solid bond

never a dull moment

blur 「modern life is rubbish」

Modern Life Is Rubbish

Modern Life Is Rubbish

やはり、自分の思春期・青春期に、リアルタイムで聴いた音楽や、感じることが出来たムーヴメントが、その人間の一生の指標になっていくんだと思う。僕にとってはブリットポップというムーヴメントがそれに当たる。

ブリットポップのことをひどく「ダメだったもの」として捉える向きがあるが、「何を言っているんだよ、それはアンタがあのムーヴメントを楽しんでいなかったからだ」と言いたい。ホントにワクワクさせられるムーヴメントだ
った。そして、実の無いってことは無かった。マンチェブームはストーンローゼス、ショーン・ライダーを生み出したが、おいおい、ブリットポップは、オアシス、ブラーだぜ。ずっと素晴らしい作品を出し続けている。
レディオヘッドだって同じ頃浮上したバンドだ。ポール・ウェラーだってスウェードだって、ピークは94年〜99年だ。僕はそのとき18歳〜22歳であり、モラトリアムの最盛期を、最高の音楽とともに迎えていたことになる。
これはホントに自慢できる。幾つかの作品を除いて、80年代以降の音楽は最高にクソだった。でも、突然素晴らしい音楽が鳴り出したのが90年以降だったと思う。最高だ。

そんなブリットポップの実質的なスタートとなったのが、このアルバム。①のヴィデオクリップを見て、イギリス&モッズに強い憧れを持ったヒトは多いはずだ。モノトーンのロンドンは最高にかっこよかった。「ロンドン(イギリス)への憧れ」を再びロックに取り戻したのがブリットポップだたっと思うが、それを如実に、そして一番最初に表明したのがこのアルバムだったと思う。
曲の完成度は押しなべて高く、①②⑥⑧などは既に古典のようなモノだ。
特に①は⑩数年後も間違いなく名曲として歌われているはず。
下手したら、ブリットポップとはこのアルバムで始まり、そして完結していたのではないかとも思う。それだけの要素が詰まっている名盤。