the good,the bad & the queen / Good the Bad & The Queen

Good the Bad & The Queen

デーモン、クラッシュのポール・シムノン、元ヴァーヴでブラーのサポートギタリストのサイモン・トン、「アフロ・ビート」の神トニー・アレン、そして奇才デンジャー・マウス。スーパーユニットが完成させたアルバムは、非常にＵＫ（ブリットポップ）的な素晴らしいアルバムになった。
　安定したドラムに不安定・自由気ままなベースが乗っかって、非常に危険でかっこいいリズム。その上に乗るのは、陰気、しかしポップなデーモンお得意イギリスの曇り空メロディー。デンジャー・マウスお得意の陰のあるプロデュースが全体の整合性を取り、最高のＵＫポップ作品に仕上がっている。派手な曲はひとつも入っていないのでゴリラズやブラー程売れないだろうが。
間違いなくデーモン・アルバーンのキャリアでもっとも良く出来た作品。これを聴いていると別にブラー再結成なんてどうでもよくなってくる。デーモンには今後も自由な活動を期待したい。しかしこのヒトもどんどん冴えを増してきているな。