solid bond

never a dull moment

Naked Songs /Al Kooper

#俺の744枚
72年。ロックの発展に貢献した才人の6枚目。ブルース、ジャズ、R&B等への愛を、あえていびつに暑苦しく纏めた作品。時に振り切れるアレンジが素晴らしい。日本で高評価され、特に「ジョリー」は渋谷系界隈で使い回された。他にも職人の本気を感じる名曲多し。

 

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Realistic /Ivy

Realistic - Album by Ivy | Spotify

Teenage Symphonies To God /Velvet Crush

Teenage Symphonies To God - Album by Velvet Crush | Spotify

Dummy /Portishead

Dummy - Album by Portishead | Spotify

Straight Up /Badfinger

Straight Up (Remastered 2010 / Deluxe Edition) - Album by Badfinger | Spotify

Let Them Eat Bingo / Beats International

Let Them Eat Bingo - Album by Beats International | Spotify

The Original Soundtrack / 10cc

The Original Soundtrack - Album by 10cc | Spotify

THE E.N.D. (THE ENERGY NEVER DIES) /Black Eyed Peas

 

Latin Playboys /Latin Playboys

 

Illumination /Paul Weller

Utopian Ashes /Bobby Gillespie, Jehnny Beth, Primal Scream

Utopian Ashes

Utopian Ashes

生きるレジェンド、ボビー・ギレスピーとジェニー・ベスがデュオ名義でアルバムを発表。ジェニー・ベスはsavagesからキャリアをスタート。savagesは女性中心のポスト・パンクバンドで2011年にデビューし2枚のアルバムを出している。今は活動休止のようだ。その後ボー・ニンゲンやゴリラズ(代表曲のひとつ「we got the power」)などとコラボしている。今回のボビーも含めて多くのアーティストとコラボしていることから、才能あるミュージシャンと看做されているのだろう。

で、この作品。2017年に制作を開始、当初からプライマルの主要メンバーが参加していたプロジェクトだったようだ。なぜか5年近く経って(コロナの影響?)発表された。

プライマルの一連の作品とちょっと雰囲気が異なり、情念渦巻くカントリーソウルといった感じだ。町外れの居酒屋から聞こえてくる歌謡曲のよう。イエロー・モンキーっぽいとすら思ってしまった。妙に日本的、演歌的。

アルバムコンセプトは、タイトル「理想郷の終焉」からも窺えるように、「カップルの破局」だ。これも演歌っぽい。

永遠の青年という感じだったボビーも59歳になり、別のステージにキャリアを移行したくなったか。数曲面白い感じの曲もあるが、なんかちょっと・・・。これは異例の作品として、成熟したアーティストとしてのボビーは、別のステージで改めて見てみたい。

It Was Hot, We Stayed in the Water / The Microphones

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アメリカのインディーフォーク・ロックバンドが2000年に発表した2NDアルバム。ベックやアトラスサウンド、ビルトトゥスピル等が在籍したオルタナ系レーベル「Kレコーズ」から発売している。

 

ノイジーで、混沌として、ドライでラフでぶっ壊れたサウンド

一緒に歌える大サビとかフックの効いたメロディーは一切出てこないが、全体としての印象は、非常に繊細なパーソナリティー(知らないけど。声がそんな感じ。)から作り出された不調和な「美しさ」だ。00年代のペット・サウンズという感じ。

これまでまともに聴いたことは無かったが、ピッチフォークのプレイリストをたまたま聴いていて「なんじゃこりゃ、バンド名はかっこ悪いが良いな!」ということで自分として発見できた作品。ラッキーでした。

The 50 Best Indie Rock Albums of the Pacific Northwest - playlist by Pitchfork | Spotify

Sob Rock / ジョン・メイヤー

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現在の3大ギタリストの一人(他はジョン・フルシアンテデレク・トラックス)で、グラミー賞受賞経験もあり、最近ではグレイトフル・デッドの残党とツアーも行う超人ロッカー、20周年記念の4年ぶりの新作は、80年代〜90年代前半にどっぷり浸かった、オヤジどもウェルカムの凄まじいアルバムだ。

まずはこのMVを見てほしい。

youtu.be

アルバム全曲こんな感じ。俺達が洋楽に目覚めた頃の、あのサウンドなのである。

本人のインタビューが見つからないのでわからないが、どこまで本気なのか。このMVは完全にウケ狙いとしか思えないが・・・。しかし、ド直球の80年代サウンドは俺らのハートをグイグイ揺さぶってくる。メロディー、ギターのキラキラしたアルペジオ、間奏のガチャガチャなるカッティング、ウザいほどクリーンなシンセ・・・。

AOR(ヨットロック)的な感じもあるが、もっと俗っぽくダサいリチャード・マークスみたいな感じを狙っているのでは。最近野村訓市のラジオでリチャマがかかって相当グッときた俺には堪らん感じです。7曲目は80年代のボブ・ディランみたいな感じ。これも素晴らしい。

とにかくノックアウトされた。次もこれでやってほしいけど、1回きりの企画モノだろうなあ。ジョンメイヤーのキャリアを全て追いかけたくなりました。

sling / clairo

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アメリカのシンガーソングライター、ベッドルーム・ポップを代表するクレイロの2nd。プロデュースは、Fun.等で活躍しその後プロデューサーとしてテイラー・スウィフト、ロード、シーア、ラナ・デル・レイ等女性ビッグネームを手掛けた、ジャック・アントノフが担当。

若干22歳(1998年生まれ!)なのだが、森の中を彷徨うような独特の雰囲気の曲を書く。

必要最小限な楽器と透明感ある歌声の「鳴り」を活かしたサウンドが、曲と一体となって独特の世界を作っている。テイラー・スウィフトの「フォークロア」にも近い音像だが、こちらのほうが嫌味がないためスーッとアタマに入ってくる。

土曜の朝に聴いたらめちゃくちゃドンピシャで朝から幸せな気持ちになった。サウナから出た後や山の中でゆっくり聴きたい大傑作だ。