中心人物のリー・メイヴァースが、スティーヴ・リリー・ホワイトのプロデュースした1STアルバムに全く満足できなくて、そのままわけがわからなくなってしまったラーズ(最近復活しまた音沙汰無い)。
このBBCセッションは1STアルバムとは違うバンドのような生き生きとした演奏が聴ける。何故リーが1STに不満だったのか良くわかる。キンクスやフーといったモッズっぽいビート感に、ブリット色濃い陰りを帯びたメロディー、黒っぽいフィーリング。ホントのラーズとはこれだ。1STの印象だと、静脈に流れるメロディーというか、ラリった感じが強烈に印象に残るんだが、もっと本来のラーズってのはロックンロールバンドだった、と。もっと肉体的で万民に伝わる音楽だった、と。だからこそ、沈黙が勿体無い。続いていれば歴史的名盤を2,3枚出していただろうに。このBBCセッションはいろいろなことを伝えてくれる。素晴らしい。