チカーノシーンからthe altons
ロサンゼルスのチカーノシーンから登場したバンド、the altons。
ミュージック・マガジンに載っていて、適当に流してみたら、凄くキラキラした音で良い!
この「キラキラ感」、録音の仕方が大きく影響していると思う。拙い音楽経験からすると、真っ先に思い出したのはサニーデイ・サービスの「MUGEN」。夏の厳しい日差しがプールの水面に反射しているのを、クーラーの効かない学校の2階から給食食べた後に眺めているような音だ。音の質感はよく似ている。
多種多様な音楽性がミックスされてエネルギーを持って演奏されている。ライブ感は半端なく、フジロックではグリーンの昼間、ビールとビーフジャーキーで乾杯しながら盛り上がるのにピッタリだ。
今年の夏のサントラは決まりだ。
クークスのEP
2005年デビューなので、もう15年もキャリアを積んでいることになる。割と最近のバンドというイメージなのだが。
7月に配信リリースされた6曲のEP。真面目に追いかけている訳ではないので、この6曲が純然たる新曲なのかよくわからないが、ザクザクしたギターとドコドコ突っ走るドラム、デビュー時から変わらない良いメロディーととにかく素晴らしい。ちゃんとしたプロダクションになってないのが幸いなのかも。ライブ感あってかっこいいです。
他のアルバムを聞き直そうかという気になる。
Beat TERAO 16「ディープ・パープル特集」
お久しぶりです。寺尾一郎です。
7月16日は、ディープ・パープル等で活躍したキーボーディストのジョンロードが亡くなった日です。2012年に亡くなったんで、亡くなって早8年になります。1941年生まれなので、生きていたら80歳手前。爺さんです。
自分が中高生だった90年代初頭は、ディープパープルやリッチーブラックモアってのは一般的にもかなり認識されていて、ギターを弾けるやつは必ずスモーク・オン・ザ・ウォーターのリフをやってました。巧いやつはハイウェイスターのギターソロを弾いて自慢していました。最近はギターを弾く少年も少なく、ディープ・パープルの認知度も相当低そうです。
自分がディープ・パープルにはまったのは、大学の頃です。中学の頃から勿論しってましたが、ダサい感じがしたんですね。スモーク・オン・ザ・ウォーターもハイウェイスターもピンとこなかったしなんかかっこ悪いな、と。ディープ・パープルの代表作「マシンヘッド」が中高生の自分には全く落ちてこなかった。高校の頃、ディープ・パープルの新作として「紫の聖戦」というやつが出て、「伝説のバンドの待望の新作」とかアオリにしっかりひっかかり買ってしまったんですね。高校生のわずかな小遣いで。で、クソアルバムで。更に印象が悪くなりました。
その後、大学に入って、時間が有り余る中、いろいろ音楽を聴いていったわけですが、そこで「インロック」を聴くわけです。ディープ・パープルのハードロック化が完了した名盤なのですが、一曲目「スピード・キング」にまずぶっ飛ばされるわけです。マジでスピードあげてぶっ飛んでるな、と。で、2曲目の「チャイルド・イン・タイム」。前置きが長かったですけど、ここでジョン・ロードのオルガンにノックアウトされるわけです。そこからディープ・パープルの様式美の世界が一気にバーっと開けました。イアン・ギランのシャウトも、イアン・ペイスの重くないドラムも、全てを受け入れました。
今聴いて面白いのは代表作では無いアルバム。「ファイアボール」「紫の肖像」「嵐の使者」ですね。トミー・ボーリンの「カム・テイスト・ザ・バンド」は別物として好きです。ボーカリストはイアン・ギランよりディヴィッド・カバデールが好きです。「バーン」あたりでのツインボーカルも好きですね。グレン・ヒューズのハイトーンボイスが出てくると盛り上がります。
バンドの顔はブラックモアとジョン・ロードですが、ディープ・パープルサウンドの肝はイアン・ペイスの軽くてシンコペーションを多用するドラムじゃないかと思います。「いわゆるハードロック」な感じでは無い。ディープ・パープルが一般的にも人気があるのは、イアンのドラムのポップさが一役買っていると思います。
というわけで、今回のプレイリストはディープ・パープル特集です。プレイリストはポッドキャストの説明文のリンクから飛ぶか、spotifyで「beat terao16」で検索してみてくください。
それではまたいつか。
ヴァンフォーレ甲府VS金沢
マイク、ドゥドゥ、バホス、太田を前線に置いた攻撃的布陣で臨んだ金沢戦。
マイクの存在感は圧倒的。再三チャンスを作り、マイクのヘッドをGKが弾き、小柳がシュート、先制。
2点目はバホス。マイクのポストプレイから野沢の裏狙いのパスに反応、全身バネのようなカラダの使い方でシュート。ボールはゴールに吸い込まれ2点目。ここまでは見事。
その後、いつも通り押し込まれる展開。ズルズル下がり続け、守備の時間が増え失点。その後も攻め込まれ「また先週と同じ展開か」という感じだったが、オミ投入でチームが変化。
オミが中盤でボールを落ち着かせ、うまく散らばす事で守り一辺倒ではなくなった。終盤は、途中交代の泉澤、金園がアグレッシヴにプレーし時間をうまく作り、2−1でフィニッシュ。4試合目でようやく勝利。
ここから勝ち続けてほしい。2得点はアガった!!
