solid bond

never a dull moment

フジロック05

  • いよいよ、である。初フジロック参戦。AGのケガで突然まわってきたチケット。

今までなぜフジロックに行かなかったか、それは・・・
①チケットが高い
②山梨から苗場までのアクセスが悪い、高速の運転が出来なくなった
③フジロッカーズ、とか固有の名詞が出来るほど独特のものになっていて敷居高そう
④過酷な感じ
⑤メディアでの「フジロッカーズは強くなければならない」みたいな論評に引いていた
このあたりが理由だが、ただ単純に腰が重かったってのが一番だろう・・・。

  • 僕はバンクマンである。よって月末は忙しい。しかしなんとか6時半には仕事を終え、7時半にはウチに帰れた。そこでワイフから情報が。「土砂降りらしいぜ!」すかさず靴屋に行き閉店前に長靴ゲット。これでかなり助かった。
  • 基本的に必要だな、と思ったもの。普通のもの(テントなど)は除く

①朝飯
②体を拭けるウェットティッシュ
③ポケットにいれて持ち運ぶウェットティッシュ。除菌のものが良い
④温泉セット
⑤長靴
⑥ゴアのトレッキングスーツ
⑦ゴアのレインスーツ
⑧クーラーボックスと酒
⑨長袖

  • 23時に山梨を出て、長野・群馬経由で苗場入り。着いたのは3時頃。MURATAと奈良さんが迎えてくれた。初めての苗場。あまり感動は無かった。眠かったからだろう。テントサイトまで行って、すぐに寝た。
  • 翌朝はテント内が高熱になりすぐに目が覚めた。ODAが横で寝ていた。フクヨが10時ごろきて、みんなで乾杯。めちゃくちゃ熱く、みんな裸族で乾杯だった。

とりあえずオレンジでダラダラしながらビールを飲む。しばらくすると雨が降ってきた。ゴアのレインウェアを買っておいて良かった!去年の朝霧での経験が生きた。
雨の中歌っていたのは女性アーティストのLEYONA。耳を奪われる瞬間は無かったが、充分雰囲気作りに貢献していたと思う。

忍野DEADでの名演が記憶に新しいダチャンボ。メンバーがステージに登場するや否や、凄まじい量の雨が天から落ちてきた。滝のようだ!足場はドロドロ。しかしそんな中、ダチャンボのグルーヴは圧倒的に鳴り響いた。みんな踊る。チャンボのメンバー、特にフロントマンの人の笑顔が印象的。ただ、ダチャンボの曲は一曲一曲がやたらと長い。凄く良い環境だった忍野のときはそれも楽しめたが、今回は状況が状況だけに場内のグルーヴを持続し続けるのは難しかった。まっ昼間だったから照明の効果も限定的だったし。
圧巻だった忍野でのステージ以上のインパクトは無かったが素晴らしかった。CD買って毎朝会社行きながら聴こうかな。
2曲聴いて100sへ向かう。
    • 100s (Hyaku-Shiki )

オレンジに人が殺到していた。やっぱ人気あるな。期待が高まる。

中村一義、100sを見るのはこれが3回目だ。1度目は日比谷野音SSS。バンドを従えてライヴをやったのはこのときが初めてだったはず。会場の凄まじい期待感に初々しく応えた姿が印象的で、凄く興奮した。最高だった。2度目はアルバム「100s」が出た後の仙台でのステージ。ツアーが始まったばかり&100sというバンドが動き出したばかりで演奏はヘナヘナ、ライヴの作り方もまずく、学芸会みたいでウザかった。このあたりから一義と微妙に距離を置くようになった。100sとしての中村一義について、僕はかなり低い評価をしていた。しかし今年のアルバム「OZ」は良い曲が沢山入っていた。バンドとして纏まってきたのかな。あがってるじゃんか。フジでのステージ、相当期待していた。

