solid bond

never a dull moment

In Between Dreams / Jack Johnson

In Between Dreams (Dig)

In Between Dreams (Dig)

ハワイに行った事は無い。幼い頃から凄く憧れている場所だ。とにかく時間の流れがゆっくりで、毎日夕陽を眺める余裕がありそうな気がする。慌しい日常からの逃避の場所としての南国・ハワイ。

そんな夢想の中のハワイを、具体的に音として鳴らしているのがジャック・ジョンソンだ。
今回もおなじみのゆったりとした世界。波が静かに押し寄せる夕暮の海岸で、サーファーがチルアウトしながらギターを弾く。優しいアコースティック・ギターの響きと、穏やかな日常から生まれる優しいメロディー。なにも変わることなく、逆に「なんで変わらなければいけないの?」という開き直りさえ感じさせる。ハワイの一日もきっと毎日穏やかで、あまり変わることが無いのだろう。

正直なところ、あまりに変化の無い音なので、この新作に何かの意味があるかというと、作品としてはあまり無いのではないかと思ってしまう。良い曲が沢山入っているが、「これだ!」という曲は特に無い。アルバム全編の特色というのも特に無い。「ジャック・ジョンソンのアルバム」、ただそれだけだ。しかし、当然のことながらジャックの作品を聴く際の選択肢を増やしてくれるので、今聴いている作品に飽きたら聴くべき。ってこのレヴューは全く意味の無いものになってしまうが、ジャックとはそういうアーティストだと思う。

耳で聴いて、合うかどうか。合うなら、慌しい一週間の中で必ずジャックの音を聴きたくなる時間が出てくるはず。そしてその時間の中でこのアルバムは新たなマテリアルとして活躍するだろう。