solid bond

never a dull moment

UKロックといえば。

前回のUKロック特集では黒っぽいボーカリストを要する王道UKバンドを紹介した。
今回はジ・アザー・サイドを特集。
ちょっとひねくれた感じのUKロック。こっちのほうが「それっぽい」かもしれない。

open.spotify.com

 

The La's - Feelin'


www.youtube.com


90年のアルバム「ラーズ」からの最後のシングルカット曲。
ちょっと粘り気味なリーメイヴァーズのヴォーカルがかっこいい。
何度もプロデューサーを換えてレコーディングされたアルバムとして有名。
最高にかっこいいスルメな大名盤だが、初期ビートルズキンクスっぽい音で録音されていたら更に素晴らしかったかも。

 

The Smiths - Bigmouth Strikes Again


www.youtube.com

圧倒的な個性。モリッシーの影響を受けたヴォーカルはパッと聞いてわかる。後輩の数は相当。
個人的には後輩は良いのだがオリジネーターがいまいちしっくりこない。合わない。
正直スミスの良さはずっとよくわからなかったが、それでも最近結構聴くようになった。
この曲の圧倒的なギターソロとか、やっぱり俺的にはジョニー・マ-なんだと思う。ボーカル以外はかっこいい。

 

Idlewild - American English


www.youtube.com


2002年。3作目のアルバムからのシングルカットされた曲。アルバムはUKチャート3位まで上がり大ヒット。
評論家筋からも好評でバンドの未来は明るいかと思ったがその後それほどブレイクしなかった。
当時自分も相当入れ込んだバンド。久しぶりに聴いたが尖ったバンドサウンドとUKっぽい憂鬱なメロディーが素晴らしい。
この曲のサビに向かう高揚感、かっこいい。
モリッシーの後輩的なボーカル。

 

Badly Drawn Boy - Once Around the Block


www.youtube.com

UKというかヨーロッパっぽい曲。ホビットとかドワーフとか住んでそうな森で流れてそうな。
「酔いどれ詩人」的な佇まいで人気も高かった。これはデビューーアルバム前のEPに収録され、当時「何これ」的な新鮮さがあった。
アンディ・ヴォーテル界隈も話題だった。
ホントかどうかわからないが、最も影響を受けたのはブルース・スプリングスティーンといろんな所で話をしていた。
どう変異すればボスがこの浮遊感あるメロディに転換されるのか。未だに謎。酒かな?今何してんだろ。

The Boo Radleys - Joel


www.youtube.com


95年の大ヒットアルバム「wake up!」収録の地味な曲。このアルバム、冒頭の「起きろ、ブ-」ばかりが注目されるが、アルバム全体として素晴らしい作品だ。特にミディアム・テンポの曲が「朝の覚醒感」を感じさせる。
個人的にはサージェント・ペパーズ並のサイケロック・ポップの名盤だと思う。言い方変えると90年代のソフトロックの大名盤。
CD棚から引っ張り出して是非じっくり聴いてもらいたい。

 

The Coral - In the Morning


www.youtube.com


2005年発表の3RGアルバムからリードシングルとしてリリースされUK6位の大ヒット。
ひねくれロックが売りのバンドが書いたど真ん中のポップソング。
ラーズ直径の粘っこいボーカルが印象的。
キーボードの音が印象的だが、当時UKロックバンドではポップなキーボードを入れるアレンジが流行っていた印象がある。トップローダーとか。

 

The Fratellis - Cuntry Boys & City Girls


www.youtube.com


2006年リリースのUKチャート2位まで上がった大ヒットアルバム「コステロミュージック」に収録。
ボブ・ディランビーチボーイズのレコーディングで使われたサンセットサウンドレコーディングスタジオで録音された。
当時売れっ子プロデューサーだったトニーホッファーがプロデュース。
ひねくれつつ完成度が高いメロディとアレンジがキモ。
一発屋かと思ったがその後もコンスタントに良い作品を出している。2021年のアルバムも結構良かった。

 

The Kooks - She Moves In Her Own 


www.youtube.com


2006年発表のデビューアルバムに収録。この曲は5番目のシングルカットにも関わらずUKチャート7位まで上がった。これもトニーホッファーのプロデュース。
ソングライティングのレベルが無茶苦茶高いバンド。どの作品も質が高い。
バンドはメンバーが替わりながら続いていて、今年7月に新作アルバムが出ることが発表されている。ツアーをやるだろうし日本でみたいな・・・。

UKロックはかっこいい。

f:id:offsidedrug:20220130101523j:plain

高校〜大学でブリットポップが全盛期を迎えたこともあり、ずっとUKロックが好きだ。

今回はバーっと棚から一掴み的にUKロックをピックアップしてみた。

open.spotify.com

The Jam - Going Underground


www.youtube.com


ポール・ウェラー率いるジャムの80年のシングル。
ジャムはアルバム単位で聴くといまいちインパクトが無いが、凄く良いシングルを沢山出しているバンドだ。
この曲もUKチャートで3周連続1位とヒットした。
イントロの入り方とBメロからどんどん転げ落ちていく感じが凄く好きだ。
ソングライターとしてのウェラーの才能を感じる。

 

The Police - It's Alright For You


www.youtube.com


1979年、アルバム「白いレガッタ」に収録。
これもイントロがかっこいい。ジャムと違い演奏レベルが高いため、ブレイクのたびにかっこいいギターフレーズが挿入される。
特に間奏のギターソロはヤバい。かっこよすぎ。
シンプルな歌メロも素晴らしく、最高のナンバー。
この時期のポリスはもっと高く評価されるべき。

 

Kaiser Chiefs - I Predict A Riot


www.youtube.com


最近あまり話題がないな、とちょっと調べたら今年6月にドンカスター競馬場というところでライブを演る予定だそう。
アグレッシヴな演奏とポップなメロが最高な2004年のヒットシングル。デビューアルバム「エンプロイメント」に収録。

 