一義が出てきた。「アストロ」と書かれたTシャツを着ている。この辺のセンスが非常に90年代的で、「抜けてないなあ」と苦笑しほっとする。歌いだしたらびびった。すっかりロックなバンドになっていたのだ、100sは。小野と町田、二人のギタリストはそれぞれのやる方で自分のナルシズムを満たす。特に町田はビジュアル系のギタリストのような動き。またもや苦笑。一義は音を多々外しながら激しくシャウト。ここにはもはや「金字塔」「太陽」という2枚の傑作を作った天才卓録少年は存在していない。事実、この2枚から名曲が演奏されることは無かった。
演奏は相変わらずヘナヘナ。ドラムとベースの絡みがズレるとどうしようもない。ただ、「honeycom.ware」はタイトなドラムにコーラスが美味く絡んで素晴らしかった。「キャノンボール」も良い曲だけにアガった。他で相当がっかりしたが。特に最後の曲は演奏になっていなかった。
雨の中、1万人近い人が見ていたような気がしたが、観客よりも自分達が楽しむことを優先している感じがする。学芸会的なノリも変わらない。なにより一義の歌が音程を失いすぎだ。バンドサウンドもズレまくる。今回見た中ではワーストかも。

100sを見た後アヴァロンへ移動。雨の中大渋滞。100sにとってオレンジは狭すぎたか。
朝霧食堂でモーモータオルを2枚買い、ビールとタイラーメンで一休みだ。アヴァロンは忍野DEADみたいな雰囲気があって良かった。晴れてたらここでゆっくりしたい。
メシ食った後で急いでホワイトへ。サンボマスター。とりあえず前線へ飛び込む。「歌声よおこれ」でステージは始まった。凄まじい!もみくちゃだ!サンボのライヴはカウントダウンジャパンで凄いものを経験していただけに、今回はどっちでもいいかな、と思っていたが、いざ生音を聴くとぶっ飛ばされるな。バンドサウンドも力強くて気持ちいい。曲間の山口のMCとフォークソング(?)も相変わらず達者だ。「電車男で自分らの歌が流れた7/7はロンドンでテロがあって無力さを知った」みたいな話が印象的。
3〜4曲でモッシュから離れて少し落ち着いて見ていた。「歌声」「そのぬくもり」「青春・・・」「月に咲く」あたりの名曲と、その他の曲の出来のギャップが今後の課題か。あと、本来の意味での「新曲」をそろそろ作らないと。
湯気が沸き起こった素晴らしいステージ。「俺にはわからん」とわざわざ口に出して言う人も何人もいたが、それも含めて非常にサンボらしいライヴだった。CD聴くより全然最高。

サンボを見終わった後、一度テントに戻り休養。遠くでフィーダーが凄い盛り上がっている。少し休んだら眠くなった。なるべくキャンプサイトには戻らないのが正解かもしれない。サイトからステージまでかなり距離あるし。しかし雨も止みじょじょに気持ちも再び上がってきた。
ベックにはそんなに期待していなかった。新譜はオデュレイの焼き直しだと評価を下し、それほど熱心に聴いていたわけではない。既に上がってしまったアーティストだと思っていた。
で、実際ライヴをみてどうだったか。「ひとつ上のステージに上がったアーティスト」という評価は正しい。エンターテイメントとして完全に成立していた。ローリングストーンズ並にしっかりしたショウ。しかしそれが嫌味な感じが無い。一つ一つの仕込みが、ベック独特のシニカルかつキュートな存在感によって非常にすんなり入り込んでくる。ベックは本質的には何も変わらず、しっかりと上のステージに上がっていた。さすがだ。
今のベックは踊らない。ハッピーマンデーズでのベズみたいな雰囲気のダンサー兼パーカッション(?)がゲイ風のダンスで盛り上げていた。彼の存在感が圧倒的でステージにファニーな要素を与えていた。
ベックバンドのサウンドは完璧。ベックの歌も迫力があって最高。ファンキーな曲でもラップでも、「ゴールデン・エイジ」のようなフォークなバラードでも、全てがしっかりベック色で完成するのはこの素晴らしい歌声があってこそだろう。
ほとんどの代表曲を熱唱。「pay no mind」をやらなかったのは残念だが「beer can」はやった。もちろん「looser」もやって、3万人ぐらいのオーディエンスが「俺は負け犬、俺を殺せよ」って最高に90年代なフレーズを合唱するのは、ほんと痛快。

