solid bond

never a dull moment

  • Alfie / Do You Imagine Things?

 BDB輩出で有名なトゥイステッド・ナーヴから、ベータ・バンドも所属するリーガルにレーベルを移しての新作。トゥイステッド・ナーヴ時代は、BDBの1STアルバムを彷彿とさせるアコギ中心の音だったが、移籍後初のアルバムとなる本作品は、エレキの音がなる場面も増え、はっきりとした音色の聴き易いモノに仕上がった。

 先日、僕は「UKロック好きに50の質問」というのをやってみたのだが、一口に「UKロック」といっても、一体どんなものなのか、その定義に迷う。UK出身者の作るロック=UKロック、当然コレが正しい定義なのだろうが、ビートルズストーンズも同じようにUKロックの枠に入れてしまっていいのだろうか。ハンブルパイもUKロックになってしまうぞ・・・・。ピンクフロイドとオアシスが同じUKロックの枠内でいいのか・・・・。範囲が広すぎる。なにがUKっぽさなんだ?
そんなわけでUKロックの特徴がなんであるか、なんてことを考えるのはナンセンスなことだと思うのだが、一般に(僕もだが)UKロックとは、「暗い」「地味」「ヒネクレ」「音が軽い」「スコットランド民謡」みたいなイメージがあると思う。「パンク」「ハードロック」とかってイメージもあるんだけど。世代によってもそのイメージは大きく違いそうだが。
alfieはひねくれ具合や音の雰囲気が、非常に「UK」だ。軽快で、軽く浮きながらドラえもんみたいに歩いているようなメロディ。重くならない音。霧がかかって霞んだ感じ。指輪物語ホビットたちが住んでいる所みたいな
絵を思い浮かべさせる音だ。

アップルズ・イン・ステレオとかオブ・モントリオールのUK版、という感じも受けた。先の展開がなかなか読めない。よって、最初の頃は一枚聴き終わる頃にはけっこうくたびれるんだけれど、何度も聴いているうちにクセになる。秋田の日本酒のような長く付き合える良盤。飲んでるうちに泣けるし笑える。
最近の口当たりの良いポップに飽きたら、こういうのもいいんじゃないかと思う。