Arctic Monkeys - Fake Tales Of San Francisco


www.youtube.com


UKロックバンドはかっこいい。日本はロックとかロックンロールというと内田裕也とか矢沢とか忌野とか氷室とか、なんかちょっと解釈が違う感じだ。
2005年にバンドのデビューEPに収録、その後デビューアルバムにも収録された。重心の低いリズム隊と鋭いギター、勢いあるちょっと黒いボーカルがかっこいい。

 

The Spencer Davis Group - I'm A Man


www.youtube.com


67年発表。スティーヴ・ウィンウッドとプロデューサーのジミー・ミラーの共作。
UK9位、ビルボード10位と大ヒット。ハモンドオルガンとウィンウッドの黒いボーカルがクソかっこいい。

 

Madness - Our House


www.youtube.com


82年発表。ビルボード7位とバンド最大のヒット曲。クールで無責任な感じのメロディがかっこいい。
後のブリットポップに近い、非常にUK的なひねくれたポップ。
70年代のCSN&Y、80年代のマッドネス、90年代のブラーが3大「our house」。

 

Blur - M.O.R.


www.youtube.com

デーモンがテイラー・スウィフトについて「共作ばかりで実際に曲を書いていない」という趣旨の発言をしたとして批判を受けている。
サブウェイズやリアム・ギャラガーまで参戦し訳のわからない状態になっている。
発言の一部を切り取られ、更にロートルスター扱いされ、デーモンは損な役回り。まあ共作ってのは相当怪しいと思う。
M.O.RはSONG2並にキレがあってかっこいい曲。

 

The Libertines - Music When The Lights Go Out


www.youtube.com

2004年の傑作アルバムに収録されたピート・ドハーティ作曲のナンバー。
相当なヤンキーだと思うが、非常に繊細な良いメロディの曲を書く優秀なソングライターだ。

静かな日々に聴いている音楽。

静かな日々が続いている。

さすがに派手に出かけられないので、家に籠もる時間が長くなっている。

最近聴いている音楽から、「棚からひとつかみ」的にいくつか取り上げてみた。

 

Doves - Lost Souls


www.youtube.com


00年発表。
ハシェンダの熱狂から、メランコリックな夜明けへ。
酩酊と覚醒を行き来するサウンドとUKらしいメロディー、クラブを通り抜けたリズム感が素晴らしい大傑作。
朝4時、マジックアワー前のサウンドトラックだ。

 

Duran Duran - Ordinary World


www.youtube.com


92年に、セルフタイトルがついた、バンドにとって7枚目のアルバム(いわゆる「WEDDING ALBUM」)から先行シングルとして発表された。UK6位、ビルボード1位と大ヒット。デュランデュランが再浮上するきっかけになった。
叙情的なメロディと何度も繰り返されるシンプルでメランコリックなギターソロが印象的なナンバー。

 

Blondie - Dreaming


www.youtube.com


79年のシングルで、UK2位、ビルボード27位。
ブロンディのかっこよさに気づいたのはほんとごく最近。
ニューウェイヴなギターとゴツゴツしたリズム、ポップなメロディ、下世話にならないデボラ・ハリーのボーカルが素晴らしい。

 

Wilco - Wilco(the album)


www.youtube.com


ウィルコはアルバム毎に結構波があるけど、これは良い方に振り切れた作品。
you and iやyou never know、everlasting everything等、バンドを代表する名曲が幾つも聴けるのは勿論、尖ったアレンジも持ち味爆発。
跳ねるドラムで気分も前向き。

 


Grateful Dead - Blues for allah


www.youtube.com


75年発表。ビルボード12位まで上がったヒットアルバムだが、代表作として取り上げられることはほとんどない。シンプルで聴きやすく初心者向け。だからこそもっと推されてほしい。
いつ聴いてもなんとなくしっくりくる優しい傑作。


INXS - X


www.youtube.com


90年発表。ビルボード最高位5位。クリス・トーマスのプロデュース。
オーストラリアを代表するグループ。カリスマ、マイケル・ハッチェンスの存在感あるボーカルと変幻自在なバンドサウンドが人気を集めた。
全ての面で程よいロックアルバム。

 

Lenny Kravitz - サーカス


www.youtube.com


95年のアルバム「サーカス」から。このアルバム、出た当初は前3作のポップな感じがあまりしなくて、敬遠していた。やたらとヘヴィに聴こえた。
今はポップとロックとファンクの融合的なバランスの取れた傑作として楽しめている。
ジャケットが作品を象徴している。

 

Stereophonics - Handbags And Gladrags


www.youtube.com


01年にリリースされ「Just Enough Education to Perform」が、02年に、ロッド・スチュワートのカバーで有名な「HandbagsandGladrags」が加えられ再リリースされた。
ちなみに「HandbagsandGladrags」はマンフレッド・マンのリードシンガー、マイク・ダホが書いた曲で、オリジナルバージョンは67年にクリス・ファーロウというシンガーがリリースしている。
ロッド・スチュワートは69年にこの曲のカバーバージョンを録音していて、72年にビルボード72位と地味なヒット。有名なのは、その後93年に出たアンプラグドアルバムに収録されたバージョンだ。
ステレオフォニックスバージョンは01年にシングルで出て、UK4位と大ヒット。バンドの代表曲のひとつとなった。

X / INXS

f:id:offsidedrug:20220123065540j:plain
90年発表。ビルボード最高位5位。クリス・トーマスのプロデュース。
 
オーストラリアを代表するグループ。カリスマ、マイケル・ハッチェンスの存在感あるボーカルと変幻自在なバンドサウンドが人気を集めた。
 
全ての面で程よいロックアルバム。
 

Lost Souls / Doves

f:id:offsidedrug:20220123061935j:plain

00年発表。UK16位。

youtu.be

ハシェンダの熱狂から、メランコリックな夜明けへ。
酩酊と覚醒を行き来するサウンドとUKらしいメロディー、クラブを通り抜けたリズム感が素晴らしい大傑作。
朝4時、マジックアワー前のサウンドトラックだ。

