- アーティスト: White Stripes
- 出版社/メーカー: V2
- 発売日: 2005/06/07
- メディア: CD
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このコピーは「自由への疾走」を発表したときのレニー・クラヴィッツに与えられたもの。00年代の今では、この称号はロック界の最新セレブ、ホワイトストライプスに与えられるべきだろう。
相変わらず非常に重いがっちりしたロックを叩きつけてくる。その上で今回は、ギター以外の楽器(マリンバ、ピアノ)を使った曲が増え、とっつく易くなっている。ジャックのヴォーカルはロバート・プラント化が更に進行。このアルバム単体で考えれば凄く良い作品だと思う。
しかし、このユニットのここ3枚の作品の流れを考えると、不満が残る。アーティストとしての野心をもっと持って、クリエイティヴでエゴイスティックな作品を作って欲しい。アーティストとしての進化が見られない。深化はしているかもしれないが。
60年代〜70年代的な音作りをしているので、どうしても当時のアーティストと比べてしまうのだが、その時代のローリングストーンズやツェッペリンは、もっと得体の知れない凄まじい音を作っていたと思う。それこそサタンが背中にいるような音を。余裕すら感じられる今作は、「こんな感じで作っておけば満足だろう?」なんてパーティーの合間にサクサクっと作られた感じがする。
次のアルバムが凄く殺気に満ちたロックなものになることを希望。もっとやれるはず。