お久しぶりです。寺尾一郎です。
「おうち」という温い言葉に強い抵抗感を感じるこの頃です。
殺伐した時代の空気と同期した、新しいムーヴメントが出てきそうな気がします。
ロックが復権するんじゃないかなと予想しています。
第4回はグランジの魂を引き継ぐwilcoの昨年のアルバムからスタートです。
wilcoに続いて元祖グランジ・オルタナ・カントリーのクラッカーの曲を聴いてもらいました。
クラッカーはデイヴィッド・ラウリーがキャンパー・ヴァン・ベートーベン解散後の91年に結成したバンドで、尖った感じのやさぐれたカントリーロックで一部界隈で人気でした。今かけたi hate my generationは、このバンドではちょっと異端な感じの曲で、もうちょっと落ち着いたメロディアスな曲を、グランジな感じのボーカルが引っ張っていくという、個人的には凄く好きなタイプのバンドです。
なんとなく、このあたりの音はクラッカーが引っ張って、wilcoにバトンタッチしたという印象を持っています。
次は、クラッカーも参加したカーペンターズの94年のトリビュート・アルバムから、ソニック・ユースの素晴らしいカバー「スーパースター」です。
この曲が入ったオルタナバンドのカーペンターズのトリビュート・アルバムは、当時凄く話題になりました。クラッカー、少年ナイフ、マシュー・スウィート、レッドクロスあたりが凄く良かったです。今かけたソニック・ユースのスーパースターは、トリビュートの枠を越え映画のサントラにも使われています。今聴いても非常に楽しめるアルバムかと思います。spotifyにも入っているので、若い音楽ファンの方はぜひ聴いてほしいと思います。
続いてはウィークエンドがダフト・パンクと組んだ2017年のヒット曲i feel it coming。ビデオには水原希子が出て踊っています。
weekendに続いてトラヴィスの96年のデビューシングルをかけました。まだブレイクする前で、ロック雑誌での取り扱いも凄く小さかったんですが、当時からHMVではそれなりに押していたと思います。この頃のトラヴィスは若くてロックな感じで、大ヒットした2NDの繊細なイメージはあまりありませんでした。トラヴィスは1STが一番好きです。
続けて、開催が危ぶまれているフジロックにエールを、という意味をこめて、ここ10年でもっとも感動的だった2010年のグリーンステージ、ジョン・バトラートリオのオーシャン。
4回目、いかがでしょうか。改善を加える中で一番うざかった寺尾一郎のアバターもついに消滅しました。今後はmixcloudでのラジオもやろうかと思います。
今回ラストはプレイヤーの77年から78年にかけてのヒット曲、「ベイビーカムバック」。ではまたいつか。