- アーティスト: Kings Of Convenience
- 出版社/メーカー: Astralwerks
- 発売日: 2004/07/27
- メディア: CD
- 購入: 5人 クリック: 28回
- この商品を含むブログ (76件) を見る
Kings Of Convenience / Riot On An Empty Street
2001年発表の前作「Quiet Is The New Loud 」でニューアコースティックムーブメントの口火を切ったノルウェー出身の二人組。メガネが素敵なアーランド・オイのソロも凄く良かったので、どういう方向に進んでいくのか、新作に対する期待はとても大きかった。
基本的に前作を踏襲した音作りだ。そのまんまのイメージで、深化した感じ。音数は更に減り、その分ひとつひとつの楽器の鳴りを重視、ピッキングの音までリズムを構成している。なんとなく上流な雰囲気になっている。メロディーも派手な部分を極力控えた感じで、前作ほどのとっつきやすさはないのかもしれないが、聴けば聴くほど味が染みてくる。女性ボーカルがフューチャリングされているのも特徴で、面白いのが、女声が入ってくると一気に厳しさが増すというか緊張感が漂う点。それだけ優男二人が緩いということか。
ノルウェーの夕暮れや、暖炉にあたりながら飲むシチュー、ほのかな明かり、窓から見える雪・・・。そんな幻想的で優しいアルバム。これからの季節にちょうど良い。何か伝わるものがあるかというと何もないのだが、どんな感情も許容する。そういう面では非常に男らしいなのかも。一家に一枚。