solid bond

never a dull moment

中村一義/金字塔

金字塔
久々に聴いた。90年代後期の日本のロックを代表する一枚。
ドタバタしたリズムが凄くロックだし、やたらと俺らの日常だ(った?)。一義が叩くドラムのテンポ感がホントに素晴らしい。3枚目以降はこの独特のリズム感が無くなってしまったのが寂しい。発売当時は歌詞と歌いまわしが新鮮で、批評家筋の大きな支持を得た。俺も凄く歌詞に嵌った。今聴くと良い意味で時代を感じる。「今」とこのアルバムが出た頃の空気感はかなり異なる感じがする。それは俺の置かれている環境(当時は毎日テキトウに暮らしてた大学生で、今は必死に働くリーマンギャンブラーだ)が変わったってのもあるけど、なんかこう凄く絶望的で世紀末な雰囲気が90年代後半という時代にはやたらと漂っていて、このアルバムなんかはもの凄くその空気をリアルに表現していると思う。改めて聴いて驚いた。すげえ。
今後どれだけ一義がクソアルバムを出し続けても、このアルバムに対する評価は変わらんな。知らないうちに安くなっていたので、持ってない人は買いな。ちゃんとしたCDで持っているべき。ジャケを含め写真も素晴らしいです。佐内って最近名前をあまり聞かないけどこの界隈の写真を未だに撮り続けているのかな?一義のジャケはどれも素晴らしかったな・・・。