solid bond

never a dull moment

サマーソニック05

  • そうそう、サマソニの写真等は公式ページのリポートを参照してください。
  • さて2日目。見たいアーティストがやたらと集中している。ティーンネイジとWEEZERをどうするか、そしてアリーナに降りるか否かで朝悩んだが適当でいいや、ということになった。
  • 一段と熱い。会場内で水を買うと250円。コンビニで買えば2本買える。そんなわけで水を買い溜めして会場へ向かった。今日もあちーなあ。千葉は田舎と都会が同居していて良い街だ。ジェフ千葉のホームだし。なんで山梨で生活しているのだろうか俺。
  • 会場に早く着きすぎた。ブラブラいろんなブースを歩き、プレゼントをゲットする。アップルのブースで4枚iTMSのただカードを貰った。ZAZENをダウンロードしてみよう。試聴したら凄く良かった。オーディオテクニカの袋が凄く役に立った。抽選外れたのは悔しいけど。MTVのブースは何度もクジを引いたが全て外れた。リットーミュージックは前日にも書いたが圧倒的パフォーマンスだった。この日はいろいろ食った。後でまとめて書こう。
  • アーティスト

クリップがけっこう良かったので観にいった。さすがiPodバンド、大人気。いきなり大入りでびびった。そんなに売れてんのこのバンド。音はなんだかメタルとパンクの融合みたいな感じで2003年のマンドゥ・ディアオ並にハイプ臭を感じた。オーディエンスは盛り上がってたけど。2曲聴いて耐えられず外へ出る。ちなみにこのバンドのベースがホテルの前でうろうろしているのを帰りに目撃。村田が「ヘイ!」と声をかけるとビビっていた。

ウチのワイフが非常に楽しみにしていたバンド。ちびっこギタリストがウリかと思ったらめちゃくちゃドラマーが前に出るステージでびびった。ドラムがガンガンサビを歌う。ギタリストはカラダが小さいだけに歌声も線が細かった。ドラムはやたらとカラダがでかく声も太くでかい。グルーヴがあり、今年のサマーソニック屋内では異色の存在。気持ちよく楽しめたしオーディエンスもみんな凄く笑顔だった。陽性のジョンスペといった感じ。毒は無いから瞬間的な楽しみしかないかもしれないけれど、とても良かった。

意外。あまり客が入っていない。USインディー好きって少数派だったのか。僕にとっては今日のウラ期待ナンバー1だったんですが。
音が凄く綺麗に出されていた。ソニックステージにも関わらず、だ。フロントの二人が凄く達者で、キーボードやったりギター弾いたりシンセドラム叩いたりと忙しく、それがステージに色を与えていた。とにかく良かった。比較対象にはならないし、こういう言い方はファンの人が嫌がると思うが、レディオヘッド的な楽しさがあった。音に圧倒されるタイプのステージ。そのため、オーディエンスはどんな反応を返せばいいか混乱していた感じがする。「大丈夫ですか」とMCされたが、別に冷めていたわけではなく、じっくり世界を感じていたんだよ。新曲を3曲ぐらいやったと思うが凄く良かった。9月に出るらしい新作が楽しみだ。期待を裏切らない素晴らしい演奏だった。

バスがやたらと混雑しており、歩いてスタジアムへ向かった。歩いても15分ぐらいなので、バス待ちより早かったと思う。バスはもっとガンガン出せばいいのに。このへんがさすがクリマンだ。
今回のサマソニでスタジアム入りは初。凄く混んでいた。場所取り合戦も盛ん。うーむ。2003年にレディオヘッドを観たあたりでアジカンを待つ。
ビールを買いに行っている間に演奏が始まった。むむ。大物チックな始まり方に違和感。後藤氏のアクションにかなり違和感。音もエッジが効いてない。これは上で観ているからだろうか?音に迫力が無い。比較しては最高に悪いと思うが、フジでグリーンに勝っていたくるりに比べるとかなり弱いな・・・。ギターはともかく、ベースの音に切れが無い。後藤のパーソナリティもまだサマソニで一番大きいステージに上がるほどのレベルに達していない気がする。苦痛。2曲聴いて再びメッセを目指した。
途中、ヒッピーカップルに襲い掛かられる。デッドな人だった・・・。そのヒッピーカップルは俊敏に動きながら娘さんや子供、外人と次々にコミュニケーションをとっていた。サmソニには似合わない。何を観にきたんだ?

予定外、アジカンを早急に切り上げたためカエラを見ることが出来た。
うまい具合に唯一知ってる「忘れないで〜」って曲を聴くことが出来た。カエラはTシャツにピンクのパンツを履いていた。遠くから見るとまるでジャージのようだ。動きは激しく、まるで体操の姉さんだ。昨日のブレットやイアンと組むと良さそうだ。けっこう声が出ていた。ベースはGREAT3の高桑氏ではなかった。人もけっこう入っていた。「忘れないで〜」が終わると同時に外へ出た。大勢外へ出てた。

CDで聴くと、ありきたりのニューウェイヴもどき。ライヴをまともに見るつもりはなかった。最初は後ろの方で寝転がってみていた。リズムがコロコロ動く。それが果たしてわざとなのか、若さゆえに乱れているのか判断に苦しむ。しかし、じょじょにその不安定さに熱が加わり、なんだか訳のわからない熱狂を生んでいた。僕も勿論立ち上がった。凄く良いライブだったと思う。演奏のよしあしではなく、バンドの持つエネルギーが、ロック的なプラスアルファを奇跡的に作り出していた。CDちゃんと聴いていればベストアクトに近かったかも。

