solid bond

never a dull moment

Jet / Shine on

Shine on

Shine on

前作がiPod効果でバカ売れしたJET。一発屋で消えるんだろうなあと思ったら、なんだかやたらと大きくなって帰ってきた。前作の「are you gonna be my girl」みたいな軽やかなロックンロールを期待したらダメ。AC/DCビートルズストーンズ、オアシスを足して4で割って、全体にエアロスミスをかけて元のJETが1から3になった、そんな感じの音になっている。スタジアムロック化している。
全ての曲が王道の展開を見せる。既定のスケールの中で全てを固くまとめた感じだ。全体的にoasisの3枚目みたいな傲慢な感じになっている。俺思うに、もしこのバンドが5年後もサヴァイヴしていたら、「あの頃の俺らはロックンロールライフにどっぷり浸かっていて自分らを見失っていた・・・」とかって語られる、そんなアルバムじゃないだろうか。
何がこのバンドの良さだったのか。このアルバムを何度も聴いているうちに俺は忘れてしまった。JET自身も完全に自分らのアイデンティティを見失っていると思う。だいたいのバンドはこれで消えちまう、地獄のロックンロールクライシス。果たしてJETは残れるか。