solid bond

never a dull moment

Asleep In The Back / Elbow

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2001年の5月発売、エルボーのデビュー・アルバム。20周年記念でデラックス・エディションが出た。

久しぶりにじっくり聴いてみた。ゆっくりとしたテンポの中で、若干サイケデリック、基本はメロディアスな正統派ギターロックが高い完成度で鳴っている名盤だ。ここまで名曲揃いのアルバムとは思わなかった。1曲目のany day nowの印象が強くて、「初期ピンク・フロイドを2000年代に蘇らせたバンド」というイメージでいたが、もっとソングライティングに重点を置いたバンドだった。

アルバムはこれを含めて8枚出ている。ゆっくり聴き込んでみようと思う。

Music From Big Pink / The Band

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the bandの代表作。

この作品、レコード・コレクターズ界隈では「神アルバム」の扱い。

ずっといまいち分からずにいた。雰囲気とか曲とか、良いのはわかるが、アルバム全体のヌルい、だるい感じが、自分にはどうも合わなかった。

改めてしっかり聴いてみると、スロウな曲でのベースの動き・ファルセットを多様した歌声があまり好きではないことが分かった。ただ、酒ガンガン呑んだり、キャンプで聴いたりするとこの裏声と遅緩した感じの雰囲気がぐっとくるんだよな。そう、フジロック・ヘブンでのガース・ハドソンのライヴは最高だった。自分の人生のライヴ10本に入る。

そんな訳で未だによくわからないアルバム。今朝はBOSEブルートゥーススピーカーで聴いたが、低音が強調されドラムとベースの絡みがかっこよかった。

Odelay / Beck

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言わずとしれた96年を代表するアルバムなんだが、ちょっと影が薄くなっているような気がする。この作品以降も優れた作品をベックが出し続けているからか。また、ライブ演奏でアップデートされた曲に比べ、アルバムはちょっと迫力に欠ける感じ。「90年代後半の音」が消化されまくり、一番ネガティヴな影響を受けているのが、非常にバランスの取れたこの作品なのかもしれない。

発売当初は正直良さがわからず(メロウゴールドは一発で好きになったのに!)買ったのにしばらく放置していた。聴くようになったのは、渋谷陽一と、同級生でクイーン好きの桜庭君がプッシュしてくれたからだ。

ウチのアナログはA面が無茶苦茶音飛びしているんだが、そういう音のようにも聴こえる。

Our Favourite Shop The Style Council

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つい先日16枚目のソロアルバム「FAT POP」が出たばかりのポール・ウェラー

スタカン時代の代表作がこのour favorite shopだ。勿論全英1位。この当時のポール・ウェラーは27、28歳で、人として一番血気盛んな時期。キャリアで最高の歌声を聴かせる。相棒ミック・タルボット、ウェラーにとっての「リンダ・マッカートニー」と言えるDCリーも、非常に存在感があって、ウェラーの汗とツバが飛び交う中でいわゆる「シャレオツ」な雰囲気をアルバムにもたらしている。

このアルバムを本格的に聴くようになったのは大学に入ってから。当時流行っていた渋谷系の影響だ。このシャレオツな雰囲気に当時イカトン(東北大学イカトンで検索してください)だった俺は完全にノックアウトされた。

久しぶりにアナログで聴いているが、未だにアホみたいに聴いていた頃の風景を思い出す。陽の当たらないアパート(シャンブル八幡)とか、学校サボって原付きで向かった荒浜とか。

だから、俺にとってこのアルバムは80年代の名盤では無く、95年ぐらいの思い出が詰まったアルバムだ。ウェラーの青春が詰まったアルバムは、俺にとっても青春のアルバムである。

アルバムの中であえて1曲選ぶとすると、DCリーの歌声とMVが印象的だった"The Lodgers " だな。

AKIRA

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DTVで久しぶりに観た。

漫画の印象が強く、アニメは相当昔に一度観たきりだったので、「え、こんな感じだったけ?」ちょっとびっくり。

漫画では相当活躍するリュウやミヤコ、ジョーカーがあっけなく消え、カオリは金田グループの一員として登場する。

凄くキレイと思っていた絵は、天気の子などの美しい映像に慣れた目にはかなり貧弱。一方で、金田のバイクの例のシーンはやはりかっこよく、目を奪われた。

漫画編を今の技術でフルにアニメ化してくれないかな。

漫画読み直そう。古くて虫が出てきそうだが・・・。1巻を買ったのが小学6年生の頃なんで30年経っている・・・。新しく買うか。

461 Ocean Boulevard / Eric Clapton

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ロッキング・オン6月号の特集は「究極のギタリスト50」。