 

Blues for Allah / Grateful Dead

f:id:offsidedrug:20060618173630j:plain

75年発表。ビルボード12位まで上がったヒットアルバムだが、代表作として取り上げられることはほとんどない。シンプルで聴きやすく初心者向け。だからこそもっと推されてほしい。
いつ聴いてもなんとなくしっくりくる優しい傑作。

open.spotify.com

 

 

最近の俺的なビートルズ

f:id:offsidedrug:20220116082113j:plain

年末年始で体調を崩し、結構寝たきりだった。おかげでビートルズの「Get Back」やポール・マッカトニーの「3,2,1」を観ることが出来た。

open.spotify.com

 

まずGet Back。

Get Back


www.youtube.com

とにかく貴重なドキュメント。歴史に残る作品だ。

インタビューとか本とかで理解していた自分の中でのビートルズ像が具体化され、結構な部分が更新された。

ジョンもジョージも生きているし、ポールもリンゴも若い。(リンゴを除き)みんな、生き生きとしている。「仲が悪いバンドのリハーサル風景を6時間も見せられて・・・」みたいな消極的な意見も見かけるが、長い時間を一緒に過ごしたバンドなんて、すべからく皆こんな感じでは?特に「新曲を作る」みたいな雲を掴むような作業を行うとき、仕切り屋がいて、その仕切りに反発して、イライラして、でも曲が降りてきたときは集中して・・・全く普通のバンドのあり方。出来上がる曲のレベルは普通のバンドと全然違うが。

「ゲット・バック・セッション」、解散寸前でバンドは崩壊しかけバラバラだった、というのがこれまでの定説だったが、普通に仲が良く、まだまだ先がありそうに映る。最後まで観た人はほとんどが「才能溢れたこのバンドの「この先」をもっと観たかった」と思うのでは。

以下感じた点をざっと。

  • get backが降ってくるあたりのポールの集中力、その場を観れる奇跡
  • 明らかにジョンとポールのバンド
  • ジョージは結構的確なことを言うが下級生扱い
  • なんだかんだ言ってジョンがリーダー。
  • ジョージがジョンに相談するあたりも最高
  • ジョンは面倒なことをポールに任せる感じ
  • オノヨーコはそんなに邪魔していない
  • リンダの連れ子が仕事場を荒らす
  • リンゴは存在感ほぼなし
  • グリン・ジョンズはレコーディングのイラつきを全てぶつけられ悲惨
  • ジョージ・マーティンビートルズを避けたい感じ
  • ポールは普通の天才で努力している感じ。ジョンはまさに感覚。
  • 最後の屋上ライブの一体感が素晴らしい。もっとライブやってほしかった
  • 警察が上に来てから、その状況を楽しんでるバンドメンバーが微笑ましい。
  • マルエヴァンスとかこの後どうなったのかな

3,2,1


www.youtube.com

ポールの「3,2,1」は、リック・ルービンとビートルズやポールのソロ曲を1曲単位で掘り下げ、トラックを上げたり下げたりしながら語っていくもので、非常に興味深く、新しい発見だらけ。全6話、1話あたり20分ぐらいなので鑑賞しやすい。モノクロな画像もかっこいい。ポールとジョージの若い頃のエピソードとか激アツだ。ビートルズ好きは絶対観るべき。

 

最近好きなビートルズ


www.youtube.com

  • 昔からそんなに好きではなかったが、ホワイトアルバムはほぼ全く聴いていない。好きな曲がそんなに無いというのもあるが、とにかくサウンドが自分に合わない。
  • 1,2ndとラバーソウルからSGT、アビーロードとレット・イット・ビーを聴くことが多い。レット・イット・ビーはnakedが好きだ。
  • SGTは近年評価が下がっているとよく言われるけど、俺は逆にどんどん好きになっている。早起きして早朝聴くと覚醒する。サウナで聴きたい。
  • Get Backを観た後で、1stを聴き直すと破壊力のある演奏にノックアウトされる。若さと勢いがある。今の計算された音楽には無い熱がある。
  • で、一番好きな曲は10年ぐらい前から「イエスタデイ」。物凄い名曲だと思う。何回聴いても飽きない。聴くたびに何かしら新しい感動みたいなものがある。

     

 

 




2022年も有効なU2は凄い。

f:id:offsidedrug:20220109134647j:plain

最近U2のライブを観て、その圧倒的なエネルギーとエモーションにノックアウトされた。何回目のKOだろう。

初めてU2をまともに聴いたのは高校の頃で、好きになったのは大学に入ってから。それから20年以上経つが、未だに聴くたびに発見がある。

今回は「まさに今」聴きたいU2の名曲を8曲選んでみた。

open.spotify.com

 

U2 - New Year's Day 


www.youtube.com

 

アルバム「WAR」からの先行シングルとして83年1月にリリース。UKシングルチャート10位、ビルボードでも初めてチャートインし53位まで上がった。もともとはボノの奥さんへのラブソングだったが、ポーランドの政治運動についての歌詞に変更。
直線的なリズム隊、奥行きを与えるエッジのギター、ボノの直情的なボーカルが最高な曲。初期U2サウンドを象徴する曲。
毎年新年にこの曲を聴く人は多いはず。

 

U2 - Where The Streets Have No Name


www.youtube.com

87年のメガヒットアルバム「ヨシュア・トゥリー」のオープニングトラックで、アルバムからの三枚目のシングル。
ビルボード13位、UK4位などヒットした。
高揚感のあるボーカルとリズム、エッジのディレイを利かせた高速カッティング。今となっては「いかにもU2」なサウンドだが、アルバムセッションの半分はこの曲の完成に費やされ、相当な難産だったようだ。
そういう耳で聴くと、真面目に弾いたらベースのリズムが難しそう。

 

