solid bond

never a dull moment

super furry animals / Love Kraft

Love Kraft

Love Kraft

「相変わらずの音で、前作よりやや地味になったが、音の深みは増した。良い作品。」

簡単に言ってしまうとそういう作品。前作とシャッフルしても全く区別はつかないと思う。かつてはアルバム毎に音色がコロコロ変わっていた。すっかり安定期に入ったということか。ただ、「安定期」といってもSFAの中での安定期であり、他の凡百のバンドの無個性ぶりと比較すると、圧倒的に雑多で尖がっていて面白い。
ラバーソウルとリヴォルバーの相違する二つのラリった音色を同時に鳴らす稀有なセンスは、このバンド独自の完全な個性で、ここ2作でポップかつ大衆的なものへと昇華されてきている。ハイラマズのショーンによるストリングスとの相性も良い。地に足をつけた佳作だ。ドラッグ量は減り気味?