solid bond

never a dull moment

natural high!

  • アースガーデン主催のキャンプフェス「natural high!」に参加してきた。
  • 場所は道志村。県内のくせに会場までは2時間半程かかった。11時半過ぎに会場に着いた。山の中腹あたりに案内された。まわりは既にテントやタープを設営しており、メシの準備に入っていた。

  • 風が強い。必死にタープを張るが何度も吹っ飛ばされる。仕方なくあきらめた。タープを押さえていたペグが強風で豪快に割れた。凄まじいな、風の力。タープやヒモが切れなくて良かった。
  • テントは新品。コールマンの3人用テント(しかし2人寝ればいっぱい)で、今年の1月頃購入。入り口部分が広いのでフジロックや朝霧で活躍してくれるんじゃないかと期待して買ったモノ。強風の中でなんとか設営。雨が降ったら入り口部分でステージを見れそうだ。

  • テントから会場までは歩いて10分ほど。全然苦にならなかった。会場はおおまかに池の部分と少し登った場所にあるステージ部分に分かれる。
  • 池のまわりには「山と渓谷社」「north face」「コロンビア」などのブースとDJブースがある。池では子供らが水浴びを楽しんだり、カヌーを楽しんでいる若者がいた。DJブースは凄く柔らかい音を届けていた。この池の周りこそが、このイベントのキモだったと思う。恐ろしく平和だった。やたらと顔を変える池の雰囲気が最高で、何度もDJブースの前に座り池を眺めボーっとしていた。日常から完全に隔離された時間がそこにはあった。


  • 「山渓」をはじめとするブースのイベントが結構凄くて、前述のカヌーの試乗や乗馬体験、夜中の山散策、オリエンテーリング、「山中走破大会(?)」の映像上映、ヘンプの編み物など、ここにいるだけで飽きなかった。
  • ステージはちょっとこじんまりとした感じで、忍野DEADのステージ部分と同じぐらいの広さだった。ステージの周りにメシ屋があって、ヘンプ関係の店とオーガニック系の「キミドリ」が出店していた。昼飯で俺はヘンプ屋の大麻バーガーを喰らい、ワイフはキミドリのウドンを食う。キミドリ、滅茶苦茶美味い。その後もキミドリは夜はフォー、翌日はタコライスと、美味いメシを500円で提供し続けた。フジとかで出店してたら要チェックです。

  • 会場に着き、燻製を作ったりしながらテントサイトでウダウダして、会場を一回りしDJブースの前でくつろいでいると、雨が降ってきた。ちょっと前までピーカンだったのに!!急いでテントサイトに戻ると、凄まじい勢いで雨が降ってきた。必死の思いでかけていた燻製を崩し、外に放置していたイスやタバコを取り込む。しかしめちゃくちゃ濡れた。俺自身も相当濡れた。

  • 仕方ないのでしばらくテントの中で寝た。雨の音がしなくなったので起きたら、すげえきれいな太陽がそこにはあった。めちゃくちゃ感動した。雲の間、木の間からこぼれる太陽の光。自然って凄い。太陽の光で完全に生き返った。再びステージのほうへ。
  • ダチャンボのステージの頃には、すっかり日が暮れていた。暗くなると更に雰囲気が良い。子供の頃の夏祭りみたいな感じに、人がそれぞれそれぞれなりに楽しんでいて、池と山が静かにそれを見守っている感じ。雰囲気に酔いしれる。
  • ダチャンボは今回のメンツの中では頭ひとつ以上抜け出た存在。大勢の人がステージに来ていた。相変わらずグルーヴィーなロック!もう少しでかい音で聴きたかったが、会場の都合上仕方が無いのかな。ウチのワイフまで踊らせた、凄い!