自分らの時代の素晴らしさが証明されたような気がして嬉しかった。最高。この嬉しい誤算は、今回のフェスで最も素晴らしいステージだった。

夜のボードウォークは幻想的に僕らをヘヴンへ誘ってくれた。途中で聴こえた復活ダイナソーの音がすげえかっこよかった。見ればよかったな。

今日のトリはライアン・アダムスに決めた。FBSも見たかったけど、8月にメタモで踊りまくればいいやって思い、ライアンにした。
雨が止んでいた状況で、夜のヘヴンはヒッピーのコミューンのような良い雰囲気がある。なんだか凄く良い気持ちになり、酒を飲む。美味い。ライアンも60年代〜70年代のアメリカのバンドのような良い雰囲気がある。オッサンときれいな姉さんによるバンドの音もうまくまとまっていて良かった。しかしそれは長くは続かなかった。
3曲目から落ち始めた雨。そして、バンドの音に加えて大きな雷鳴が聴こえるようになった。二杯目の酒を飲もうかと考えていた矢先、大粒の雨が一斉に落ちてきた。「すぐ止むだろう」と考えていたが、次第に雨は強くなっていく。ビールの容器にすぐに雨が溜まるような状況になってきた。屋根のあるところに避難。そこからライアンのステージを眺めていたが、ライアンのテンションはどんどん落ちていった。雨と共に少なくなる観客に対する苛立ちか。照明に不満をこぼし、「ファック」を連発。グレたガキのようだった。そして1時間ほどでステージは終了。2時間やりたくてヘヴンを選んだんじゃなかったのかよ!雨で下がったテンションはガクーンと下がった。沖縄そば食ってテントへ帰った。テントに帰ったらすぐに寝た。雨は止み、空に少し星が見えた。一人でビールを飲む。我に返って苗場を眺める。日常の世界とは全く違う。自分自身の存在を凄く感じる。日々の生活では失っているものだ。明日は雨降らないとよいが。

ライアンの暴走についてはこちらを参照。

    • 2日目の朝

朝6時頃、「ドラゴン」を名乗る男を含む酔っ払い集団の大声で目を覚ます。凄い迷惑な一段。周りのテントはほとんど寝ていたはず。
本格的に目を覚ますと、奈良さんチームと村田が談笑していた。微妙にピースフルな感じだ。さすがフジロック。その後山梨組とTONPEI組で乾杯。酒飲んでダラダラするのは凄く楽しいなあ。朝霧が楽しみだ。

天気は快晴。とりあえず俺が先にグリーンにいってシートを敷いた。今日は晴れるからシートでゆっくりしようと。基地を一個作り、そこに戻れば仲間に会えるという環境を作った。これは良かったね。はぐれることなく自由に行動できる。先に結論を書いてしまうが、最終日は凄く楽しかった。それは、この基地のおかげだったり、昨日一日歩いてどこに何があるかわかったおかげで、ようやく自由に動けるようになったからだ。

場所を確保し、しばらくビールを飲みながらナックを見た。伝説の一発屋。演奏ヘタクソでびびった。途中ボーカルがドラムをやり、ミスター・ビッグの「to be with you」をやっていた。これがまたそこいらのアマチュアよりヘタで愕然。笑えて楽しかったけど。最後の最後に「マイ・シャローナ」を披露。この曲だけ何度も歌っているからだろう、演奏がこなれていた。軽く踊ってまた一杯ビールを飲む。

そこでフジロッカーズオルグのインタヴューを受けた。疲れた顔で写真を取られました。周りのヤツラと比べるとオッサンだなあと痛感。川村カオリの近くにいるので探してください。

フジロックに何度も出ているバンド。酒を飲みながら見た。暴れるのには良さそうだ。
しばらく見てOFSカフェや焼き鳥屋に行ってみた。OFSはADサイトウ氏とかいなかったね。番組はこのまま終わりそうな感じを受けました。その後メシ食った。ラーメンを食った。麺ばっかり食ってるな。

    • The Magic Numbers

レッドマーキーがちょっとあっていない感じがした。牧歌的なバンド。CDで聴いた方がよいのかも。2曲聴いて外に出た。

    • EGO-WRAPPIN'

ソウルフラワーユニオンを見ようと思っていたが、ホワイトまでの道がぬかるんでいて、混んでいたので諦めた。基地で寝転がってエゴラッピンを見た。曲は濱マイクの主題歌しか知らない。けど楽しめた。ヴォーカルに存在感があった。

