E.T.が公開されたのは1982年。
俺が6歳の頃だから、今思えばまだ幼かったのに、当時の記憶がうっすら残っているのは不思議だ。
その後も、友達と指と指をくっつけて「E.T.」とやる遊びは続いた。それだけ社会的に大きなインパクトを与えた映画だった。
ただ、俺自身は当時、観ていなかった。宇宙人と遭遇して、仲良くなって、宇宙に帰るだけの映画でしょ、みたいな先入観があって。
午前十時の映画祭で再上映されたので、ついに観に行った。
初っ端から宇宙船が登場し、E.T.が置いていかれる。展開、はええじゃん。
あとは想定通りに進んだが、E.T.が死にそうになるとか、カエルの解剖とか、想定外の展開もあった。「メキシコ」も想定外だったが、この伏線はどこかで回収されたのだろうか。
この映画のクライマックスである自転車が飛ぶシーンは、幻想的で迫力があった。
自転車と車のカーチェイスも、スピルバーグらしく盛り上がった。
一方で、昔からE.T.といえば…の“指の先端を合わせる”シーンを、いつ出るのかと気にしていたが、結局出てこなかった。
映画が終わったとき、「へ?」ってなった。
宇宙船もE.T.も、正直いま観ると結構しょぼいが、小さい頃の自分の気持ちを少しだけ思い出させてくれる“タイムスリップ映画”だ。