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Beat TERAO 16「ディープ・パープル特集」

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お久しぶりです。寺尾一郎です。

7月16日は、ディープ・パープル等で活躍したキーボーディストのジョンロードが亡くなった日です。2012年に亡くなったんで、亡くなって早8年になります。1941年生まれなので、生きていたら80歳手前。爺さんです。

自分が中高生だった90年代初頭は、ディープパープルやリッチーブラックモアってのは一般的にもかなり認識されていて、ギターを弾けるやつは必ずスモーク・オン・ザ・ウォーターのリフをやってました。巧いやつはハイウェイスターのギターソロを弾いて自慢していました。最近はギターを弾く少年も少なく、ディープ・パープルの認知度も相当低そうです。

自分がディープ・パープルにはまったのは、大学の頃です。中学の頃から勿論しってましたが、ダサい感じがしたんですね。スモーク・オン・ザ・ウォーターもハイウェイスターもピンとこなかったしなんかかっこ悪いな、と。ディープ・パープルの代表作「マシンヘッド」が中高生の自分には全く落ちてこなかった。高校の頃、ディープ・パープルの新作として「紫の聖戦」というやつが出て、「伝説のバンドの待望の新作」とかアオリにしっかりひっかかり買ってしまったんですね。高校生のわずかな小遣いで。で、クソアルバムで。更に印象が悪くなりました。

その後、大学に入って、時間が有り余る中、いろいろ音楽を聴いていったわけですが、そこで「インロック」を聴くわけです。ディープ・パープルのハードロック化が完了した名盤なのですが、一曲目「スピード・キング」にまずぶっ飛ばされるわけです。マジでスピードあげてぶっ飛んでるな、と。で、2曲目の「チャイルド・イン・タイム」。前置きが長かったですけど、ここでジョン・ロードのオルガンにノックアウトされるわけです。そこからディープ・パープルの様式美の世界が一気にバーっと開けました。イアン・ギランのシャウトも、イアン・ペイスの重くないドラムも、全てを受け入れました。

今聴いて面白いのは代表作では無いアルバム。「ファイアボール」「紫の肖像」「嵐の使者」ですね。トミー・ボーリンの「カム・テイスト・ザ・バンド」は別物として好きです。ボーカリストはイアン・ギランよりディヴィッド・カバデールが好きです。「バーン」あたりでのツインボーカルも好きですね。グレン・ヒューズのハイトーンボイスが出てくると盛り上がります。

バンドの顔はブラックモアとジョン・ロードですが、ディープ・パープルサウンドの肝はイアン・ペイスの軽くてシンコペーションを多用するドラムじゃないかと思います。「いわゆるハードロック」な感じでは無い。ディープ・パープルが一般的にも人気があるのは、イアンのドラムのポップさが一役買っていると思います。

 

というわけで、今回のプレイリストはディープ・パープル特集です。プレイリストはポッドキャストの説明文のリンクから飛ぶか、spotifyで「beat terao16」で検索してみてくください。

それではまたいつか。