲だと思います。サビを終えた後の堪えた感じのギターが好きです。あと、間奏の藤井ナオユキみたいなサックスも良い。出番が来たところで、お立ち台みたいなのに乗るのが面白いです。全体的に育ちの良さを感じます。

育ちが良い繋がりで、次はゴリラズニュー・オーダーのピーター・フックをフィーチャリングした「エリーズ」。ベースの存在感は相変わらず。ちょっと聴けばピーター・フックだと分かります。ビデオの中で、ホンダみたいなバイクが、フォンダになってます。キャプテン・アメリカこと亡きピーター・フォンダに捧げたんだと思います。中々良い曲で、低予算で作られたと思われるビデオもかっこいいです。

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続いては懐かしい曲。U2のsweetest thingです。U2の中でも昔から好きな曲で、仕掛けだらけのビデオクリップも良いです。ボノが奥さんを怒らせて、必死に機嫌をとるという内容。最初に出てくる女性がボノの奥さんです。平和な雰囲気が素晴らしいです。コロナの関連で世の中全体が摩耗しているので、こういうのを好んで観るようになってきてます。ではどうぞ。

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U2に続いてweezerの新曲「HERO」でした。真面目に働き続けているweezer、発売が延期になった新しいアルバムからのシングルで、医療従事者に捧げた曲です。初期に戻ったようなシンプルでメロディアスないかにもweezer という感じのとても良い曲だと思います。リヴァースクオモ、またちょっと雰囲気が変わってきた感じです。良い方向かと。

続いて、マーカスキングバンドのマーカスキングが、今年1月にソロで出したアルバムからのシングルです。このアルバム、ブラック・キーズのダンがプロデュース、曲作りにも参加していて、凄くクオリティの高い作品になっています。中でもこの曲はソウルフルでメロディアスで素晴らしいと思います。ビデオは逆回転を使ったちょっと面白い内容です。マーカスキングのデブっぷりも面白いです。

続いてはジョニー・デップジェフ・ベックのユニットによるジョン・レノンのカバー「isolation」です。デップは元々ミュージシャン志望だったので、歌声に違和感は全然ないです。ジェフベックは全然衰えなくて凄いです。エリック・クラプトンやジミーペイジはとっくにただの爺さんなんですけど、このヒトは未だに殺人的なギターを引き続けています。まさにギター殺人者の凱旋。これはジェフベックの代表作blow by blowの邦題です。ではどうぞ。

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Beat TERAO、だんだん番組っぽくなってきたと思いますがどうでしょうか。盆栽いじりと同レベルの趣味として、続けていこうと思います。本当は声とアバターをなんとかしたいんですが、ちょっとどうにもならないというか。

では最後の曲です。先日復活したモトハルレディオショーでもおなじみの曲、ブッカーTのtime is tight。ではまたいつか。

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フレディー・マーキュリー追悼コンサート!!

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2日間限定で公開されているフレディー・マーキュリー追悼コンサートを観た。

 

1991年だから、中3か高校1年か。とても豪華なメンツで、当時観たくて観たくてたまらなかったが、観るすべがなかった。NHKFMで放送があった気がするが、あまり記憶が無い。

しばらくして、ジョージ・マイケルの「愛こそはすべて」がヒット、ライブの様子が少しだけわかった。この曲のビデオはビデオが擦り切れるほど観た。

 

それから長い年月を経てついにコンサート全体を観ることができた。今のライブに比べると、かなり生々しい音で、時代の流れを感じる。ボーカリストの声も、「歌ってる感」が凄くあって、当たり前だが、みんな歌がうまい。ブライアン・メイやスラッシュのギターの音も、作られた音じゃなく、気持ちを感じる生きた音だ。

 

今見ても、デヴィッド・ボウイ、リサ・スタンスフィールド、アニー・レノックス、ガンズのアクセル、スラッシュ、エルトン・ジョンあたりのパフォーマンスは素晴らしい。ただ、やはり圧倒的なのは、赤いジャケットを着たジョージ・マイケルだ。フレディ・マーキュリーが乗り移ったような圧倒的な歌唱。オーディエンスの煽りもパーフェクト。彼のキャリアピークはここだったと思う。更に細かく言えば、「愛こそはすべて」のオーディエンスとのやりとりの後の「yeah」だ。何回観ても鳥肌が立つ。

 

最後、ライザ・ミネリがwe are the championを歌って、出演者全員で大演壇となるのだが、ブライアン・メイの隣にポツンと立っていたジョージのところに、ライザ・ミネリがわざわざ中央から移動して一緒に歌う。アクセル・ローズも笑顔でジョージに話しかける。皆、ジョージの会心のパフォーマンスを讃えていたのだと思う。この後の失速が本当に残念だ。

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BeatTERAO。お久しぶりです。寺尾一郎です。

第2回、1曲目は、90年代の10曲を選んだら必ず入れるこの曲。

OASISでsome might say。

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この曲、オアシスの中では一番好きです。他の曲とちょっと違う。当時ほとんど毎日HMVに通っていて、輸入盤シングルが入った日に買った。アタマに雷が落ちたような感じで。イントロのギターとかちょっとそんな感じじゃないですか。で、リアムの歌い出しが凄く良くて。そこからあまり熱くならないメロディーとヴォーカルがちょうどその当時の空気感に合っていた。曲全体が、ぼーっとした日常から急に覚醒した感じというか。自分も暇な大学生だったし。なかなかこの曲みたいなリアルタイムでガツンとくる曲は無いし、今聞いても当時の気持ちを思い出します。OASISでは一番好きです。

 

次はストロークス。新作が出ました。フジロックにも来る予定。どうなるかですけど。

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デビューからもう20年近くなるんですね、ストロークス。新作どうですかね。ビリー・アイリッシュが褒めてる記事を読みましたが、個人的にはちょっとよくわからないというか。ちょっと未来的なロックンロールサウンドってイメージだったけど、すっかりやり方が消費されつくしちゃった感じで、あまり新鮮味がない。曲は結構良いしかっこいい瞬間はあるけれど、これまででたアルバムと比べて凄く出来の良い作品という訳ではないな、という感じです。

 

次はテキサスの3人組クルアンビンの新曲。新しいアルバムは歌モノのようです。フジロック、パレスでDJやっているのを観てるんですが、凄く良かった。グルーヴをわかってるというか。場の雰囲気を掴むのも凄く上手な感じがした。この曲もソフトなファンクというか。気分良いサウンドです。曲はtime(you and I)。

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クルアンビンに続いて、トム・ペティの名曲「into the great wide open」でした。この曲のビデオ、ジョニー・デップの出演も話題になりました。トム・ペティの名曲は沢山ありますが、その中でも代表曲のひとつといって良い素晴らしい曲だと思います。

 

次はオーストラリア出身のフルームの新曲です。トロイ・モワがフィーチャリングされてます。凄くポップで浮遊感あって、この二人ならではという感じです。

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フルームに続いて、トム・ミッシュの新作からナイトライダーという曲でした。新しいアルバムはユセフ・デイズというジャズドラマーと組んだ作品で、前のアルバム程ポップじゃないですが、じっくり楽しめる作品になっていると思います。トム・ミッシュ、前作が大ヒットしたので、色んな意味でバランスを取るために地味で内面に潜ったような作品を作ったんじゃないかと思います。前作が昼なら新作は真夜中という感じかとお思います。

 

次は最後の曲です。ジョージィ・フェイムのモッズソング、yeah yeah。ではまたいつか。

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