WEEZERは今まで3回ぐらい観ているので、何度かみる機会を逸してきたティーンネイジを見ることにした。結果、大成功。四人がダラダラ登場してまず一曲目はなんとHANG ON!あの印象的なイントロが高年齢の会場を支配する。どうみても40〜30代が中心。そんなオッサンオバサンをイントロ一発で吹っ飛ばすのだから、ホントティーンエイジの歩んできた歴史に平伏すしかない。新作と過去の名曲を1:1ぐらいの割合でブレンドし、更に3人がそれぞれの持ち歌を同じぐらいの割合で回すという非常にバランスのとれた構成。こうやってみるとひねくれた名曲を書くレイモンド、優しいポップソングを書くジェラルド、古典的ながら玄人好みな名曲を作るノーマンと個性がやたらと出まくっているのが楽しい。一通り新曲をやったところで飛び出したのが初期の傑作the concept。ティーンネイジの中で僕が最も好きな曲。曲単位ではこの夏最も感動した瞬間かもしれない。懐メロ大会バンザイ。

ティーンエイジが終わると同時にダッシュ。マリンに向かった。遠くからビバリーヒルズが聴こえてくる。
正直ウィーザーのライヴはグリーンアルバムが出たときのライヴがかなりつまらないものだったので、もう観なくていいかなあと思っていた。過去の栄光に頼り切っていすぎる感じがした。ベストは第1回サマソニ、新生ウィーザーの復活ライヴ。あの時は凄く興奮したな。今回も「バディー・ホリー」「say it ain't so」あたりで絶叫したが、スタンドの二階席という場所が場所なだけにそれほど盛り上がらず。ただ、音は凄く届いてきた。アリーナだったら凄かっただろう。

ウィーザーが終わってしばらくしても、全く演奏が始まる気配が無い。機材トラブルにより音が出なくなったらしい。うげ。予定の時間を30分ぐらいまわっても始まらず、疲れもあって周りはかなりシラケムード。誰も口をほとんどきいていない。場内は何度もビッグウェイヴが起こって盛り上がっていた。しかし調子に乗って何度もやりすぎ。
20時10分頃ようやく演奏スタート。新曲からガーっと来るが音があなり風に流されている。やはりマリンの2階席は厳しいなあ・・・。ベースとギターは一緒くたになりはっきりと聞き取れないぐらいになっている。リアムのボーカルももっとネイティヴなものかと思ったがけっこう普通のシンガーだ。そんな中庸なサウンドの中、一際耳と目を奪ったのはリンゴ・スターの息子ザック・スターキー。雷鳴のようなドラミングで、今のオアシスを引っ張っているのは間違いなくコイツ。ドラムを叩いている姿やルックスは「使えるリンゴ」って感じでかなりかっこいい。10年前ぐらいは二流のバンドでドラムを叩いていたのに、まさかここまで成長するとは。フーのドラムを任されていることも頷ける素晴らしいドラマーだった。
中盤以降、過去の名曲と新曲の中でも力強いナンバーが続き気分が高まってくる。アニキの歌声はやはり力強くてよかった。リアムがぐれるのも良くわかる。リアムのハイライトはシャンペンスーパーノヴァ。会場のピークはアニキの「don't look back in anger」。これは凄い合唱で、レディオヘッドのクリープを思い出した。ノエルも凄い男前の顔でみんなが歌うのを眺めていた。かっこいい。最後はマイ・ジェネレーション。これも目立ったのはザック・スターキーOASISが演奏する意味はあまり無いような気がした。珠玉の持ち曲やらんでどうする!?
そんなわけで、クリマンの不手際もありOASISは微妙に不完全燃焼。フジか単体でもう一度観てみたい。

帰りに救急車が何台か走っていた。後日、サマソニスタッフの食中毒がニュースになっていた。とほほ。頑張れクリマン

  • ここからは雑談。
  • メシ。フジロックでもやっていた店がけっこう出ていた。僕はタイ系の物ばかり食っていた。初日、美味かったのはトムヤムラーメン。フジのときから嵌っている。ナンプラーを多めにいれるのが好み。二日目はタイグリーンカレーばかり食っていた。これもナンプラーを多めに入れるとうまい。ナンプラーが好きなんだ、きっと。
  • ビール。沢山飲んだ。飲んでもトイレが空いているので、フジロックのようにタイミングを図る心配がないのが嬉しい。ビーチで飲んだビールと、初日の打ち上げ会のビールが最高だったな。
  • マナー。ゴミが凄かった。賑わうアクトが終わった後の床は紙コップやペットボトルが沢山落ちていて、下を見て歩かないとゴミを蹴って他人に当ててしまうような感じ。さすがにフジのほうが全然綺麗だった。人と人との関係も、フジの方が温かかったような気がする。
  • 人。若者が多い。中はともかく、外はおっかない若者がけっこういる。街であったらオヤジ狩りされそうな感じ。
  • 場所が広がり、凄く過ごしやすかったと思う。もう少し座れたり休めるスペースがあるともっと良いな。ステージで座っていると開演前に立てと怒られるのは相変わらずだが、主宰のほうもすっかり割り切っている感じがする。こっちもアーティストに対する敬意をもう少し払おう。
  • 天気がよければフジの方が過ごしやすいのかもしれない。ただ、やはりサマソニはドライでラクだ。おそらく来年はパンク&ヒップホップイヤーなので参加しないだろうが、またメンツ次第で行くと思います。
  • しかし今年は懐メロ系ばかりだった。青春振り返るバンドばかりだ。サマソニだけじゃなく、フジも一番良かったベックは懐メロバリバリ。ベックは新曲も良かったけど。やはりここ5年ぐらいロックは空白の時代なのかもしれない。