we are scientists / with love and squalor

With Love & Squalor

NYから出てきた3人組。「我々は科学者」というバンド名や、ジャケットの雰囲気はかなりイマイチ。けど、CDに込められた音はやたらとキャッチーでエッジが聴いている。
最近（というか既にちょっと前？）流行のニューウェイヴ入ったポップロックが基本の音。音だけで聴けば、キラーズに似た感じ。しかしキラーズ程情報量が多くなく、すっきりとしていて、「ここ聴け、ここ！！」っていう自己主張がすっきり整理された感じで、凄く聴きやすい。とにかくポップで抵抗ある音は全く無くって、アルバム一枚すんなり楽しめる。一曲一曲切り離しても、出来は凡百のバンドの数万マイル先を行っている。どの曲もシングルカットできそうな感じ。
しかし、ロック的な色気とか、怪しさとかヤバさとか全く無い。ジャケの「イケて無さ」がそのまんま音にも出てる感じ。普通にポップを音だけで求めるなら最高のレコードだが、なんかモノ足りねえなあって思うのが正直な所だ。カリスマ皆無のポップロック。