2021年ももうすぐ終わり。今年は30年前の1991年や50年前の1971年が語られることが多かった。特に1991年は、ニルヴァーナの「never mind」が発売され、それまで停滞していたロックが蘇った年として多いに語られた。一方で、40年前の1981年は、全くといいほど語られず、素通りされている。
81年、自分はまだ5歳で何となく記憶がある程度。
今回、81年縛りでプレイリストを作り、当時の雰囲気を感じてみることにした。
前年終わりにジョン・レノンが亡くなり、時代の変遷期にある感じ。みんなが周りの様子を伺っているような。
日本では黒柳徹子の「窓際のトットちゃん」、寺尾聰の「ルビーの指環」が大ヒット。ただ、それぐらいしか特記事項は無い。
一方で「何もない平和な年」だったとも言えるのかも。深く調べればいろいろ出てくるのだろうが・・・。話題にしにくい「つまらない年」だ。
- George Harrison - All Those Years Ago
- Daryl Hall & John Oates - Private Eyes
- The Alan Parsons Project - Games People Play
- Blondie - Rapture
- Rainbow - I Surrender
- The Police - Omegaman
- Rod Stewart - Tonight I'm Yours (Don't Hurt Me)
- Journey - Who's Crying Now
George Harrison - All Those Years Ago
邦題「過ぎ去りし日々」。80年12月8日に凶弾に倒れたジョン・レノンを追悼した曲。
元々はリンゴ・スターのために作られた曲だったが、歌詞を変え、ポール、リンゴを呼んで作られた。
しんみりとした曲では無く、軽いタッチのいかにもジョージらしい小粋な曲を追悼曲に仕立て上げたあたりにジョージのセンスの良さを感じる。ビルボード2位、81年の全米年間ランキングで74位。ジョージとしては久々のヒットとなった。
長い時間をかけてだんだん好きになっていった曲。
Daryl Hall & John Oates - Private Eyes
同タイトルのアルバムからシングルカットされビルボード1位を獲得。81年を代表するビッグヒットのひとつ。キャリアの長いユニット。この後失速した感じ。
ポップなアレンジが最高。ロック居酒屋でコレがかかるとみんな呑むのをやめて手を叩く。
The Alan Parsons Project - Games People Play
ビートルズのアビーロードやLET IT BE、ピンク・フロイドの「狂気」等ロックの重要版のレコーディングに関わったアラン・パーソンズのユニット。1980年にリリースされたアルバム「運命の切り札」からシングルカットされ、81年にビルボード16位。
このあたりが当時の最先端の音だろうか。
Blondie - Rapture
ロック姉御デビー・ハリ-率いるブロンディのヒットシングル。ビルボード1位。
ニューウェイヴ、ディスコ、ヒップホップ、ラップ、ロックが混在したサウンドが凄くかっこよい。歌よりもラップと間奏が頭に残る。
ラップ入りの曲がビルボードで1位をとったのはこの曲が初めてという説がある。
ブロンディは最近になって聴くようになった。
Rainbow - I Surrender
グラハム・ボネットに替わりヴォーカリストになったジョー・リン・ターナーがストレートな歌を聴かせるレインボー最大のヒット曲。
「since you been gone」に続きラス・バラードが作った曲。
歌謡曲的なメロディが日本人好み。
The Police - Omegaman
ゴースト・イン・ザ・マシーンに収録。ギタリストのアンディ・サマーズが書いた曲。
独特のギターリフが無茶苦茶かっこいい曲。
アルバムからの最初のシングルカット曲になりかけたが、スティングが拒否。嫌なやつだ。
Rod Stewart - Tonight I'm Yours (Don't Hurt Me)
ロッドの黒歴史のひとつ。流行りの音を取り入れようとシンセ・ポップに手を出すが、明らかに合っていない。このずれっぷりが81年という感じがする。ビルボード20位。この曲が収録されたアルバムは、久しぶりに全英トップ5入りを逃した。
これを聴くとRCサクセションのトランジスタラジオが頭に浮かぶ。RCも全く歌とサウンドが合ってない。
Journey - Who's Crying Now
産業ロックの代表的なバンド、ジャーニーのヒットシングル。ビルボード4位。
曲の後半でニール・ショーンがギターソロを弾きまくる。これが非常にかっこよく、ギターソロのためにある曲と評価される。
フルで5分の曲だが、シングルバージョンは3分半にカットされた。後半の歌がほぼカットされ、ギターソロは全くカットされなかった。