- 「best 新人」
STANDS
オール・イヤーズ・リーヴィング
いつから表舞台に出ていたのかは良く知らないが今年アルバムデヴューしたstandsに新人賞を。ライヴの印象は、僕自身がヘロヘロに酔っ払っていたこともありあまり芳しいものではなかったが、その後に聴いたアルバム「All Years Leaving 」が非常に良かった。新人とは思えない完成度の高さ。しかし、受賞理由の一番のポイントは、他にパッとした新人がいなかったということだろう。
- 「ベストライヴアルバム」
UA / la
la
2004年のライヴツアーからセレクトした11曲が収められたアルバム。ライヴアルバムらしい躍動感・開放感いっぱいのUAの歌声が素晴らしい。生々しく、それでいて正確な演奏もただただ圧倒される。洋邦問わず、ここまで素晴らしいライヴアルバムは滅多にお目にかかれない。文句なく今年一番のライヴアルバムだ。
- best ライヴ
サンボマスター / カウントダウンジャパンほとんど勉強せずに挑んだカウントダウンジャパンでの初サンボ。曲知らなくても完全に圧倒された。上り調子にあるバンドの勢いを感じた。山口氏のカリスマパワーに昇天させられた。ワーストライヴはその後朝方のソカベ恵一なのだが、これは完全に2005年のライヴか。
他に酒と相まって宇宙を見れたモグワイ、緩いグルーヴが最高だったbeautiful girlsあたりが良かった。朝霧だ。というか今年は朝霧とカウントダウンジャパンしかライヴに行ってなかった。
- best旧譜
traffic / John Barleycorn Must Die
トラフィックは初期二枚を聴いていれば良いと勘違いしていた。ピーター・バラカン氏のラジオでこのアルバムの良さに気付いた。洒脱な演奏が最高。何度聴いても飽きない。2005年に亡くなったドラマーのジム・キャバルディに合掌。
- 「best single」
winning days /the vines
今年一番聴いた曲がコレだ。歌わなければ死んでしまうような切なさを漂わせたメロディー。完全に虜になった。ビートルズの中期を思わせるアレンジも最高。何度聴いても泣ける。ギリギリの精神状態の人間にしか作れない、極限状態・極上のポップソング。こういう衝撃的に素晴らしい曲を聴くと、洋楽を聴きだした頃の感動を再び味わうことが出来てとても嬉しい。人生のトップ10に入るな。
- 「best album」
10.N.E.R.D / Fly or Die
かっこいい。センス良い。今までバカにしていた音だが凄く楽しめた。
9.アジアンカンフージェネレーション/ ソルファ
ループ&ループにやられた。OASIS世代にガツンと重い斧を振りかざした名曲だ。
8.the beautiful girls / water
ユラリだけでなくしっかり緊張感のある演奏が凄く良い。2004年の夏は暑かったなあ。
7.The Kings of Convenience / Riot on an Empty Street
待ちに待った2枚目。前作より高級感は増したが何度も聴ける名盤。
6.Brian Wilson / Smile
天才の覚醒。マニアでなければ、これで充分、おお凄いと感動するはず。伝説なんか関係ない。若い人にこそ、こういうアルバムを作って欲しいのだが・・・。
5.phoenix /Alphabetical
今年一番の渋ポップ。前作はややハイプ的な盛り上がりだったが、しっかり地に足をつけて良いアルバムを作ってくれた。何度聴いても発見あり。ポップの玉手箱。
4.Graham Coxon / Happiness in Magazines
ブラーを本格的に離れ、ソロアルバムにようやく自分の全てを注いだグレアム。最高のポップソングが幾つも入っている。楽曲のクオリティの高さと、やはりシニカルな雰囲気が、めちゃくちゃツボ。
3.John Frusciante / Will to Death
歴史に残る連作を発表したジョン。渋谷陽一も「マッカートニー、レノン、ボブに匹敵する!」と発言したメロディーの素晴らしさを、最も発揮したのがこのアルバムだったのでは。連作の手作り感も素晴らしかったが、ハイクオリティなサウンドで作ったら一体どうなるんだろう、と誰もが夢想したに違いない。それはRHCPの新作待ちか。
2.the vines / Winning days
ボロボロの美メロ爆発。とにかく泣いた。いつ聴いても鳥肌が立つ名曲揃いのアルバム。ギリギリの世界にしか生きれない人間にしか作れない10数年に一度の傑作アルバム。惜しむらくはバンドのほかのメンバーにもっと才能のあるヤツがいれば!
1.UA / la
あまり良いアルバムが無かった1年。そんな中でも、ここに挙げた10枚は、何度も何度も僕を感動させてくれた。それなりに名が売れたアーティストが目立つ。
1位のUAは、ライヴアルバムという枠、そして今まで避けていた女性アーティストという枠、更には邦楽といういくつもの枠を突破しての受賞。僕の音楽の聴き方も相当変わったなあと思う。それだけの衝撃と驚きと感動があった。良いものは本当に良いという当たり前の事を再確認させてくれた。