solid bond

never a dull moment

ロッキングオン カウントダウンジャパン

12月31日、幕張メッセで開かれたカウントダウンジャパンに参加してきた。当日は雪のためバスが遅れ(首都高閉鎖!!)ヘナヘナに疲れての参加となった。

  • 会場。広く場所を取っていて、凄く快適だった。ステージは三つ。そしてダンスフロア。ステージ終了時の混乱も無く、出入りも非常にスムーズだった。トイレもたくさん。椅子やクライニングチェアも相当数あり、一番の混雑時こそ足りなかったが、十分といっていい。客層は、20歳以下の若者が大部分を占めるかと思ったが(恐怖していたが)、そうでもなく、大学生以降の人、若手社会人が多かったと思う。会場の中の気温は、ライヴ中はTシャツでも十分。しかしライブ以外のときはけっこう寒い。深夜にかけて外の温度が下がると中の気温も下がって、弟は途中からパーカーを着ていた。メシ屋はいろいろ揃っているが品薄感は否めず。屋内会場としては最高級の快適さだったと思う。
  • それぞれのアーティストについて。見た順に。
    • くるり。着いたら最後の曲「虹」のアウトロだった。嗚呼。一瞬だけだったが演奏は圧倒的だった。会場の入りも抜群。岸田君の髪の毛がやたら伸びてた。
    • 佐野元春。中学の頃からライヴを見てみたい!と思っていたアーティスト。ようやく悲願が叶ったわけだが、もっと自分も佐野氏も若い頃に見るべきだったのかもしれない。新作中心の選曲。古田たかしのドラムを中心にバンド演奏は達者。しかし、中学の頃から何度も聴いたライヴアルバム「ハートランド」で、ずっとすげえと思っていたカリスマティックな佐野氏の歌を聴くことは出来ず。すぐ椅子に座るオッサンぶりも寂しかった・・・。正直見なければ良かった。(翌日、改めてThe Sunを聴いてみたが非常に良かった。たまたまライヴが悪かったということだろうか?)
    • 東京スカパラダイスオーケストラ。絶対楽しいんだろうなあと思ったがホントに凄く楽しかった。カラダが自然に脈打った。ダンスなリズムを根底に持つバンドはライブが強い!何度でも味わいたい体験だった。
    • つじあやの。「パレード」だけ聞いた。実物は凄く細くて、ウクレレがでかく見えた。ウクレレ一本で大観衆を相手にするデカイハートに感心した。ウタもしっかり歌ってた。
    • スカパラの人。ラジオブースで谷中氏を見る。男っぷり爆発だった。ビールを凄く美味そうに飲んでいた。「扱いにくい男でしょ」とDJの人に言っていたが、そんな感じのする昔かたぎの漢。
    • DJ前田。カウントダウン一時間前近くにDJブースに行ったが楽しかった。スマップがかかった時は「マジ?!」と思ったが体は踊り笑顔に。ベタが一番。
    • サンボマスター。最高だった・・・。フレイミング・リップスのライヴ並に祝福の笑顔に溢れていた。誠実さが演奏とMCに溢れていた。日本語を使うバンドであり(当然だが)、日本語を用いる日本で演奏していることの意味を凄くわかっている感じがした。曲風とかではなく、コトバとバンドの佇まいの繋がりが凄く本場のロックっぽいなあ(本場のロックというのが微妙な表現ですが)と思った。ベストアクト(約束ですから)。これから追っていこうと思う。凄かった。
    • グループ魂。シモネタ爆発。遠くから見るクドウカンクロウは細くてかっこよかった。ネタは面白いが曲がいまいちパッとしない感じ。そりゃそうか。
    • 曽我部恵一。一番最後にチルアウトで見ようと思っていた。あんぐり。最悪。酒かなんかでかなりアッパーになっていたんじゃないか?そうでも考えないとついていけないほどぶっ飛んだ演奏。「俺が宇宙へ連れて行く」発言も飛び出し05年の窪塚は彼か。大学の頃仙台で見たサニーデイ・サービス(with新井仁)は凄くクールでかっこいいライブだったのに。最近の作品をどうしても認められずにいたが、その理由が凄く良くわかった。このヤバいゆるさはどうしても好きになれない。くどくテレフォンラブを歌わせる姿には辟易して帰宅した。どうやらサニーデイの曲もやったらしい。今のソカベのサニーデイを聴かなくて良かった。しかしショックだなあ。あのシニカルな情熱家ソカベがただのヒッピーみたいに変わってしまうなんて。バランス感覚の喪失が、アルバムの不出来にも通じていたと納得。
  • 帰りのは悲惨な状態。八王子から高速が閉鎖されており、バスの中で3時間ぐらい足止めを喰らった。しかし楽しい年越しだったと思う。今年も参加するかどうかは微妙だが。