8月も下旬に差し掛かり、朝晩はだいぶ過ごしやすくなった。
朝からクラプトンのNo Reason To Cryを聴いている。
461から70年代末ぐらいまで、クラプトンは非常にリラックスしたレコードを何枚も出している。60年代に天才ギタリストとして派手なソロをぶちかましていた頃と違い、作品の中での存在自体が曖昧で、誰かの作品にゲストで参加しているような曲もある。その存在感の無さが最高だ。
No Reason To Cryは76年のアルバム。
ジャケットは、酒を前にリラックスしたクラプトン。アルバムを象徴するような気の抜け方。
ザ・バンドのスタジオを使い、ザ・バンドが全面的に協力。踊っているようなリズムが非常に心地良い。また、マーシー・レヴィの声が聴こえる曲もやたらと多く、ウイングスにおけるリンダのようだ。ギターソロはスライドが泣いている。呑みすぎで指が動かなかったのか。ボブ・ディランやロン・ウッド、ジョージー・フェイム等、ゲストが豪華だ。
夏の終りの雰囲気にぴったり。リラックスして聴ける。