Beat TERAO 15「上半期トップ10を考える」
お久しぶりです。寺尾一郎です。
7月に入ってます。今年も半分が過ぎました。
例年以上にあっという間に時間が経ってしまった感じがします。
上半期の総括をしたいなあ、なんてぼんやり考えていました。
このラジオをやっていることもあって、最近はアルバム単位ではなく曲単位で聴くことが多いので、「ベストチューン10」みたいな感じで近々やりたいと思います。
上半期、良い曲が沢山あったと思います。
1位はフィービー・ブリジャーズのキョウトで間違いないです。某うさぎの雑誌での写真は凄く気持ち悪くて狙いがわからなかったですが。
デュア・リパはコロナを突き抜けるパワーを持ったアルバムで凄く楽しく聴けました。何曲か良い曲があるんですが、最近好きな「フィジカル」という曲を選ぶつもりでいます。今回のプレイリストに入れてます。
ブライトアイズの復活も嬉しいニュースでした。新曲、今回のプレイリストに選んでみました。
後はクルアンビン、アーロ・パークス、the1975、チャーリーXCX、ジャスティン・ビーバー、ムラマサとクレイロなんてのもありました。
最近のアーティストが良い作品を出した「あたり年」だと思います。特に、グランジの影響を受けつつポップな女性アーティストが良かったかなと。
ベテランではゴリラズ、ブレンダン・ベンソンあたりが良かったと思います。
ちょっとじっくり選んでみたいと思います。
今回の選曲は、上半期トップ10とは直接関係無く選んでます。
1曲目の今は亡きクリス・コーネルのビリー・ジーンのカバーから、最後のU2めがけて、結構高いテンションの曲を集めてみました。良い並びだと思いますので、聴いてみてください。
今回のプレイリストはbeat terao15で検索してみてください。
また、podcastを含んだ「ビートテラオ」というプレイリストも作りました。こちらをフォローしておくと、勝手に内容が更新されます。
少しづつ聴いていただけるようになってきました。
それではまたいつか。
Beat TERAO 14「ブリテン2回目」
お久しぶりです。寺尾一郎です。
梅雨の鬱陶しい感じに耐えきれなくなってきた今日この頃、皆さんいかがですか。
本日はビートルズ10をリスペクトしたブリット10略してブリテンの2回目です。90年代のUKロックを中心に勝手に毎回ランキングしていきます。
10位 エラスティカでコネクション。先日ジョージの番組で、エラスティカからブラーに繋げて、そこに特にツッコミも無かったんで逆に笑ってしまいました。エラスティカの音は今聴いてもかっこいいと思います。
9位 先日新しいアルバムが出たポール・ウェラーでチェンジングマン。この曲はポール・ウェラーがリスペクトする数曲を足してうまく割った感じで、渋谷系的な作り方をしているんですが、最新作はガチオリジナルという感じで、最前線にいながらチェンジしていく姿はいまだにかっこいいです。
8位はコーナーショップで「ブリムフルオブアーシャ」。勿論ノーマンクックのリミックスです。
7位はシャーラタンズでワントゥアナザー。
6位はドッジーでグッドイナフ。この曲が合うようなカラッとした夏はもうすぐです。と思いたい。
5位はヴァーヴでビタースウィートシンフォニー。
4位は最近復活したバッドリー・ドローン・ボーイでサイレントサイ。重度のアル中だったようです。この曲はタイムレスな名曲だと思います。
3位はエコーアンドザバニーメンでキリングムーン。ちょっと前の時代ですが、このぐらいはありかなと。エコバニはたまにハマることがあります。
2位はセイント・エティエンヌでナッシングキャンストップアス。イントロの音が素晴らしいと思います。この時代のアーティストは凄く耳が肥えている印象があります。
1位はジーザスアンドメリーチェインでザ・ツーオブアス。割と最近の曲ですが、時代はあまり関係なく、まさにジザメリな投げやり感漂う名曲。
今回のプレイリストはbeat terao13で検索してみてください。
また、今回からビートテラオというプレイリストを毎回最新話に更新していく方法に変えました。フォローしていただけると、どんどんエピソードと曲を入れ替えていきます。入れ替えたエピソードはエピソード番号順に残してきます。