くるりの合間を狙ってレッドマーキーにアクアラングを観にいく。歌が上手。4曲ほど聴いたが、曲の世界へガッチリと掴みこむ力強さがある。アーティストとしてのカリスマや際立ったものはないが、ピアノマンとしてこれからも名曲を作って聴かせてくれるだろう。

フジロックで東京を聞きたい!と思っていた。岸田の顔が見たいので、前の方で見た。
グリーンが一杯になっていて、改めてくるりの人気を感じた。
開演前に新潟県知事の挨拶があった。県知事が来るくらいなので、フジロックは相当経済的な益をもたらすのだろう。4万人が来るんだもんな。
くるりは、ダイタロウが抜けてクリフという外国人がドラムを叩いていた。ダイタロウ見たかったけど、クリフのドラムは凄く良かった。メガネ後の岸田君はなんだか凄く変わった。カッコイイと言えなくもない。メガネを取ったことで、非常に無常で何も映っていないような目が強調された。凄くロック的。いいね。
バンドの演奏はホントに圧倒的だった。上手。タッシンを見るのは初めてだったが、剣道部の先輩的なクールな雰囲気でかっこいい。ギターも上手かった。
「ワールドエンド・スーパーノヴァ」で始まったステージ。前半の見せ場は「グリーンまで来た自分を褒めたい」という話の後に始まった「バラの花」。美しい曲だ。一緒に歌った。どちらかというと中盤は地味な曲ばかりで微妙に不満。途中でトイレに行った。地味中盤の終わりにやった新曲は凄く良かったと思う。なんていう曲なんだろうか。メロディが凄くポップ。サビも凄くわかりやすくて、新たなスタンダードになりそうだ。最後は勿論「東京」で締めた。泣いたりするかなあ、と思ったが涙の粒は見えず。
良かった。デヴューしたての頃とは比べ物にならない位良くなった。いつのまにか同じ頃の一義や先輩扱いだったサニーデイを大きく飛び越している。アジカンとはレベルが違う。そりゃメガネも外すさ。

ライヴ映像を見て、非常に楽しみにしていたDoves。客の入りもかなり良くて気持ちが昂ぶる。いきなりpounding!!おお!と思ったがちょっと音が小さい。ギターの調子が悪い様子。それでも独特のリズムは味わう事が出来た。それが覚醒までには達していなかった感じだけど。3RDアルバムの曲を中心としたステージ。だんだんテンションが高まる感じで、ドラムが歌う「here it comes」で一度頂点に。伸びたり縮んだりする感じのリズム感が独特でよかった。最後の曲は勿論アンセム「there goes the fear」。おー!って感じで盛り上がれた。最後の祝祭的なパーカッションにアタマを持ってかれた。しかし音的に不満足。もっと音がでかかったり、あるいは会場が狭い方がこのバンドの良さは出たんじゃないかと思う。充分楽しんだが。

dovesの後、急いで見に行ったがチラっと姿を拝見したのみ。高いパートはコーラスがやっていた。「サーフィンUSA」で盛り上がったみたいだ。少し見たかったな・・・。

ビーチボーイズが終わった頃から天気が相当ヤバくなってきた。
奈良さんが買ってきてくれたオムライスを食い終わった頃、雨が降ってきた。

雨の中で始まったMOBY。ほとんど曲は聴いたことが無かった。凄まじく雑食な感じでちょっとひいた。なんでもあり、も度を越えすぎると「何がやりたいの」って感じになる・・・。天気がよければ祝祭的に盛り上がったかも。雨は強烈に降り、残念ながら雨を忘れさせるほどのステージでは無かったと思う。

豪雨の中、レッドマーキーに向かった。案の定、唯一の屋内ステージは雨を避けるフジロッカーズでごった返していた。隙間を見つけ中の方へ。とにかく混んでいて、更に蒸れてて状況はけっこうタフ。始まるまでの時間が凄く長く感じた。
一曲目から「GOOD BYE」でヒートアップ。緩急自在なリズムと、ドラッギーなメロディーが堪らない。一番盛り上がったのはやはり「スケルトン・キー」。雨で濡れて体力を消耗していなかったら、前の方に行ってひと暴れしたかった。
凄く良かったのだが、なんか映像で見ていたもののほうが盛り上がっていたような気がする。ちょっと迫力に欠けた感じ。それは屋内ステージの音響が多分に影響しているんじゃないか。音が広がるホワイトや、音の雰囲気が良く合うヘヴンで見たい。