U2 - Walk On


www.youtube.com

00年発表のアルバム「All That You Can't Leave Behind」からシングルカットされた。
いわゆるポップ3部作のあと、再びプロデュースをダニエル・ラノワ、ブライアン・イーノに戻し、スケールのでかい感情豊かなサウンドに。メロディはこの時期非常にポップでキャッチー。
スー・チー女史に捧げた曲とされる。ミャンマーでは放送禁止に。
02年にグラミー賞のレコードオブ・ザ・イヤーを受賞。

 

U2 - Sweetest Thing


www.youtube.com

87年発表。Where The Streets Have No NameのB面曲。その後ベスト盤のために再録音され、98年にシングルとして再リリースされた。
ビルボード63位。
奥さんの誕生日をすっ飛ばしたボノの謝罪の曲。平和な雰囲気のビデオクリップが良く出来ていて、ボノの奥さんは勿論、ボノやエッジの兄弟まで登場する。
昔からずっと好きな曲。

 

U2 - Staring At The Sun


www.youtube.com

97年のアルバム「POP」からのセカンドシングル。ビルボード26位とヒット。
アルバム「POP」は、フラッド・ハウィーBらがプロデュースし当時のクラブ系の音が取り込まれているが、この曲はどちらかというと従前からのU2に近い。
ざらついたギターのストロークがかっこいい。

 

U2 - City Of Blinding Lights


www.youtube.com

04年の「How to Dismantle an Atomic Bomb」からの4枚めのシングルカット。
ボノの奥さんに向けた内容が中心。「Where The Streets Have No Name」を00年代向けにアップデートした感じのアレンジがとてもかっこいい。エッジのギターフレーズ!
最近、YouTubeでパワフルなライブバージョンを観て、更に好きになった曲。


www.youtube.com

 

U2 - Stuck In A Moment You Can't Get Out Of


www.youtube.com

00年の「All That You Can't Leave Behind」からのセカンドシングル。オーストラリアのロックバンドINXSのマイケル・ハッチェンスに捧げた曲とされる。生き急ぐ若者をたしなめるようなボノの歌い方が印象的。優しい歌だ。

 

U2 - With Or Without You 


www.youtube.com

87年の「ヨシュア・トゥリー」からのリードシングル。ビルボード1位。80年代を代表する1曲であり、U2の代表曲のひとつ。
穏やかな導入部からエモーショナルな盛り上がりを迎える構成、圧倒的な存在感のエッジのギターワーク、ボノの迫力あるボーカル、U2サウンドの極みだろう。
いつ聴いても感動と、新たな発見がある名曲だ。

40年前。あまり語られない1981年の雰囲気。

f:id:offsidedrug:20211219130604j:plain


2021年ももうすぐ終わり。今年は30年前の1991年や50年前の1971年が語られることが多かった。特に1991年は、ニルヴァーナの「never mind」が発売され、それまで停滞していたロックが蘇った年として多いに語られた。一方で、40年前の1981年は、全くといいほど語られず、素通りされている。

 

81年、自分はまだ5歳で何となく記憶がある程度。

今回、81年縛りでプレイリストを作り、当時の雰囲気を感じてみることにした。

 

前年終わりにジョン・レノンが亡くなり、時代の変遷期にある感じ。みんなが周りの様子を伺っているような。

日本では黒柳徹子の「窓際のトットちゃん」、寺尾聰の「ルビーの指環」が大ヒット。ただ、それぐらいしか特記事項は無い。

一方で「何もない平和な年」だったとも言えるのかも。深く調べればいろいろ出てくるのだろうが・・・。話題にしにくい「つまらない年」だ。

 

George Harrison - All Those Years Ago 


www.youtube.com

邦題「過ぎ去りし日々」。80年12月8日に凶弾に倒れたジョン・レノンを追悼した曲。
元々はリンゴ・スターのために作られた曲だったが、歌詞を変え、ポール、リンゴを呼んで作られた。
しんみりとした曲では無く、軽いタッチのいかにもジョージらしい小粋な曲を追悼曲に仕立て上げたあたりにジョージのセンスの良さを感じる。ビルボード2位、81年の全米年間ランキングで74位。ジョージとしては久々のヒットとなった。
長い時間をかけてだんだん好きになっていった曲。

 

Daryl Hall & John Oates - Private Eyes


www.youtube.com

同タイトルのアルバムからシングルカットされビルボード1位を獲得。81年を代表するビッグヒットのひとつ。キャリアの長いユニット。この後失速した感じ。
ポップなアレンジが最高。ロック居酒屋でコレがかかるとみんな呑むのをやめて手を叩く。

 

The Alan Parsons Project - Games People Play


www.youtube.com

ビートルズアビーロードやLET IT BE、ピンク・フロイドの「狂気」等ロックの重要版のレコーディングに関わったアラン・パーソンズのユニット。1980年にリリースされたアルバム「運命の切り札」からシングルカットされ、81年にビルボード16位。
このあたりが当時の最先端の音だろうか。

 

Blondie - Rapture


www.youtube.com

ロック姉御デビー・ハリ-率いるブロンディのヒットシングル。ビルボード1位。
ニューウェイヴ、ディスコ、ヒップホップ、ラップ、ロックが混在したサウンドが凄くかっこよい。歌よりもラップと間奏が頭に残る。
ラップ入りの曲がビルボードで1位をとったのはこの曲が初めてという説がある。
ブロンディは最近になって聴くようになった。
 

Rainbow - I Surrender


www.youtube.com

グラハム・ボネットに替わりヴォーカリストになったジョー・リン・ターナーがストレートな歌を聴かせるレインボー最大のヒット曲。
「since you been gone」に続きラス・バラードが作った曲。
謡曲的なメロディが日本人好み。

 

The Police - Omegaman


www.youtube.com

ゴースト・イン・ザ・マシーンに収録。ギタリストのアンディ・サマーズが書いた曲。
独特のギターリフが無茶苦茶かっこいい曲。
アルバムからの最初のシングルカット曲になりかけたが、スティングが拒否。嫌なやつだ。

 