それではまたいつか。
ポール・ウェラーは凄い
すっかり爺さんになったウェラー。
だが、この10年でオリジナルアルバムを5枚リリース、サントラやライヴ・アルバムも出している。アクティヴシニアを地で行くワーカホリックぶり、凄い。「子供が多いから頑張らないとならん」みたいな話もあったが。
常にアーティストとして更新し続けているのも凄い。00年代ぐらいまでのポール・ウェラーは、過去のロックを自分の中で咀嚼して新しいものを作り出すスタイルで、日本の渋谷系と通じる流れで評価されていたと思うのだが、10年代に入ってから「ポール・ウェラー・スタイル」とでもいうしかない新しい音楽を作っている。昔からの耳にはちょっと理解が難しい作品もあるのだが、爺さんになってもチェンジングマン、いや爺さんになってから本当にチェンジングマンになった感じで、人生の先輩としてリスペクトだ。
さて、新作。「ポール・ウェラー・スタイル」の総決算とも言える作品。混沌としているが聴きやすく、唯一無比のものを作り出している。盟友ミック・タルボットやお馴染みスティーヴ・クラドックも良い仕事をしている。
アルバム・タイトルは爺の自分を揶揄していると思うが、ジャケットのような「綺麗な夕日」「マジックアワー」的な風景が音からしっかりイメージでき、トータルアルバム的な感じもある。
インタビューではやたらと「人生の終焉」的な話を向けられているが、作品から感じるのはアグレッシヴなエネルギーで、多分本人は「ちょっと年食ったな俺」ぐらいにしか思ってないはず。
次の作品もこれより良いのを作るんだろうな。凄い。
Beat TERAO radio 13 「ぎくしゃくしたロック」
お久しぶりです。寺尾一郎です。
今日は6月30日。今年も半年過ぎました。コロナで自粛してたらあっという間に過ぎてしまった印象です。あと半年、有意義に過ごしていきたいと思います。
さて、リスナーズメールです。川相まさしさんからです。「最近のロックはベースとかはでかい音で鳴りまくっているが、基本的に聽きやすい音が多い。でも俺はやっぱロックはぎくしゃくしている音楽だと思っている。そんなロックをかけてくれ。」
OKです。ぎくしゃくしたロックは相当ありますが、今回はあえて「ちょっとぎくしゃくしたロック」を選曲してみました。少しつんのめった感じ、ちょっと引っかかった感じの名曲を楽しんでください。
1曲目。Gラブでメイキングアメンズ。Gラヴ聴くとフェスに行きたくなります。フジの無い夏は久しぶり。朝霧はやるのでしょうか。こういうときこそ、程よい加減の忍野デッドやあさぎり天空まつりに行きたくなります。
2曲目。ギル・スコット・ヘロンで「革命はテレビ中継されない」出だしでステイホームという言葉が出てくるなど、今の時代にマッチした凄くクールな歌です。
3曲目、スティーラーズ・ホイールでスタックインザ・ミドルウィズユー。レザボア・ドッグスで有名になったロックソングです。
4曲目、レッチリでレインダンスマギーの冒険。ジョシュがギターを弾いてます。普通のギタリストじゃない感じで面白いです。ただ、あまりパワフルではなく、ライブはイマイチでした。
5曲目、サンダークラップで革命ロック。凄い邦題。
6曲目、ジェイソン・フォークナーでビフォア・マイ・ハート・アタックス。アルバムでは地味な曲ですが、切り出すと非常に面白い曲。
7曲目ストロークスで最近のアルバムから、ジ・アダルツ・アー・トーキング。求められているストロークスの音。かっこいいです。
8曲目、フィオナ・アップルでリンプ。2NDの曲で、当時は良くビデオクリップが流れていました。最近ニューアルバムも出ました。
いかがでしたでしょうか。どの曲もちょっと個性があって楽しめたんじゃないでしょうか。
このpodcastと連動したプレイリストは、podcastの説明文のリンクから飛ぶか、spotifyで「ビートテラオradio 13」で検索してみてください。
今週もお疲れ様でした。週末をお楽しみください。
ではまたいつか。
ヴァンフォーレ甲府VSアルビレックス新潟
久しぶりのJリーグ!!
