年末年始で体調を崩し、結構寝たきりだった。おかげでビートルズの「Get Back」やポール・マッカトニーの「3,2,1」を観ることが出来た。
まずGet Back。
Get Back
とにかく貴重なドキュメント。歴史に残る作品だ。
インタビューとか本とかで理解していた自分の中でのビートルズ像が具体化され、結構な部分が更新された。
ジョンもジョージも生きているし、ポールもリンゴも若い。(リンゴを除き)みんな、生き生きとしている。「仲が悪いバンドのリハーサル風景を6時間も見せられて・・・」みたいな消極的な意見も見かけるが、長い時間を一緒に過ごしたバンドなんて、すべからく皆こんな感じでは?特に「新曲を作る」みたいな雲を掴むような作業を行うとき、仕切り屋がいて、その仕切りに反発して、イライラして、でも曲が降りてきたときは集中して・・・全く普通のバンドのあり方。出来上がる曲のレベルは普通のバンドと全然違うが。
「ゲット・バック・セッション」、解散寸前でバンドは崩壊しかけバラバラだった、というのがこれまでの定説だったが、普通に仲が良く、まだまだ先がありそうに映る。最後まで観た人はほとんどが「才能溢れたこのバンドの「この先」をもっと観たかった」と思うのでは。
以下感じた点をざっと。
- get backが降ってくるあたりのポールの集中力、その場を観れる奇跡
- 明らかにジョンとポールのバンド
- ジョージは結構的確なことを言うが下級生扱い
- なんだかんだ言ってジョンがリーダー。
- ジョージがジョンに相談するあたりも最高
- ジョンは面倒なことをポールに任せる感じ
- オノヨーコはそんなに邪魔していない
- リンダの連れ子が仕事場を荒らす
- リンゴは存在感ほぼなし
- グリン・ジョンズはレコーディングのイラつきを全てぶつけられ悲惨
- ジョージ・マーティンはビートルズを避けたい感じ
- ポールは普通の天才で努力している感じ。ジョンはまさに感覚。
- 最後の屋上ライブの一体感が素晴らしい。もっとライブやってほしかった
- 警察が上に来てから、その状況を楽しんでるバンドメンバーが微笑ましい。
- マルエヴァンスとかこの後どうなったのかな
3,2,1
ポールの「3,2,1」は、リック・ルービンとビートルズやポールのソロ曲を1曲単位で掘り下げ、トラックを上げたり下げたりしながら語っていくもので、非常に興味深く、新しい発見だらけ。全6話、1話あたり20分ぐらいなので鑑賞しやすい。モノクロな画像もかっこいい。ポールとジョージの若い頃のエピソードとか激アツだ。ビートルズ好きは絶対観るべき。
最近好きなビートルズ
- 昔からそんなに好きではなかったが、ホワイトアルバムはほぼ全く聴いていない。好きな曲がそんなに無いというのもあるが、とにかくサウンドが自分に合わない。
- 1,2ndとラバーソウルからSGT、アビーロードとレット・イット・ビーを聴くことが多い。レット・イット・ビーはnakedが好きだ。
- SGTは近年評価が下がっているとよく言われるけど、俺は逆にどんどん好きになっている。早起きして早朝聴くと覚醒する。サウナで聴きたい。
- Get Backを観た後で、1stを聴き直すと破壊力のある演奏にノックアウトされる。若さと勢いがある。今の計算された音楽には無い熱がある。
- で、一番好きな曲は10年ぐらい前から「イエスタデイ」。物凄い名曲だと思う。何回聴いても飽きない。聴くたびに何かしら新しい感動みたいなものがある。