69年の有名なライヴ。メンバーは、
ジョン・レノン、
オノ・ヨーコ、クラウス・ヴーアマン、アラン・ホワイト、そして
エリック・クラプトン。リトル・リチャードやボ・ディドリーの映像も納められている。ロックンロールフェスに、ゲリラ的にレノンが参加したという経緯から想像がつくように、ほとんど練習していないのだろう、達人揃いであるが演奏はヘナヘナ。しかしロックの機微を充分に味わうことはできる。なんだかよくわからんが鳥肌が立つ感じ。レノンは相変わらず変態、
オノ・ヨーコの行動はまったく読めない・理解できない。二人の存在感は圧倒的。非常にロック的だ。クールな
エリック・クラプトンはニコリともせずにギターを奏で続ける。凄い音を出すわけでもないのだが、鋭い眼光と立ち姿のかっこよさが圧巻。この時期のクラプトンは、時代がどう転がっても永遠にあこがれの存在として存在し続けるだろう。
オノ・ヨーコに対し明らかに冷たい目線を送る瞬間があったりして、クラプトンを追って見ても面白い。
前半のリトル・リチャードや
チャック・ベリーの演奏も楽しい。69年というきな臭い時代をしっかりと切り取ったライヴだと思う。