勿論クラプトンも入っていたが、2ページ見開きのアーティストがいる中で地味に1ページだけの扱いだった。文中では「ギタリストからシンガーソングライターに移行していったアーティスト」と評価していたが、その通りだと思う。テクニック的なところはわからないが、クラプトンのギターが凄いと思うのはレイラあたりまでで、その後、ギターは歌の引き立て扱いになっている。俺的には「人生やその時々の思考を音楽にきっちり反映できる点が、とても優れたアーティスト」という見立てだ。

461はクラプトンの代表作のひとつで、個人的には一番好きな作品だ。その時点で自分がクラプトンに求めるものが「ギタリスト」では無い。

今日はB面中心に聴いているが、凄くメロウ。ボロボロになった人しか出せない狂気と裏表の優しさ、だと思う。特に⑦〜⑧の流れ。

これからも聴き続ける名盤だ。

Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band / The Beatles

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30代の真ん中あたりから早起きになり、仕事のない土日は、4時5時には活動するようになった。

朝は脳の動きがよく、作業が捗る。また、音楽も普段と違うように聴こえる時がある。

今朝はサージェントペッパーズをアナログで聴いている。家の近くの田んぼへ繋がる水路の水の音と、鳥の忙しい鳴き声と、ポール・マッカートニーの歌声とベースと・・・色んな音が気持ちよく混ざり合ってショートトリップ状態。

このアルバム、評価が無茶苦茶高かったことで逆に毛嫌いしていた時期があった。最近では評価に値する素晴らしい作品だと思う。だが、ビートルズ初心者が手にとって楽しめるアルバムでは無く、「ビートルズの代表作」「ロックのマスターピース」って感じの取り上げ方はちょっと勿体ない。

The Tin Man Was A Dreamer / Nicky Hopkins

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ストーンズビートルズ、ジェフベックグループ、ジョンレノンの「イマジン」などUKロックの名盤の多くに関わったキーボーディストの72年のソロアルバム。

アルバム全体が優しく朧げな雰囲気に包まれている。他で聴いたことがない独特の世界観。唯一無比の作品だ。

カラフルなピアノと独特のグルーヴが最大の聴き所。ジョージ・ハリスンのスライド・ギターも楽しい。

ゆったり、アナログで聴きたい一枚だ。

Sweep It Into Space / Dinosaur Jr.

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ダイナソーJr、久々のアルバム。カートヴァイルが全面的に参加し、オルタナの教科書みたいな素晴らしいギターロックアルバムになっている。怠惰と空虚。まるで90年代にタイムスリップしたかのようだ。

Jのメロディ、歌声、Jとカートヴァイルのギターが素晴らしいのは言うまでもないが、時折ルー・バーロウの曲が出てきて、これが相変わらずのルー節で最高だ。J以上に虚ろな感じ。

ロッキング・オンの山崎が90年代を「戦争も大きな災害もバブルも何もなかった」時代と評していた。90年代を振り返ると、オ○ムとかKID Aとか空虚な時代だからこその事件ばかり。時代と共鳴していたロックも、そんな時代だからこその音だった。

91年から30年

ラジオで91年について話をした。

  • 自分は15歳で、洋楽にどっぷりハマりつつあった
  • 91年はニルヴァーナ、R.E.M、U2らが相次いで素晴らしいアルバムを出すなど当たり年。
  • チャートを彩った曲も、ブライアン・アダムスのi do it for youとかR.E.Mの陽気なシングル曲とかスメルズ・・・、プリンスのポップな曲、ポーラ・アブドゥル等、素晴らしい曲、わかりやすい曲が多く、入り口としては最適だった

今年は30周年ということで91年に脚光が集まるはず。改めて聴いているがかなり質の高い年。もう一度どっぷりハマろうと思う。

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ジョンの魂を久々に聴く

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今月のレコード・コレクターズ、特集は「ジョンの魂」。なんと50周年だって。

人間としてのジョン・レノンは、正直好きじゃない。ただのヤンキーでひとでなしだ。

ソロの作品もほとんど駄作。ただ、この「ジョンの魂」「イマジン」は別格で、どの時代に聴いてもグッとくる。これから先、世代が替わってもロック音楽を理解できる人なら皆ぐっとくるだろう。

改めて聴いてかっこいいなあと思うのはジョン・レノンのギターの音。パンクとかグランジを凌駕するロックなギターだ。

これがきっと代表作のクラウス・フォアマンのベースや、独特のタイム感で心臓の音のようにリズムを刻むリンゴのドラムも相当素晴らしい。リンゴにとってもレノン2作がおそらくベストワークだろう。

先日亡くなったプロデューサーのフィル・スペクターの関与は少なく、LOVEのピアノぐらいらしいが、それも超名演。

ロックの名盤を10枚選べと言われたら、間違いなく入る。

 

一番好きな曲はrememberです。

Beat TERAO 25

「ロックトピックについて雑談」形式になって復活したBeat TERAO。

今回は勿論フジロック2021開催決定について語ります。

チャボはグリーンのトリなのか!?

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