solid bond

never a dull moment

clap your hands say yeah / Some Loud Thunder

インディーロック界期待の星、期待にたがわぬ2NDアルバム。
プロデューサーにはweezerフレイミングリップスで有名なデイヴ・フリッドマンを起用。彼のスタジオで作られ、前作より音作りは断然スケールアップしている。歪さもパワーアップしており、非常にロック的な作品となっている。先が読めない曲がほとんどで、アレンジもやたらと凝っていてバンドの趣向の高さが伺える。「自分達が求めるモノを自分達の手で好きなように鳴らす」というほとんどのバンドにとって理想でしかないものを、しっかり音に反映させている感じが凄く良いと思う。
ニューウェイヴ、って感じでは無く、70年代ロックが持っていた叙情、うまく言えないが、開放的な世界ではなく閉じた世界、日本でいうなら4畳半フォークのような暗さが漂ったアルバム。六月に合いそう。そういった意味ではペットサウンズとかに近いかも。
ただ、前作にあった高揚感が消えてしまった。これはどうだろう。あのアルバム、「俺じゃない誰かと喜びを分かち合いたい!!」っていうある意味ラヴ&ピース的な雰囲気に溢れていた。そういうモノとは反対のベクトルに進んだアルバム。この2NDの曲は、1STアルバムが発表される以前に作った曲から選ばれたという。今後はどっちの方向へ進むのか?