solid bond

never a dull moment

黒い大砲が僕を突き抜けた

Listen Without Prejudice

Listen Without Prejudice

洋楽聴き始めた頃って、リアルタイムで買ったCDってのはそれぞれが凄く衝撃的だった。ガンズ、ニルヴァーナ、ベック・・・。オルタナ系のかっこいいロック以外でも。フィル・コリンズジェネシス、プリンスに COLOR ME BADD!なかでも一番衝撃を受けたのがジョージ・マイケルだ。
彼については何度もサイトで書いている。彼の最も才気溢れた素晴らしい作品がこの「listen without・・・」だ。アホみたいに売れた80年代の「FAITH」なんて目じゃない。本来は「vol.1」に続き「vol.2」が出るはずだったのに、あまり売れなかったことと、ジョージがミュージックシーンに興味を失ったこと、そして忌まわしき裁判と、いろんなマイナス要素が重なって「vol.1」しか出なかった。しかもこのアルバム直後のツアーでは、このアルバムからの曲をほぼやらず(全くやらなかったのかも。記憶は曖昧です)、カバー曲だけを歌っている(それも最高だが!)。
全曲素晴らしい。特に①「praying for the time」の素晴らしさといったら!!この曲を始めてラジオで聴いたときの衝撃を未だに俺は覚えている。背中に電気が流れた!!学校に行く前に聴き、家に帰って何度も歌った。イントロのアコギの鳴りだけで鳥肌だ。ジョージの抑えた歌い方、間奏のあっさりしたストリングス。じょじょに高まっていく感情。派手な音が一切無いのに意識は音に全て奪われてしまう。すげえなジョージ。
最高だ。今でも年に何回か聴いて感動し直す。