solid bond

never a dull moment

Tahiti80 / fosbury

フォスベリー

フォスベリー

タヒチ80は、アルバム毎にスタイルを変えている。3枚目にあたる今作では、サウンド的に1STのネオアオコ風味はほとんど消え、大胆にアメリカンなR&B的サウンドが導入されている。outkast、N.E.R.Dらを最近のフェイヴァリットに挙げているそうだが、それらのアーバンな音にタヒチ80独特の80年代的イモ臭さが加わり、独特のサウンドになっている。そう、中途半端で消化不良。しかし、それが良い味を出している。この辺の不整合さなミックス感がなんとなく中期スタカンを彷彿とさせる。尻の軽いスタイルの転換振りも似ているな。

凝ったサウンドはカーステレオでは真価を発揮しない。家のコンポでじっくり付き合いたい奥深い音だ。ガツンとくる即効性の強いポップ性から、上手に道を選んで深化している。力を見せつけた好アルバム。