Rod Stewart - Tonight I'm Yours (Don't Hurt Me)


www.youtube.com

ロッドの黒歴史のひとつ。流行りの音を取り入れようとシンセ・ポップに手を出すが、明らかに合っていない。このずれっぷりが81年という感じがする。ビルボード20位。この曲が収録されたアルバムは、久しぶりに全英トップ5入りを逃した。
これを聴くとRCサクセショントランジスタラジオが頭に浮かぶ。RCも全く歌とサウンドが合ってない。

 

Journey - Who's Crying Now


www.youtube.com

産業ロックの代表的なバンド、ジャーニーのヒットシングル。ビルボード4位。
曲の後半でニール・ショーンがギターソロを弾きまくる。これが非常にかっこよく、ギターソロのためにある曲と評価される。
フルで5分の曲だが、シングルバージョンは3分半にカットされた。後半の歌がほぼカットされ、ギターソロは全くカットされなかった。

年末っぽい曲

open.spotify.com

師走。

2021年ももうすぐ終わり。

そういえばオリンピックとかあったんだよな・・・

 

いろいろ慌ただしい時期ですが、そんな最中に聴きたい「年末っぽい曲」を完全主観で選んでみました。

 

phoenix - Too Young


www.youtube.com

  • 99年、デビューシングル。フランス、ベルサイユ出身のイケメン集団が繰り出した超名曲。ポップの究極。
  • 80年代をベースとしたアレンジが当時凄く新鮮だった。
  • ダフト・パンクの一派。
  • ロスト・イン・トランスレーション、愛しのローズマリーでも使われた。
  • 切迫感が年末っぽい。
  • 最近は日本酒とコラボレーション。中田ヒデ並にオシャレだ。

Charli XCX - forever


www.youtube.com

  • 2020年のアルバム「how I’m feeling now」からの先行シングル。
  • コロナ渦に作成された。
  • アルバムジャケットなどにプライベート感があるのはそのため。
  • サイケなエレクトロポップで、冬を感じる。暗い冬空に雪がキラキラ舞うイメージ。
  • チャーリーXCXの才能を感じる素晴らしい曲だ。

 

Hole - Malibu


www.youtube.com

  • 98年の12月にシングルカットされた曲。当時だらだらMTVを観る事が多かったが、98年、大学4年の年末にこの曲が流れてまくっていた。
  • 作曲にビリー・コーガンが加わり、非常にポップな曲に仕上がっているが、売れ線狙いとして批判されたようだ。
  • 最近一線に出てこないが、姐さんは元気そうです。バンドのメンバーの一人は日本にいると話していた。

 

Crowded House - Don't Dream It's Over


www.youtube.com

  • 86年発表。ビルボード2位。
  • クラウデッドハウスの代表曲で、80年代を象徴する名曲のひとつ。
  • 年末とかクリスマスのイメージがある。忙しない時期にストレスなく聴けるのが良い。

 

Radiohead - No Surprises


www.youtube.com

  • レディオヘッドの名曲。トム・ヨークパワハラを受けるビデオも有名。
  • 仕事を片付け、大晦日に家族と飯を食って紅白を観たあと、ゆっくり自分の部屋で聴きながら1年を振り返る時に流したい曲。
  • 実際のところ、ここ数年は酒を飲んで9時過ぎには寝てしまう・・・。

 

Oasis - Wonderwall 


www.youtube.com

  • 95年10月にシングルカットされ大ヒット。この年の冬はMTVでこればっか流れていた。
  • 勝手に耳に入ってくるためあまり積極的に聴くことのない曲だが、出た当時は独特のリフを持ったとても良い曲だと思った。
  • シングルには「マスタープラン」が入っていて、こっちのほうが良い曲だと当時騒いでいた。

 

Ariana Grande - December


www.youtube.com

  • 2015年のクリスマスEPから。
  • クリスマスソングを1曲。ラストクリスマスを最初選ぼうとしたがあまりにベタすぎたためこれにした。
  • 最近のアリアナはぶっ飛んでいるがコレはまだアイドルの枠をでてない普通のポップス。

 

John Lennon - Grow Old With Me


www.youtube.com

  • ジョン・レノンは10月に生まれ、12月に亡くなっているので、毎年年末はレノンを聴く機会が増える。除夜の鐘みたいなmotherもある。年明けにstarting overを聴く人も多そうだ。
  • ベタな曲は勝手に耳に入ってくるので、静かに、80年にバミューダ滞在中に作られたこの曲を聴いて年末をやり過ごすことにする。

2021年 俺awards

open.spotify.com

コロナの影響下にあった2021年。

シーン全体としては、シルクソニックジョン・メイヤーなど、過去の素晴らしい音楽の再構築が楽しかった。11月のビートルズ「ゲット・バック」もその動きを加速させそうな気がする。

ジャック・アントノフが中心となった女性シンガーソングライターの動きも目立った。ただ、作品として「普通に良い」レベルで、数年後に大きなムーブメントとして評価される感じじゃないかな、と思った。その中で、クレイロは声やソングライティングの能力が抜けている感じがした。カリスマは無いが。

 

個人的には聴く音楽の幅が広がった一方で、過去の膨大な音楽も含め、自分に合わないものを無理して聴かなくなった。最近のヒップホップや派手なR&Bはほとんど聴かなかった。80年代モノやソフトロック、ソウル、クラシカルR&Bジョージ・ハリスン界隈を聴くことが多かった。

 

CDの良さを再認識したのも今年の「俺重大トピック」のひとつ。

世はレコードブームで、俺もレコード針を新調し何度か聴いてみたが、レコードの状況に左右されすぎて、音の悪いモノは我慢できない。音が良いとかってのは、それなりのレコードをそれなりの環境でしっかり鳴らさないと多分感じることはできない。じっくり、ゆっくり音楽を楽しむのには適しているかもだが、正直めんどくさいと思った。デカいジャケットはかっこいいが。

