tom petty / Highway Companion

Highway Companion

どんどん仙人化が進んでいるトム・ペティ。デヴュー30周年になるらしい。このアルバムはソロとしては3作目で、ウィルベリーズの盟友ジェフ・リンがプロデュースしている。
凄いかっこいいロックに仕上がっている。シンプルな1曲目からかっこ良過ぎでぶっとぶ。2曲目はやたらメロが泣かせるディラン風の枯れたバラッド。ヤバい。
髪の毛の数と反比例して年々彼のアルバムは良くなっていると思う。ダラダラなニール・ヤングあたりをはるか後方に置き去る素晴らしい出来だ。ボブ・ディランが売れるのなら、彼ももっと売れてもいいのに、と思う。
曲は粒揃い。「into the great wide open」並の名曲は無いが、全曲、少なくとも「ウィルベリーツイスト」以上のメロを持ち、ジェフ・リンらしく聞かせどころをはっきりとさせ、非常にコンパクトにまとまっている。ギターソロも素晴らしい！！
ハゲ仙人の歌声は相変わらずフニャヘナ、それでもなんだか若返ったような感じもある。
背中にジョージやロイ・オービソンの霊が見える。夢想転生。最高だ。