solid bond

never a dull moment

朝霧JAM07

朝霧JAM・・・。よくよく考えると完全な状態で参加できたことが無い。06年は奈良さんの結婚式でワインを飲みすぎ、ポーグスが始まる前になんとか現場に着けたのに、完全に乗り遅れた。05年は飲みすぎて日曜日をほぼ完全に潰す。04年は二日目大雨・・・。毎年「来年こそは!!」って思っていて、俺の中ではその期待こそが、朝霧JAMという存在を相当大きなものに増幅させている。今年もそういう意味ではやはり朝霧JAMだった、という感じがする。

今年はキッズが生まれたばかりということでウチのかみさんは不参加。チーム仙台・松本もチケット争奪戦に破れ、参加人数は過去最少。俺は一人寂しく朝霧グリーンパークへ向かうことになった。毎年のことながらピーターバラカンのラジオを聴きながら甲府の街をスルーしていく。グリーンパークについたのは9時半頃だったが、かなりの列が出来ていた。グリーンの第一駐車場は満杯。うーん。年々気合が入ってきてるなあ。10時半頃いってスカスカの場内に停められたあの頃はもはや夢か。天気はこの時点では凄く良かった。マサノリ君が迎えに来てくれて、二人でジャンボリーに向かう。バスの中、一番後ろに陣取ったチームがやたら大声でシモネタを連発していて引いた。今年はこういう今までの朝霧の雰囲気とはちょっと違った人種が多かったような気がする。フジロッカーやOSINO人、天空人とはまた違う、そうね、渚でトイレじゃないところで用をたす人系って感じか・・・。

レインボーにつくと気分もアガる。またここに来たんだ!!天気はちょっと悪くなってきて、やや寒い。日中は過去もっとも寒かったような気がする。テントは去年と同じ、Aの西側をゲット。さすがチームムラタ。テントをささっと建ててビールで乾杯!!ひゃー!!
ステージ開演は14時のMAD CADDIESから。雑食な感じは伝わってきたけどあまり印象に無い。
途中でテントサイトのほうへ散歩に行った。まだ15時ぐらいなのに奥までテントでいっぱいだ。うわーすげえな。テントが沢山の割りにトイレが少なく、ガーっと列が出来ていた。まあ仕方ないね。
Nサイトでチームナラムラに出会う。やつらは寝ていた。ラーメンとAGの燻製を食いながら乾杯。この時間帯はだいぶ寒かったのであまりビールが進まないのがちょっと切なかった。俺らは去年からテントサイトBからAに移ったが、Bの緩やかで自由な雰囲気もまた良いなあと思った。鍋とかまた作りたいかも。結局あまりステージ見ないしさ。
さて、Aに帰ってくるとABD AL MALIKが歌っていた。myspaceで聴いた曲。けっこうかっこよかった。しばらくダラダラしてMALAJUBE。かなり期待していたけどぐっと来なかった。曇天に合っていなかった。ポップでストレンジな雰囲気は伝わってきたけど。

再びだらだらムーンシャインへ。THE PNUMA TRIO。ヌーマトリオって読むようだ。ずっとプニュマトリオと呼んでいた。かなり良い演奏。生ビールを買って、ゆらゆら踊りながら飲む。売店でビールを買ったのは今年はこの1回キリだった。やっぱ寒かったんだよ。最後の曲はホント良かった。皆笑顔で踊っている。俺も笑顔。しばらくダラダラしてAに戻る。
テントサイトからハナレグミを観る。いや、観てないか。ハナレグミを聴いた。最初は「歌うめえなあ」とか「朝霧に合うねえ」ってみんな称賛気味だったが、フィッシュマンズのカバーがあまりに長く、グルーヴもなく、なにがやりたいかさっぱり伝わらず、皆「はよ終われ」的なムードに。自分のアルバムに朝霧に良く合いそうな曲がいっぱいあったのになぜこんな暴挙に出たのか。
軽くメシを食って、THE BAYS。数年前のメタモルフォーゼで見逃しているだけに凄く期待していた。最初は正直どうなることかと思ったが、途中からガーっと盛り上がってきた。やっぱり、こういう長尺JAMバンドフェスに合うなあ。広いスペースを使ってゆったり踊る。あまり人がいなくて楽しめた。
コーネリアスファンタズマのツアーで仙台に来たときに見た。このときの悪い印象がずっと抜けていない。終始サングランスを外さず、ステージアクションは全て脚本に書いてあるという感じのあまりにクールなステージで、「これならCD聴いているのとかわらねえ」と思いガッカリした記憶がはっきりと残っている。今回の朝霧でトリがコーネリアスと発表になったとき、正直「うーん」と言う感じだった。あわねえじゃん、普通に考えて。ムーンシャインでトリ前とかだったら良いけどさ。演奏始まって「あ、かっこいいかも」と正直思ったが、小山田氏のヴォーカルが正直ショボくて波に乗れず。ムーンシャインのHEXSTATICを見にいったが、こっちはクリス・クロスの「ジャンプ」を延々と流していてコーネリアス以上に引いた。ひゃー。どっちもトリがショボいなあ。
そんなわけでコーネリアスのステージ終了後、ビールを飲みなおして寝た。夜は日中の寒さを考えるとあまり冷えなくて快適だった。夜中の2時と5時半ごろにトイレのため起きたが皆寝てる感じだった。凄く静か。平和な朝霧。
5時のフジです。