その点、CDは、傷とかなければいつでも同じように音楽を楽しめる。80年代のCDのはマスタリングとかに問題があって酷い音のものもあるが、全てのCDである程度の音質が確保されている。

CDケースをソフトケースに移し、「棚からひとつかみ」しやすくしたら、CDを楽しむ時間が増えた。気軽に良い音を楽しめる。レコードブームの一方で、俺みたいな人もけっこういるんじゃないかな。

 

とうわけで、俺の今年のアルバム8枚です。あえてアルバム単位で楽しめたものを選んでいます。

結構長く「俺アワーズ」をやってるけど、これまでで一番自然体で選べたと思います。

 

 

 

8位  It Won't Always Be Like This/Inhaler


www.youtube.com

U2のボノの息子を中心にしたアイルランドの「ロックバンド。

デビューアルバムは見事全英1位を獲得。

シンプルでメロディアスな普通のロックを熱を込めて演奏する、前時代的なバンドだが、その潔さが気に入った。このアルバムが頂点にならないよう、これから数十年一線で活躍してほしい。

 

7位 Sling/Clairo


www.youtube.com

2019年のデビューアルバムに続くセカンド。

ビルボード17位の大ヒット。

ブリーチャーズのジャック・アントノフが音作りの中心。ジャックのプロデュース作品の中でも最もフォーキーで穏やかな作品だと思うが、クレイロの透明感のあるヴォーカル、美しいメロディの良さを前面に押し出し、素晴らしい作品に仕上げている。

ジャックは自分のユニット、ブリーチャーズの新作の他、ロード、ラナ・デル・レイテイラー・スウィフト、セイント・ヴィンセントらの作品のプロデュースもしていて、ほとんどが成功している。今年はジャックの年ともいえる。

 

6位 Untourable AlbumMen I Trust


www.youtube.com

モントリオールのエレクトロポップバンド。5枚目の作品。

ロックダウンの最中に作成されたということで、いつも以上に穏やかで、それでいてポップな作品に仕上がっている。

日本では業界人を中心に人気。隙がないほどオシャレだ。「かつての渋谷系」の皆様に捧げたい。

 

5位 The Nearer the Fountain, More Pure the Stream Flows / damon albarn


www.youtube.com

2014年のeveryday robots以来、久々の作品。元々アイスランドで景色からインスパイアされたオーケストラとの共演作を作るつもりだったが、コロナの影響でアンビエントな作風のフルアルバムに発展した。全英7位。

厳選された音を絶妙に配置した繊細なアルバム。デーモン・アルバーン独特の毒は感じられない。極寒のクリーンルームの中で演奏されているかのような感じ。キャリアを極めた人にしか作れない作品。

デーモン・アルバーンの評価を更に高める傑作。まだまだ凄い作品を作ってくれそうだ。

 

4位 Sweep It IntoSpace / dinasour jr.


www.youtube.com

12枚目の作品。当初2020年に発売される予定が、コロナの影響で発売が延期となった。

親交が深いカート・ヴァイルが12弦ギターとプロデュースで参加。

ベーシストのルー・バーロウが2曲を提供していて、存在感を放っている。

シカゴの雑誌のレビューで「バージョン2.0の最高作」と評しているが、同感。いつもどおりのダイナソーでありつつ、ありえなかった「緊張感」を感じる。曲の出来もキャリアハイ。ルー・バーロウが良い曲を書いてきたので、Jもうかうかしていられなくなったという感じか。

この完成度、今年嬉しかったサプライズのひとつ。

 

3位 Sob rock / ジョン・メイヤー


www.youtube.com

コロナ影響下で「子供の頃影響を受けた音楽に敬意を表し」作られた作品で、音楽もマーケティングももろに80年代で賛否両論あったが、俺は無茶苦茶好き。全米2位、全英4位。日本でもオリコン23位に入った。

80年代独特のキラキラしたサウンド。不快感を感じさせたり、過剰な音は一切入っていない。ミュージックビデオを初め笑える要素が多分に含まれていて、凄く「ほっとさせてくれた」アルバム。

ほぼ同世代なので、こういう作品を作ったり、グレイトフル・デッドとツアーをしたりという活動の振れ幅にも凄く共感できる。

 

2位 Justice / ジャスティン・ビーバー


www.youtube.com

カナダの世界的スターの6枚目の作品。時代のど真ん中のサウンドに、素晴らしいメロディーと歌が載っかった素晴らしい作品。

昔だったらまず無視しているエリアの音楽だが、ジャスティン・ビーバーの振る舞いなども含め、今やこのあたりが「ロックど真ん中」なんだと思う。

今年を代表する1枚だ。

 

 

1位 An Evening with Silk Sonic / Silk sonic


www.youtube.com

ブルーノ・マーズとアンダーソン・パークによる今年最強のユニット。大ヒットしたleave the door openを初め、メロディアスでポップなクラシカルR&Bが最高だった。ノスタルジックで豪華で楽しい大傑作アルバム。全米2位。1位はテイラー・スウィフトのREDの新バージョンだった。

ジョン・メイヤーもそうだが、「輝いていた過去」を再現するような作品が多かったのはやはりコロナの影響か。メロディ回帰の流れも起きている感じがする。

64 秋のブリットポップ特集 

open.spotify.com

ブリットポップ特集。

続いているバンドもあれば情報が取りにくくなっているバンドもある。

輝き続けている曲、輝きを失った曲・・・。

30年近い時間が流れている。

 

