solid bond

never a dull moment

paolo nutini / These Streets

These Streets

These Streets

UKのソロ歌手というと、最近は「ど演歌」のイメージが定着しておりあまり良いイメージが無い。若干19歳でこのアルバムを発表したPaolo君もソロ・演歌的メロシンガーなんだが、フィーリングがずっと黒っぽく、他のソロシンガーと一線を画している。マリオット→ウェラーって続く流れに沿う感じだ。ウェラーのお墨付きだというのも頷ける。
大ヒット曲「Last Request」はラジオで何度も耳にしており、演歌的雰囲気も強いため正直微妙なんだが、他の曲は締める所をしっかり締めていて、全体的には19歳とは思えない熟成したアルバムになっている。良く出来ている。特にスターセイラーを好きだったヒトに薦めたい。演歌テイスト、音の雰囲気、けっこう近いものがあると思う。
ただこういうアーティストはいくらでも替えが効いてしまう。ルックスと喉は生き抜いていけるだけのものを持っていると思うが、これからどうやってオリジナリティを確立させていくか。2年後は消えてしまっていそうな感じもする。