二日目。
朝陽は拝めず。去年見たからいいやというダメっぷり。2日目は運転があるため酒を飲めない。コレがかなりきつかったな。朝飯はムラタ料理長によるラーメン。ジャガイモや生姜を入れるシェルパ斉藤風のラーメンで美味かった。マサノリ君も創作ごった煮サラダを作成。塩分が利いていて美味かった。朝の緩い雰囲気、フェスならではのもので大好きだ。しかし酒が・・・。むむ。もう言うまい。
ラジオ体操やお囃子、朝霧ならではのアトラクションが楽しい。特にお囃子は良かった。もっとこういうのを聞かせてくれても良いと思う。
朝一はA HUNDRED BIRDS ORCHESTRA。正直ここまで良いとは予想もつかなかった。朝に合った上品さと、しっかり踊らす下世話さを両方持ち合わせてた。天気も良く最高!
朝飯はお茶漬けを食う。去年食って醤油(?)をかけすぎしょっぱ過ぎて食えなかったが、今年も同じ失敗をかます。
続いてはBettye LaVette。これも凄く良くてたまげた。ばあさんなのに歌うまい!!いや、ばあさんだから上手いのか。感情的表現もばっちりで言葉はわからんが絵が浮かんでくる。芝生に寝転がって夢見心地で楽しんだ。日焼けの原因はコレだ。ここでチームナラムラ参上。巨人も登場しフルメンバーだ。AG自作のビーフジャーキーを食う。美味い!!酒飲みてえ!!!

トイレに行くついでにPARAを見る。山本精一関連ということで、コレも相当期待していたんだがピンとこなかった。夜の朝霧でROVOを見たいな・・・。ここでODA登場。相変わらず朝霧と相性の悪い男だ。しゃべくりながら中納良恵を聴く。エゴラッピンのほうが良かったな・・・。下へ向かう感じがイマイチ。朝霧で演奏する日本人アーティストはどうも普段以上にジャム的・ダブ的な方向へ行ってしまい本来のよさが出ない傾向にある。客が求めているものを勘違いしている場合が多い。昼間のステージなんだし、ソロだし、もっとわかりやすく弾けて欲しかった気がする。
皆割り箸を造りに行き、俺ははぐれたのでそのままテントで仮眠。やたら眠かった。前日夜中に二回起きてるしな。起きたら他のテントが撤収に入っていたので俺も片付けを始める。そして昼飯。巻狩鍋を食う。こっちの名物らしい。巻き狩りで食っていた鍋とのこと。美味かった。今年のベストフードだ。もっと早く食ってれば3杯ぐらいやってたな。最近フェスに行ってタイラーメンやグリーンカレーを食わなくなったな。年齢と関係ありそうだ。そうそう、メシといえば去年食えなかったぐるぐるウィンナー、今年ついに食うことが出来たよ。正直味はイマイチだったけど、悲願達成だ。
うだうだしてたらOZOMATLIのライヴ。下は盛り上がりすぎて大変だったので上へ避難。良いステージだった。客とアーティストが一体化していた。朝霧っぽいライヴだった。
ムラタらが帰ってきて、本格的に撤収作業。そしてsoulive。楽しみにしていたバンドのひとつ。ウタが前面に出ていて(レニー・クラヴィッツみたいな声だった)、なんか予想とは全然違う感じだったが、それはそれで良いライヴだったと思う。ガーっと広がる演奏だった。音が太く力強く、他のアーティストとレベルが違う感じがした(他にはベティーの演奏も良かった)。
で、UA。音が小さく予想より迫力がなかった気がする。まあ撤退の関係があったんで上で観てたからな。昨日のコーネリアスと順番が逆だったらなあと思う。「黄金の緑」を観て切り上げる。帰りのシャトルバスは相変わらず切なかった。

というわけで、やはりメンツが弱かったと思う。これだけチケット売れているんだからもう少し・・・と思ってしまうんだが、どうだろう?来年こそは良いメンツを期待しつつ・・・(それで冒頭の話に戻る)。

で、俺は再びBに戻ってもいいような気がするんだよな。けっこうステージ始まるまで時間あるし、持ってきた酒と売店のビール、やっぱ両方飲んでもいいと思う。シート持ってステージ行って、ビール買って寝転びながらステージを観る・・・。たまにキャンプサイトに戻って火をおこして何か作って、皆で乾杯!!・・・。牧歌的な雰囲気が懐かしい感じがする。まあ来年なったらまた気が変わってるかもしれないけどな。