solid bond

never a dull moment

シャーラタンズは生き残った

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デビュー当時のシャーラタンズはキーボードに特徴があって、踊れるバンドだった。ブレイク間近の96年にバンドの強みだったキーボーディストが亡くなり、それでもブリットの狂騒とともにバンドはでかくなり、5thアルバム「テリングストーリーズ」6th「アスアンドアスオンリー」は大ヒット。好きなバンドのひとつだった。しかし2000年代に入ると、自分の興味は薄れた。なぜかはよくわからない。

最近になって、ポール・ウェラーのプレイリストにこのアルバムの曲「spinning out」が入っていて、久しぶりに耳にした。ギャンギャンオルガンが唸りビートが跳ねていた90年代のイメージはあまりないが、渋くて味のある完成度の高い歌。

アルバムを聴いてみたら、かなり良くてびっくり。派手さはないが、落ち着きすぎてるわけでもなく、良い感じのバランス感で良い曲をしっかり聴かせてくれる。

歌声には年齢相応の切迫感みたいなのが漂っていて。90年代の生き残りの、あるべき姿がこのバンドなのかも。