くるりの未発表曲集。
一曲目の「心の中の悪魔」が素朴でむちゃくちゃ良い曲で、一気に引き込まれた。おっさんが作ったとは思えない、無垢でナイーヴな感じの音と歌詞だ。
2曲目のギター、岸田氏のボーカルも凄まじく素朴。なぜか土手とチャリンコが目に浮かんだ。これもなんか凄くナイーヴな歌詞で、岸田氏に何か大きな別れでもあったのかと訝ってしまう。大丈夫か。ピアノの音が素朴な雰囲気を増している。
インストの6曲目から雰囲気が変わり、混沌とした感じの曲が中心になる。ちょっと作為的な狂い方だが、いかにもくるりという感じ。わかりやすいMAD。
アルバム全体としてはシンプル。編集版(?)だが、直近10年ではベストに近い素晴らしい出来だ。