5人交代と降格無しの影響か、前半から両チームガツガツ攻めて、打ち合いの3−3。とても面白い試合だった。
甲府はドゥドゥ、バホスの調子がよく、どちらかにボールが入ると可能性を感じた。後半、太田は気持ちが感じられて、点に絡みそうな雰囲気があった。カラダで押し込んだゴール、かつての須藤みたいでぐっときた。
復活のクソ採点。
河田 5.0 怪しい動き。途中交代は切ない。今津 5.0 トラップがちょっと心配 新井 4.5 ボールにガツガツいけてない。試合勘が鈍ってる? 小柳 6.5 怪我人だらけの、右SBでしっかりやれてた。 内田 5.0 守備無視?高いポジションで攻撃には貢献 野沢 5.0 そつなくこなすだけでストロング見えず。 山田 5.5 練習でもアグレッシヴにやっていて好感度が高い選手。よくやっていたが。 泉澤 6.0 ナイスアシスト。消えている時間も長いが・・・ ドゥドゥ 6.5 2得点!髪型イマイチだけどさすが!! バホス 6.0 雰囲気あり。2得点目の起点。2トップの方が活きると思う。点取って欲しかった。 山本 6.0 守備面ではイマイチだったが、パスセンスは素晴らしい。今年はボランチがいまいちなので出番が相当ありそう。 金園 6.0 3点目は金園の気合から。 マイク 5.5 動きはいまいち。ただストロングポイントは出せていた。試合勘が戻れば結構やれそう。 太田 6.0 ガツガツしていて点取れそうな雰囲気あった。今シーズン、こんな感じで10点取れ! 岡西 4.5 いきなり出てあのプレーだが、取れたのでは?
試合前のヤマジさんのyoutubeライブも凄く良かったです。
Beat TERAO radio 12 「金曜日は60年代特集」
お久しぶりです。寺尾一郎です。
今週も終わりました。今日はお疲れステーキに行ってきました。金曜の夜に食べるワイルドステーキ、最高です。今日は少し焼きすぎました。「やべえ、生かも」ってぐらいが美味いのに、失敗しました。
リスナーズメールです。群馬県の坂本人生さんからです。「古い音楽と最新の音楽、どっちが好きですか。」ありがとうございます。
レコードからCDへ切替えが進んだ頃は、古い音楽でCD化されたものは一部でなかなかアクセスし難かったのですが、90年代後半には過去のレコードがガンガンCD化され聽きやすくなりました。渋谷系が流行ったり、ビートルズのリバイバルやブリットポップブームも、古い音楽と同時代の音楽を並列で聴くことが当たり前になったことの産物だと思います。
最近では月1000円払えばspotify等で膨大な数の音源を聞くことができ、古いも新しいも関係なく、興味さえあれば際限なく音楽を楽しめるようになりました。
で、どっちが好きかといえば、既に過去の音楽は相当聴いているので新たな刺激があまりなく、新しい刺激を求めてリアルタイムの音楽を聴いてしまうことが多いです。特に今年は、リアルタイムの音楽が楽しいなあと思います。
といいつつ、毎回金曜日はロックの進化が凄まじかった60年代を特集していきます。
今回は、アレの影響が強い感じのロックを集めて、時代の雰囲気を作ってみました。
選んだのは、CCR,ジミヘン、ニール・ヤング、バーズ、バッファロー・スプリングフィールド、ボブ、ヴェルヴェット・アンダーグラウンド、ラヴィン・スプーンフルの曲です。
ジミ・ヘンドリックスが入ると一気にアレな感じが増す感じがします。もう一方のアレなロックの筆頭であるヴェルヴェット・アンダーグラウンドは、久しぶりに聴きましたがやっぱりかっこいいし、今に続く静脈ロックの元祖だな、と思いました。
このpodcastと連動したプレイリストは、podcastの説明文のリンクから飛ぶか、spotifyで「ビートテラオradio 11」で検索してみてください。
今週もお疲れ様でした。週末をお楽しみください。
ではまたいつか。