solid bond

never a dull moment

badly drawn boy / Born in the UK

Born in the UK

Born in the UK

前作「one plus one is one」には正直ガッカリさせられて、もうデーモン・ゴフも終わりかな、と思っていたが、メジャー移籍後初のこのアルバムで見事復活。最高のUKポップアルバムだ。「about a boy」や「恋を見ていた少年」の頃の美メロ、センスの良い音選びの勘もしっかり取戻している。まさにポップの玉手箱だ。
タイトルは「born in the U.K.」。デーモンのブルース・スプリングスティーンへの愛はずっと前から知られていたが、ついにこんなタイトルをつけてしまった。アルバムの中でも、歌詞やアレンジにスプリングスティーンを彷彿とさせる部分が幾度となく出てくる。とは言っても、スプリングスティーンのように泥臭くならないのがBDB。軽やかにポップに飛び跳ねたメロディーとキーボードの音が全編疾走する。
2曲目のイントロでフィーチャーされているは「威風堂々」。中村一義と被る。BDBが出てきた当初、一義も全盛期で箱庭的ポップ感覚が近い感じがしたけど、遠く離れた2人がどうして同じ「威風堂々」を自分の作品の中に使ったのだろう。妙なシンクロ、ポップの不思議。