  • 演奏中、一人の酔っ払った男がステージに乱入。しばらく自由にさせて、ジャンベまで叩かせてあげたのはさすが。酔っ払い男は相当気持ち良さそうだった。オーディエンスは、「俺はオマエのステージを見にきたんじゃねえよ!」って、みんな思っていただろうが。
  • ダチャンボの次にソカベ。ガーっと人がはける。ステージにアコギひとつを抱え登場。うげ!!04年のROジャパンカウントダウンフェスを思い出させる。ゆったり外で聴く分にはそれなりだが、どうもガシャガシャ激しいストローク、適当なメロディ、繊細さを失った歌に魅力があまり感じられない。98年の「牛」ツアーのときの素晴らしさは完全に消えていた。また、カウントダウンジャパン04-05からの進化も全く見えず、アーティストとして終わっているな、と。「テレフォンラブ」を得意げに歌わせるのはもう勘弁だよ!!

  • ソカベが終わった後、ステージ入り口近辺で焚き火はスタート。伝説のヒッピー「ナナオサカキ」(ギンズバーグとも交流があったらしい。やたらカリスマで、テレポーテーションしているかのごとく会場のいろんなところに顔を出していた)も一緒になって火を見つめている。50人ぐらいの塊の中、ファイヤーダンスがスタート。ファイアーダンサー(天地華炎団のAchiko)がダチャンボの音楽にあわせて官能的(?)に踊る。ダチャンボの音楽は非常にサイケな絵を浮かばせるもので、このコラボは凄く良かった。火とダンサーとダチャンボに見入ってしまった。まるで60年代後半の、「欲望」とかの映画とコラボしたロックバンドみたいじゃないか!って思った。

  • その後は池の周りで夜の雰囲気を味わう。池の水が立ち上り、幻想的な雰囲気を醸し出している。見上げれば空には沢山の星。北斗七星が見える・・・。DJブースからはクラシックな音楽が流れ、なんかこのまま池に飛び込んで浮いていたい・・・そんな感じだ。
  • 山と渓谷社が「adventure」のDVDを上映していた。山を凄いスピードで駆け巡る競争で、すげえ過酷。ODAあたりに見てもらいてえなあと思った。
  • まだまだこの場でゆらゆら時間を過ごしてえなあと思ったが、酒も回ってたしいい加減眠くなった。何度もテントとステージの往復をしたため体力的にも限界(フジロックまでに筋トレに励みます)。隣のテントでは同じぐらいの男性二人組が酒を飲みながらホフ・ディランサニーデイについて語り合っていた。俺も夜空を眺めながら一杯飲み、テントへ潜る。良いフェスだなあ。ワイフは読書をしていた。俺は寝転ぶや否や爆睡。

  • 翌朝。鳥の鳴き声で目が覚める。空がやたら綺麗だ。今日も快晴だ!!

  • とりあえずワンバーナーで湯を沸かし紅茶を飲む。一服しながら昨日読んだフリーペーパーについて考える。そのフリーペーパーは、自分で生産し自分で消費しながら地球に優しく生きていく、というこのイベントの趣旨にも合う記事が中心。「食えない恐怖と闘いながら」、ではない農業生活は楽しいだろう。しかし誰もがそんな理想的な生活を送ることは出来ない・・・。ひゃー、そんなことを考えてしまうほど平和に時間がが経っていたのだ。
  • 二日目も馬が出てきたり(なんと乗馬体験が可能!!)、山を使ったオリエンテーリングがあったりと盛りだくさんの内容。この日は、一日目に一緒に写真を撮った「わんのはな」のパスタも川に入り気持ち良さそうな顔を浮かべちまうぐらいの良い天気で、一日目にも増してピースフルな雰囲気だった。タコライスもやたら美味いし。

  • ビーパルや東方見便録で有名なシェルパ斉藤氏と会話。最近はふんどしブームとのこと。写真よりずっと若くてビックリした。エネルギーを貰った感じ。

  • MELTONEのフロントマンの細さにビビる。ガリガリだよ!ロックスター。
  • お昼近くに撤収。資本主義の象徴、コカコーラを早速購入し飲む俺とワイフ。むむ。

  • 吉田のうどんを喰らって帰った。凄く美味いうどんだった。新しい店?軽いダシで美味かった。

小田へ捧ぐ一冊 シェルパ斉藤のワンバーナー簡単クッキング (エイ文庫)