Sparky's Dream / Teenage Fanclub


www.youtube.com

  • 95年、「グランプリ」からの先行シングル。ベーシストのジェラルド・ラブが作曲しメインボーカルを担当。UKシングルチャート40位。

  • 非常にメロディアスなギターポップの王道曲。

  • ジェラルド・ラブは2018年に脱退している。

  • 2021年、ジェラルドラブ脱退後初のアルバム「エンドレスアーケイド」をリリース。UK11位。今も根強いファンに支えられている。

Oh Yeah / アッシュ


www.youtube.com

  • 96年の大ヒットアルバム「1977」から5枚目のシングル。UK6位。
  • 素晴らしいメロディーを持った曲。サビから入ってAメロに入る瞬間の覚醒感が最高。

Cut Some Rug / The Bluetones


www.youtube.com

  • 96年の「エクスペクティング・トゥ・フライ」から3枚目のシングルカット。全英7位まで上がった。

  • ギターの音が気持ち良い軽やかなポップナンバー。

  • 2010年に出した「ニューアテネ」という作品が最新作。チャートインしなかったのは残念。

Play It Cool  / Super Furry Animals


www.youtube.com

  • 97年の2ndアルバム「ラジエーター」からのシングルカット。UKチャート27位

  • 初期のSFAビートルズの「リヴォルヴァー」「サージェント・ペパーズ」っぽいギンギンした音で最高。今でも大好きなアルバムだ。

Waking Up / Elastica


www.youtube.com

  • 95年。デビューアルバムに先駆けてリリースされ、全英13位。

  • ジャスティン・フリッシュマンの当時のパートナー、デーモン・アルバーンがキーボードで参加。

  • ストラングラーズのリフをパクったとして、訴訟になった。

  • キレがあるバンドで、たまに聴きたくなる。

The Seahorses/love me and leave me


www.youtube.com

  • ストーンローゼスを脱退したジョン・スクワイアが結成したバンド。

  • 97年に発表した唯一のアルバム「do it yourself」からのシングルカット。全英16位。

  • この曲はリアム・ギャラガーとの共作。

  • アルバム全体としてもっさりした印象だった。ブリットポップの時代はわかりやすいバンド、曲が多かったのと逆行していた。すぐ解散したのも納得。

Walkaway / Cast


www.youtube.com

  • ラーズのベーシスト、ジョンパワーが結成したバンド。

  • 95年の1STアルバム「ALL CHANGE」からのシングルカット。全英9位。

  • 日本ではあまり話題にならなかったが海外では今やこれがCASTの代表曲のようだ。

  • プロデューサーはジョン・レッキー。たまに聴きたくなる。

Out Of The Sinking / ポール・ウェラー


www.youtube.com

  • 94年の大ヒットアルバム「スタンリーロード」からのファーストシングル。全英16位。

  • ウェラーはこの曲を「スモール・フェイセズの影響が強い素晴らしいモッズソング」と評している。

1991年と俺

1991年。この年、俺は14歳〜15歳。中学3年だ。

バスケ部だったが、オスグッドで膝を痛め、その影響で腰も痛くなり、整体に通っていた。整体で治療を受けながら千代の富士の最後の1番(相手は貴闘力)を観た。

昭和の大横綱引退、ソ連崩壊、バブル崩壊SMAPのCDデビューなど、今思うと時代の節目の年だった。

 

邦楽は小田和正の「ラブストーリーは突然にチャゲアスの「SAY YES」槇原敬之の「どんなときも。」がバカ売れしていた。

洋楽は、ニルヴァーナが「never mind」でメジャーシーンを荒らしまくった。自分にとってのパンク。チャートを追っかけて聴いていた同時代の他の音楽とは全然違っていた。

ビリー・ジョエルジョージ・マイケルジョージ・ハリスンエリック・クラプトンなど、大物が毎月来日していた。まだ日本の景気が良かった。

UKは、マイブラのラブレス、プライマル・スクリームのスクリーマデリカなど名盤だらけの年。更にブラーが「レジャー」でアルバムデビュー。OASISもこの年に結成。ただ15歳の俺はメジャーシーンしか耳に入っていなかった。

open.spotify.com

 

Smells Like Teen Spirit / ニルヴァーナ


www.youtube.com

  • 91年というか90年代を代表する曲。いやロックを代表する曲のひとつか。
  • 実は凄くポップな音色。ギターとドラムの音が気持ち良い。
  • 周りはハロウィーン(守護神伝)やイングヴェイ、ハードロックやメタル、ビジュアル系が流行っていたが正直ピンとこなかった。ニルヴァーナはど真ん中に入ってきた。周りで聴いている人はいなかった。
  • 自分にとっての初めてのパンクはこの曲。
  • カートの雰囲気や服装も含めて20年近く影響を受けた。

All 4 Love / Color Me Badd


www.youtube.com

  • この年、立て続けに3枚のシングルが大ヒットしたR&Bグループ。
  • この曲はビルボード1位を獲得。
  • 曲がわかりやすく、今もたまに聴きたくなるグループ。ただ、グループとして何がウリだったのか未だにわからない。

Real Real Real / Jesus Jones


www.youtube.com

  • 91年に発売されたアルバム「ダウト」からの1STシングルで、シングルカットは90年。
  • 当時デジタル・ロックの旗手として若手バンドの先頭にいた。ルックスもファッションも良く、日本でも相当人気があった。
  • 91年に出たU2の「アクトン・ベイビー」は当時のレビューで「U2が無理やりジーザス・ジョーンズを真似している」などと評されていた。それぐらいジーザス・ジョーンズが当時トップランナーだったということ。
  • 歴史を作るバンドになるかと思ったがその後まさかの失速。デジタルロックに寄り過ぎたせいか。今やほとんど語られることがないバンドだが、「ライトヒアライトナウ」と「リアルリアル」はたまに鼻歌で歌ってしまう。良い曲。

Fading Like A Flower (Every Time You Leave) / /Roxette


www.youtube.com

  • アルバム「ジョイライド」からの2NDシングル。ビルボード2位まで上がった。
  • 「俺らはR.E.M.ビートルズの中間」とソングライターのペール・ゲッセルが語っていたが、とっつきやすいバンドだった。今聴くとサウンドが古臭いが、ギターを歪ませてカバーするとかなり盛り上がる音になる。
  • ちょっと演歌チックな曲調がOASISと通じる。そっくりな曲もある。意識があるかわからないが、相当ノエル・ギャラガーに影響を与えていると思う。あるいは影響を受けている音楽が同じ。
  • ボーカルのパワフルな姐さんが亡くなったのは残念。

