solid bond

never a dull moment

OASIS 東京ドーム

2025年10月25日、東京ドーム。
25年ぶりに帰ってきたオアシスの初日公演を観た。

タクシーで会場に乗り付けた。
東京ドームの坂を上がり、入口にたどり着くと、目に飛び込んできたのは「OUR  GIANTS WILL LIVE FOREVER」の看板。長嶋茂雄とオアシスの共演。東京ドームならでは。テンションが上がる。

画像

中に入ると人の波。売店もトイレも大行列で、開演前から熱がヤバい。

東京ドームのライブは30年ぶり。前回は高校生のときに観たポール・マッカートニー公演だった。豆粒ぐらいのポールと音の悪さが強烈に記憶に残っている。

前座のASIAN KUNG-FU GENERATIONは「リライト」などを披露。ゴッチの「オアシスファン代表としてやってます」という感じの軽やかなトーンが会場を温めた。途中でトイレに行ったけど・・・。すみません。

時間になり、恒例の 「F***in’ in the Bushes」 が流れると、場内が爆発した。リアムとノエルが肩を並べて登場。歓声が地鳴りのように響いた。
オープニングは「Hello」。サビ後の「It’s good to be back」 の掛け合い、やりたかったんだよな。こういうキメのタスクを全てこなすことが今回の目的のひとつだった。ドラム(レニー・ワロンカー)の安定感が半端ないのはこの曲だけでもわかった。

二曲目 「Acquiesce」、三曲目 「Morning Glory」 とセカンドアルバムからの曲が続き、場が一気に温まる。
四曲目 「Some Might Say」 は個人的にオアシスで最も好きな曲。サイケデリックな高揚感を音にした音源以上のプラスアルファは無かったかな。イントロのギター、間違えた?でも生で聴けて良かった。

その後は 「Bring It On Down」、「Fade Away」、「Supersonic」 とファースト期のロックサイドが続く。
ただ東京ドームの広さゆえ、タイトなパンク的サウンドは少し抜けきらない印象もあった。

逆に 「Roll With It」 の開放感は抜群。ビートルズ的なメロディ展開とコード進行の気持ち良さがライブで聴くと更に魅力を高めていた。今回のベスト・パフォーマンスのひとつだ。

中盤はノエル・コーナーへ。
Talk Tonight」、「Half the World Away」、「Little by Little」。
どれもノエルらしい優しさを感じさせる曲で良かったが、特に今回唯一中期以降のアルバムから選曲された「Little by Little」 が良かった。サビの「少しずつ」ってのが今の自分のモードと合ったというか。翌日も頭の中で鳴り続けていた。

再びリアムが戻り、「Stand By Me」、「Cast No Shadow」、「Slide Away」 とどちらかというと地味渋な曲が続く。
「Cast No Shadow」 のUK的メランコリックなメロディ。リチャード・アシュクロフトの顔が頭に浮かんできた。
「Slide Away」の最後のリアムとノエルの掛け合いの爆発力!リアムの声が絶好調で、この曲の魅力を更に引き出してた。凄く良かった。

そして「Whatever」。この曲を聴くとソニーのバイオと、MVでの兄貴のステップが頭に浮かぶ。温かみのあるポジティヴなOASISらしいド名曲だ。 リフレインでリンゴ・スターの 「Octopus’s Garden」 を差し込み、ビートルズへの敬意をにじませる場面も印象的。

続いて、「Live Forever」 。この「ever」名曲を連発でやるのはずるい。
この曲が掲げる「生き続ける」というメッセージは、バンドの象徴だ。OASISのアンセムの中でも唯一無比の魅力に溢れている。5万人の歌声もあって最高にエネルギーを感じるハイライトだった。

本編ラストは 「Rock ’n’ Roll Star」。
セカンドの1曲目で始まり、ファーストの1曲目で終わる。まあ、これが一曲目でも良かったと思うけど。レニー・ワロンカーのクールなドラムが目立った。イントロのギターの音、最高。

アンコールまでのタメの時間は非常に短かった。すぐに出てきた。
まずノエルが 「The Masterplan」 を歌い上げ、「Don’t Look Back In Anger」 では観客5万人の大合唱。ドームの中でエネルギーが反射し合い、凄まじい一体感だった。
最後は リアムが戻り、「Wonderwall」。この曲はやっぱりメロディが良い。ビートルズのイエスタデイと同じように、天賦の才を感じる。ノエルの後だったこともあり、リアムの声の説得力が半端無い。パンク的な曲も、こういうテンポの遅い曲もしっかりロック的に歌えるのが今のリアムの凄さだ。

最後はお馴染みのフレーズが炸裂する「Champagne Supernova」。あー終わりだ、という感じだ。

終演後、少しあっさりした終わり方に若干物足りなさもあったかな。
しかし、それもまたオアシスっぽい。ストーンズとかU2にはなっていないというか。スターなんだけど、地に足が着いている感じ。

ひとつのフェス並みに(カネもかかったが)満足感のあるビッグイベントだった。来年もradioheadとかでこんな感じに盛り上がれたら最高だ。

個人的ハイライト:
「Roll With It」「Slide Away」「Live Forever」「Don’t Look Back In Anger」