solid bond

never a dull moment

Interpol / Antics

Antics

Antics

最近のバンドには珍しく、知性を感じさせるバンド。このアルバムは二作目になる。ニューウェイヴの影響を強く受けたサウンドは顕在で、凄まじいダンディズムを感じさせる。ひとつの確立された世界があり、簡単に懐に飛び込めるだけの間口の広さもある。

基本的には前作のサウンドを継承しつつも、リズムに工夫が加えられ、単調な感じはあまりしなくなった。重苦しいトーンで統一されているが、飽きずにアルバム一枚聞き通すことが出来る。

白昼夢の中でのたれ苦しんでいるような音なのに、どうしてこんなに心地良いのだろうか。悩む、と言うことはナルシスティックな喜びだということを久しぶりに確認した。このアルバムはそのツボを痛いほど正確に突いている。