Shiny Happy People / R.E.M.


www.youtube.com

  • 91年にリリースされ大ヒットした「out of time」からのシングルで、ビルボードで10位まで上がった。「ルージング・マイ・リレジョン」もヒット、どちらもミュージックビデオのインパクトが強かったので、91年というとR.E.M.の年という印象がある。
  • B-52'sのケイト・ハドソンインパクトのある歌声で曲に色をつけている。

You Could Be Mine / ガンズ・アンド・ローゼズ


www.youtube.com

  • 91年はガンズの年でもある。1STアルバムよりもブルージーでメタル要素が薄れた「ユーズユアイリュージョン」は、重いサウンドもかっこよく、すぐ好きになった。この同時発売の2枚に対する評価があまり高くないのは納得できない。
  • この曲はイジー・ストラドリンが中心になって書いたようだが、スピード感とパンク的な激しさがあってかっこいい。
  • ターミネーター2の主題歌としていろんなところで耳にした。

It Ain't Over 'Til It's Over / レニー・クラヴィッツ


www.youtube.com

  • ビルボード2位まで上がった、レニー・クラビッツの代表曲。1位はブライアン・アダムスに阻まれた。
  • 最初「何この裏声ばっかの曲」と思ったが、違和感が転換して無茶苦茶ハマった。8センチシングルを購入。カップリングは「レット・ラヴ・ルール」だった。買ったときのことを今でもしっかり覚えている。
  • アース・ウインド&ファイアーの「that's the way of the world」が下敷きになっている。
  • 照明にこだわったミュージックビデオがカッコよかった。

(Everything I Do) I Do It For You / ブライアン・アダムス


www.youtube.com

晩秋のデーモン・アルバーン

f:id:offsidedrug:20070701175945j:plain

11月もあっという間に中旬。

気温がぐっと下がり、秋から冬に季節が変わりつつある。

今回は、ソロアルバムが出たばかりのデーモン・アルバーンの晩秋っぽい曲を特集してみた。

open.spotify.

Put It Back Together / ファットボーイ・スリム, Damon Albarn


www.youtube.com

  • 2004年に出たファットボーイスリムの4作目のアルバム「パルーカヴィル」収録のナンバー。
  • ブラーのアルバム「シンクタンク」でもファットボーイ・スリムがプロデュースしたナンバーがあった。ノーマンクック、デーモンとの相性は良くてもブラーとはいまいち合わないと思う。

Empire Ants (feat. Little Dragon)/Gorillaz, リトル・ドラゴン


www.youtube.com

  • 2010年プラスチックビーチに収録されたナンバー。
  • リトルドラゴン(長野幸美)とのコラボ。
  • 雰囲気のある素晴らしいバラードで高い評価を受けた。

Herculean/The Good, the Bad & the Queen


www.youtube.com

  • 2006年リリース。全英シングルチャート初登場22位。
  • デーモン率いるスーパーバンドのデビューシングル。デーモン以外に、クラッシュのポール・シムノン、ヴァーヴのサイモン・トング、ドラムはトニー・アレンで、プロデューサーはデンジャー・マウス。
  • このメンバーでハズレるはずは無く、アルバムは完成度の高い素晴らしい作品だった。UKポップロックの王道。
  • 2枚アルバムをリリースしたが、トニー・アレンが亡くなったことで完全に解散したと思われる。

Sweet Song / ブラー


www.youtube.com

  • ブラーの傑作「シンクタンク」収録。このアルバムはビルボードで56位まで上がり、ブラーの作品では最高位。
  • グレアム・コクソンは曲作りや録音に参加していない。
  • 優しいメロディーと無駄のないアレンジ。素晴らしい曲。

Blu (feat. Damon Albarn)/Mura Masa, Damon Albarn


www.youtube.com

  • 2017年のムラマサのデビューアルバムに収録。
  • ユニット名「ムラマサ」は日本の村正から取ったとのこと。
  • 若手と組んで違和感無くハマるデーモンは凄い。

Poison / Rocket Juice & The Moon, Damon Albarn


www.youtube.com

  • デーモン、フリー、トニー・アレンによるスーパーユニットによる唯一のアルバムから。2012年発表の作品。
  • ジャムっぽい曲だが、タイトなドラムにフリーのベースが絡んでクールなトラックになっている。デーモンの歌もハマっている。

Royal Morning Blue / Damon Albarn


www.youtube.com

  • つい最近リリースされたデーモンの7年ぶりのソロアルバムから。
  • 今回の作品、アルバム1枚通して、洗練された曲調、無駄のないアレンジで統一されている。デーモン・アルバーンの評価を高める1枚になると思う。
  • 今年のベスト10に間違いなく入る作品だ。

No Distance Left to Run / Blur


www.youtube.com

Grandpaw Would /Ben Lee

f:id:offsidedrug:20211106074834j:plain

open.spotify.com

95年発表。オーストラリア出身、78年生まれのベン・リーは当時16歳。飛ぶ鳥を落とす勢いだったグランドロイヤルからソロデビューした。

まるでポール・マッカートニーの1STアルバムのような、宅録っぽいアレンジや録音は、聞く人を選ぶかもしれないが、非常に親密な感じで俺は大好きだ。「ローファイ」を代表する作品のひとつともいえる。


www.youtube.com

「away with the pixies」「pop queen」など、ナチュラルなメロディーと素朴で元気な演奏が素晴らしい。メロディーの良さは同時代の他のアーティストと比較しズバ抜けている。


www.youtube.com

すべての人に訪れる「輝きの時間」を、しっかりレコードに残せたベン・リーは幸せだ。

 

 

ベン・リー、日本ではこのアルバム一枚しか話題にならなかったが、2021年の今に至るまで10数作のアルバムをリリースし続けている。元々老けたルックスだったため完全に年齢不詳の存在になっている。


www.youtube.com