Invisible Invasion / Coral

The Invisible Invasion [SONY XCP CONTENT/COPY-PROTECTED CD]

ポーティスヘッドのジェフ・バーロウとエイドリアン・アトリーがプロデュース。コーラルとポーティスヘッド？！いやいや、この組合せ、両者を聴いているファンにとっては「ああ納得」なものだったに違いない。どちらもドラッグ的な要素と、シニカルかつ機能的なポップ性という所で非常に共通した部分がある。絶対晴れない感じ。曇り空の下、全く出世しない自分にちょっとだけ苛立つ中、仕事中にも関わらず、昼間から酒を飲んでしまうダメな雰囲気。すなわち俺らのサントラだ。

インタビューによると、ポーティスとのコラボでアシッド感が更に強調されたとのこと。ホントそんな感じで、全編ラリラリの酩酊感120%のサウンドに仕上がっている。フジで聴いたときはその辺があまり生かされていなかったので、やはりプロデュースワークの妙という所なのかもしれない。
ドラッグ臭さを増したアレンジと反比例し、メロディーはかつて無いほどポップになっている。「コレマジコーラルかよ！」ってぐらいのポップメロディーが爆発。

メロディーセンスの良さと、極上のアシッドサウンドが最高の融合をみせたキャリア最高傑作。聴かないと勿体無い。