片付けをして、いつでも退却できるように荷造り。雨も止んでスッキリした感じ。気持ちもアガる。
正直僕はニューオーダーの熱狂的なファンではない。ただ、ニュー・オーダーには非常に思い入れがある。それは、初めてリアルタイムで買ったUKロックのCDが、new orderの「リパブリック」だったからだ。
一曲目は「クリスタル」。最近のヒット曲なので食いつきは良い。しかし曲の良さ以上にバーニーやフッキーのアクションがいちいち面白くて笑える。デブのオッサンがかっこつけている!しかもバーニーは「フウ!」って微妙なシャウトを連発。フッキーも勢い余って「おらー!おまえら」みたいなシャウトを披露。それがいちいち雰囲気に合ってなくて笑える。で、2曲目がなんと「リグレット」!!!!そう、僕がUKロックで一番最初に感銘を受けた曲。あのイントロの印象的なギターと、サビのメロディが堪らなく好きな曲。良かった。凄く良かった。今年のフジロックでどの曲がベストだった、といえば、最も印象に残った曲としてこのnew orderのリグレットを挙げたい。3曲目はクラフティーで、この曲はアジカンの後藤がつけた日本語詩バージョンがあり、バーニーは日本語で歌った。日本語詞がステージ横のスクリーンに映し出される凝り様。俺は単純に笑えたし面白かった。なんだかこの件はネットで賛否両論らしいが、new orderはもともと尻軽なバンドだ。好きにやらせてこっちは楽しむのが正解だ。
で、僕にとってはここまでの3曲がハイライト。その後は微妙に知ってる曲の中で軽く踊っていた。なんか有名曲連発だったらしいが、知らん・・・。
最後から2曲目がJDの「love will tear us apart」。原曲の面影はなく、明るくポップなアンセムになっていた。さすがnew order。これもサビが皮肉。でも聴けてよかった。new orderというバンドの本質が凄く露になっている演奏だったと思う。

アンコール前に帰った。アンコールでblue mondayをやったらしい。

  • 総括。

初めてのフジロック。楽しかった。なんか京都に旅行したときのような楽しみだった。いろんな寺を見る、みたいな。

ただ、朝霧、サマソニ、忍野、カウントダウンジャパンを体験した経験で比較をすると、けっこう中途半端な感じがした。サービスが行き届いてるわけでもなく、アクセスが簡単なわけでもなく、やたら自由なわけでもなく、便利なわけでもなく。今回のフジは何か特色があったかというと、僕にはよくわからん。若者がハッピーな感じで大勢いる、ってのが特徴なのかも。そんなにピースフルではなかった。かなりルール無視な若者が一杯いたと思う。
人が一番多かったらしいね。そのへんが今までのフジと違うのかもしれない。人が多いのはチケット売っている時点でわかるのだから、もっとトイレだけは増やしても良かったんじゃねえかなあとは思う。それなりの高い金額のチケットなんだし。「トイレに並ぶのを避けるためにライヴの途中でトイレに行きましょう」みたいな表示がスクリーンに出てたけど、それは主宰者が行なうステイトメントとして相応しくねえと思う。
2日目はグリーンに基地を作りのんびりかつ自由にやれたのでかなり良かった。結局天候なのかなあとも思う。初日はやはりライアンが痛かったね・・・。

初めて行ったので正直な感想だ。でも、楽しめたよ。ホントに。ただ、フジに関しては、何か足りない部分があっても、それに対しての批判がいろんなコントロールで押さえられている感じがして。「フジロッカーズはタフでならなければならない」とか。いろんな環境の悪さも笑顔で、ピースフルなヴァイヴで乗り切らなきゃダメ、みたいな。会場にもそんな空気はあったし。雨降っても「雨降ってつれーよ」って簡単に言えない雰囲気があった。俺、雨降ったら「雨がウザかった!」ぐらいは言ってもいいと思うんだけど。それが言えない雰囲気は、なんかつらいんだよな。

うだうだ書いたことは、正直気持ちの1割ぐらいです。雨降っても良かった、楽しかったよ。また来年も行けたら行きたい!もう少しチケット安くならんかな。