solid bond

never a dull moment

kings of convenience

Riot on an Empty Street

Riot on an Empty Street


Kings Of Convenience / Riot On An Empty Street

2001年発表の前作「Quiet Is The New Loud 」でニューアコースティックムーブメントの口火を切ったノルウェー出身の二人組。メガネが素敵なアーランド・オイのソロも凄く良かったので、どういう方向に進んでいくのか、新作に対する期待はとても大きかった。

基本的に前作を踏襲した音作りだ。そのまんまのイメージで、深化した感じ。音数は更に減り、その分ひとつひとつの楽器の鳴りを重視、ピッキングの音までリズムを構成している。なんとなく上流な雰囲気になっている。メロディーも派手な部分を極力控えた感じで、前作ほどのとっつきやすさはないのかもしれないが、聴けば聴くほど味が染みてくる。女性ボーカルがフューチャリングされているのも特徴で、面白いのが、女声が入ってくると一気に厳しさが増すというか緊張感が漂う点。それだけ優男二人が緩いということか。

ノルウェーの夕暮れや、暖炉にあたりながら飲むシチュー、ほのかな明かり、窓から見える雪・・・。そんな幻想的で優しいアルバム。これからの季節にちょうど良い。何か伝わるものがあるかというと何もないのだが、どんな感情も許容する。そういう面では非常に男らしいなのかも。一家に一枚。