solid bond

never a dull moment

男前のフロントマンが引っ張る若手バンド。最近、UKでは堅くシャープなギターサウンドを特徴とするロックバンドがバブルのように溢れている。このバンドも流行りの音を鳴らしてる。しかし、注がれている熱情が半端じゃなく、あくまでフェイクな雰囲気を漂わせながらであるが、「いつかホンモノになってやる!」って強い気持ちがガツガツ伝わってきて、凡百のほかのバンドから完全に一歩抜きん出ている。音楽性は深いのか浅いのかさっぱりよくわからないが、良い耳と、センスあるリズム隊がいるバンドだなあ、と思った。この種のバンドとしては面白い音を鳴らしており、単調な部分はあるが、なんとかアルバム一枚通しで聞くことが出来る。

しかし、このままでは、絶対に5年後には忘れられているだろう。熱情がもっとも印象に残るデヴューアルバムを作ったバンドの先行きは非常に厳しいと思われる。「メロディーセンスが素晴らしい」と評判だったが、どの曲を指してそれが言われているのか僕にはわからなかった。ロックバンドが成功するためには、素晴らしいメロか、あっと言わせるフックを書ける才能が絶対必要だと思う。勢いは素晴らしいが、それ以外の何かを自分達で見出さないと、未来を描くのは難しいと思う。