solid bond

never a dull moment

  • Heatmiser / Cop and Speeder

2NDアルバムにあたるこの作品、「あ、いいな」という瞬間もたまにあるが、ホント熱心なファンでなければ買う必要の無い作品だ。良い曲が少ないしアレンジも中庸。エリオット・スミスのヴォーカルも、処理に悩んでいる感じ。以降の作品の「生と死を紡ぐ感じ」ヴォーカルの雰囲気は、とりあえずこのアルバムでは感じることが出来ない。いかにもXジェネレーション(死語?)って感じの、足下を見続けるヴォーカルと演奏だ。

ギターの音がつらい。ダメな時期のローファイの音だ。ドラムもペイヴメントの一枚目みたいなモタツキ(覚えてますか、ギャリーを)。このタイム感が良い、ってヒトもいるだろうが、僕は好きじゃない。

この時期はバンドが均等な力関係で成り立っていたんだろう。3RDの傑作「Mic City Sons」はその力関係が崩れ、エリオット主導の下で作られたんじゃないだろうか。あまりにもこの2枚のアルバムの質の差はデカ過ぎる。エリオット・スミスの歴史を学ぶために聴くならいいけど、そうじゃなければパスして良い一枚だ。