solid bond

never a dull moment

d e racin e / grapevine

d e racin e

d e racin e

プロデューサーに長田進を擁した7thアルバム。アルバムとしての出来はバンド史上最高なんじゃないか。
このバンドの良さは土臭いヴォーカルの声と、グルーヴのあるリズム隊、独特の目が覚めるコード進行にあると思う。このアルバムでは、その中でも特に、ヴォーカルとグルーヴのよさが凄く良く出ている。「光について」「僕らなら」レベルの名曲は無いが、アルバム全体で曲のクオリティは非常に高い。かつてはオリコンで10位以上に入っていたバンドだが、やたらと内省的でロック的な音を出すのが最高にかっこいい。バンド名がマーヴィン・ゲイの曲に由来するだけに、その音はJ−POPの領域を離れている。
気になるのはドラムの録音。テンポに文句は無いが、スネアの音がちょっと微妙。もっと高い音で録っても良かったのでは。ベースが低音のメインになりすぎている感じがする。ヴォーカルと、ギターとかの中間的な音のバランスは洋楽的で凄く良いのだが。